団結ひろば 投稿コーナー
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天皇制はなくすべきと痛感
東京 霧山明彦
『前進』新年号の学習会に参加してきました。その中の討論で印象的だったのは、学校で働いている人が天皇制について話してくれたことでした。
その人の祖母が昭和天皇に対して怒っていた話で、「戦争中は天皇のもとで『生きて虜囚の辱(はずかしめ)を受けず』と教育されてきた。それで祖母の兄弟は戦争に行って亡くなった。なのに戦争が終わったら、天皇はのうのうと生き残っている。絶対に許せない」と。
さらに、その人が先輩から聞いた話が衝撃的でした。その先輩が小学生の時に見たことです。「学校の朝礼で教育勅語が読まれて『朕(ちん)惟(おも)うに......』と始まった時、1年生の男子が『オチンチン』と言ってふざけだした。そしたら、教師がとんできて木刀で殴りつけた。生徒は血が出てボコボコにやられてるのに、周りの教師は誰もとめずに、ニヤニヤ笑いながら見ていた」
今の天皇にそういう「暴力的」なイメージはない。しかし、第2次世界大戦ではこういうことを通して天皇制が暴力的に押しつけられ、戦争が継続されて日本人350万人、アジア人民2000万人が殺された。
天皇はその人となりではなく、人民の支配の問題として、制度としてなくすべきです。2019年の天皇退位と新天皇即位を安倍政権が強行しようとしている。安倍は、「静かな環境で」の代替わりをしようとしているが、青年たちの怒りのデモとストライキで、首都をうめつくしたい。
種子法廃止は大資本の陰謀
合同・一般労組全国協事務局長 小泉義秀
昨年の4月、国会で稲、麦、大豆の優良種子の生産・普及を都道府県に義務付ける「主要農作物種子法」の廃止が決まり、4月1日から施行される。種子法廃止は簡単に言えば種つくりの民営化だ。種子生産が民営化されると種の価格が10倍、100倍に上がり、遺伝子組み換え作物や作物から自家採取ができないF1と呼ばれる種ばかりになる。仮に種を採取できたとしても米モンサント社などの種会社が種の特許権を持つので違法行為として罰せられることになる。公的種子に代わる民間種子は農薬・肥料とセットの大規模農業向けの単一品種に限定されるようになる。
『種子法廃止でどうなる? 種子と品種の歴史と未来』の著者の一人、藤原辰史は、その中で「種子から公共性と共有性と自然性が奪われると、人間からそれらが奪われる。人間も、ある特定の人間にとって都合のよい存在でしかなくなり、その人間にせっかく公共に利する点があったとしても、それを抹殺してしまう」と書いている。
本書を読むと、種子法廃止をめぐる大陰謀が動き出したのが1984年9月の経済同友会農産物問題プロジェクトチーム提言「バイオ革新と地域・農村の活路」からであることがわかる。国鉄分割・民営化攻撃と重なり合う。「種子法自体の見直し、全ての作物の品種開発への競争原理についての検討を進める必要があろう」と書かれている。
私が種子法廃止を知ったのは法律が決まってからだ。今そのことを恥じている。しかし北海道では公的種子を守る条例制定に動き出した。全国で種子法廃止に対する反乱を組織してこの悪法を打ち砕くことは可能だ。本書を読んでそう確信した。(2017年12月5日第1刷 農山漁村文化協会編 900円+税)
婦民全国協が杉並で旗開き
東京 Y・K
婦人民主クラブ全国協議会の18年新春旗開きが13日、東京・杉並区内で開かれた。青・白・赤の3色旗が掲げられ、テーブルには会員持ち寄りのごちそうがいっぱいに並ぶ。
はじめに関東ブロック代表の高木美佐子さんが「昨年1年、1月の白タク弾圧、橫浜・杉並障害者作業所弾圧から関西合同労組弾圧、大坂正明さんへの弾圧など共謀罪弾圧と婦民も真っ向から闘い勝ちぬいてきた」と確信をもって話し、18年から20年、改憲・戦争阻止に立とうと訴えた。
乾杯に続いて華やいだ雰囲気の中、動労千葉家族会の山田佐知子会長が「今年は動労千葉も勝負の年、一緒にがんばります」と来賓あいさつ。3月ダイヤ改定では内房線、外房線の大幅廃線が狙われているが、地域住民と共に反撃が開始されている。地域と共に闘うには労働者、労働者家族として女性の力が不可欠だ。
三里塚反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さんのメッセージが読み上げられ、「日韓合意」破棄を訴えた12・16川崎デモを共に担った全国労組交流センター女性部、外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会も連帯のあいさつをした。
各支部から新年のあいさつが続いた。杉並支部は、昨年の都議選と衆院選闘争で新会員を得たこと、組織拡大へ定期的な学習会を始めたことなどを報告した。
さらに保育の現場からの報告、非正規女性労働者の職場実態への怒りの訴え、戦争体験から戦争と改憲を推し進める安倍政権と闘う決意が語られ、新年のスタートにふさわしい旗開きとなった。