星野さんの即時解放を 四国更生保護委に申し入れ 5回目「要望書」累計1千超す
週刊『前進』04頁(2911号04面01)(2018/01/29)
星野さんの即時解放を
四国更生保護委に申し入れ
5回目「要望書」累計1千超す
(写真 星野さんを解放するよう更生保護委員会に申し入れた家族、弁護団、連絡会議。左から岩井弁護士、誉夫さん、高橋さん、治男さん、暁子さん、狩野さん【1月16日 高松市】)
1月16日、星野文昭さんの家族、再審弁護団、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議が、星野さんの即時解放を求めて香川県高松市にある四国地方更生保護委員会へ5回目の申し入れ行動に立ちました。
1月6日〜10日には高松市で星野絵画展が開かれ、15日には星野暁子さん、兄の治男さん、いとこの誉夫さんが、16日には岩井信弁護士が徳島刑務所で星野さんと面会しました。その全ての力と思いをひとつにして保護委へ向かいました。
保護委の側は総務課長と事務局2人が対応し、最初に岩井弁護士が保護委を問い詰めました。「委員に直接星野さんのことを伝えたい。家族が3人来ている。家族が全員、星野さんの帰りを待ち望んでいる。委員は家族の顔を見て、声を聞いて、自身の体で感じて心証を形成するべきだ」「委員全員で星野さんと会うべきだ。星野さんと会えば、無実であること、彼の人柄や生き方が一目でわかる。受刑者の皆から尊敬されていることもわかる。星野さんは解放されて当然だ」
これに対して総務課長は、「事務局が誠意を持って対応しています」「面接は適切な時期に適切に実施します」と決まり文句の返事をするばかりでした。
続いて参加者それぞれが申し入れをしました。
暁子さんの訴えは、その場にいた全ての人の心を動かしました。「文昭は今までバイクシューズを作製していたが、今年からはカバンを作る仕事に変わり、デザインも含めて任されることになりました。これは、文昭が刑務所側からも信頼を得ているからです」「今年から刑務所で使い捨てカイロを購入できるようになりました。その実現のために闘ってきた文昭に他の受刑者から感謝が表明されています」「文昭と私をモデルにした演劇『ブラインドタッチ』が上演されます。劇場ロビーに文昭の絵も展示されます」
治男さんは「私は両親の上に覆いかぶさっている重くて悲しいふたの動く気配を感じています」と希望を表明しました。誉夫さんは「再審請求していることや文昭君の思想を仮釈放の妨げとしないようにしてください」と、心底から星野さんの解放を求めました。
さらに、全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さん、香川・取り戻す会の高橋敦さん、事務局の森下和子が星野さんを即時解放するよう要請しました。468人分の「要望書」(累計1164人)と沖縄、新潟、秋田からの文書、動労水戸定期大会決議、昨年12月の絵画展の報告などを提出しました。
正義と真実、階級性と団結に立脚した星野さん奪還の闘いは、保護委を追い詰めています。また、人間の生命や生きる権利を踏みにじり治安体制を強化する「無期刑の終身刑化」との闘いは、安倍政権による戦争・改憲の策動を阻止し、共謀罪を粉砕する闘いと完全に一体です。
保護委を圧倒する「星野さん即時解放の要望書」を、職場でキャンパスで、地域で生活の場で集めましょう。3月の申し入れ行動から5月の高松絵画展を成功させ、6月の高松大行動へ前進しましょう。星野さんを必ず取り戻しましょう。
(森下和子)