改憲・労働改悪の安倍倒せ 大量解雇粉砕・非正規職撤廃! 2・11国鉄集会の成功かちとり、国鉄1047名闘争の新たな発展へ
改憲・労働改悪の安倍倒せ
大量解雇粉砕・非正規職撤廃!
2・11国鉄集会の成功かちとり、国鉄1047名闘争の新たな発展へ
2018年、いよいよ改憲阻止闘争を無数の労働者民衆の大運動にする時が来た。当面する2・11国鉄集会を、改憲と労働法制大改悪と闘う団結体の総結集で成功させよう。7年目の3・11福島―被曝労働拒否・被曝と帰還の強制反対の大運動と、3・17JRダイヤ改定―地方線切り捨て・全面外注化阻止の18春闘を闘おう。3月25日に改憲案を決める自民党大会を「働き方改革国会」もろともぶっ飛ばそう。労働者の国際連帯が未来を決する。全世界で核と戦争、排外主義への怒りが爆発している。職場の一人ひとりの決起、地域のあらゆる人々の闘いの根底には、分断に怒り、職場を超え国境を越えた団結を求める魂が息づいている。この社会の真の主人であり、本来単一である労働者階級が分断に負けなければ勝てる。
トランプの戦争・排外主義に怒り
朝鮮、日本、米国をはじめ世界は1月、階級間の激突で幕を開けた。南北朝鮮の「協議」が平昌(ピョンチャン)五輪をもテコに行われ、米日の侵略戦争が切迫する中で、安倍政権は改憲の早期強行へ突進し始めた。米トランプ政権はとてつもない危機の中で核戦争の実行プランを決定して排外主義をむき出しにし、100万人を超える反トランプデモが爆発している。
南北協議も安倍の改憲急展開も、想像を絶する大恐慌の危機と労働者階級の怒りの爆発を背景にしている。起きているのは階級戦争だ。安倍や資本家は、自ら進める階級対立の非和解化が革命の現実性を日々高めることに恐怖している。
安倍は通常国会での施政方針演説を「明治150年」で始め、「成長戦略としての働き方改革」「人づくり革命」「生産性革命」を語り、対北朝鮮で「いかなる挑発行動にも屈することなく......あらゆる事態に備え」と戦争意思をむき出しにした。最後は天皇代替わりを「つつがなく」やり「50年、100年先の未来を見据えた国創り=改憲を前に進める」と結んだ。突進する以外ない安倍は、労働者階級を甘く見ている。
この通常国会が始まった1月22日、東京・文京区で「首都で第2次大戦後初の戦争避難訓練」と言われる「ミサイル避難訓練」が行われた。直接に内閣官房と小池・東京都が主導した。労組交流センターや百万人署名運動など闘う労働者市民が「戦争訓練やめろ」と大宣伝して世界中のマスコミに取り上げられた。
対ミサイル、対テロ訓練の階級的狙いは、自治体労働者や教育労働者を屈服させ団結を破壊することだ。これが地域の労働者住民総体の戦争・改憲反対の怒りの決起に転化すれば「労働者の団結と闘いこそ戦争を止める」という確信を共有できる。まさに動労千葉・動労水戸の反合理化・運転保安闘争と被曝労働拒否闘争の発展だ。全産別・全国で創意を発揮して闘おう。
この1年、安倍・小池・桜井よしこらが連合幹部やUAゼンセンなどを使って日教組や自治労をはじめ現場労働者の闘いをつぶし、連合を現代の産業報国会にしようとする動きはことごとく破産した。民進・希望の統一会派の破産もそうだ。国鉄分割・民営化にかけた労働運動解体の狙いは貫けていない。いや、分割・民営化は新幹線で4桁の死者を出しかねない台車亀裂の大事故に至った。雪による16時間半の乗客閉じ込めに象徴される安全崩壊やローカル線削減・廃止攻撃は、地方の大反乱を生み出している。
また、天皇・天皇制とは戦争だ。安倍は天皇代替わり儀式を「静かな環境で」やるとうそぶき、来春までにあらゆる反戦運動を圧殺して改憲を貫徹しようとしている。その意味で改憲とは天皇制テロルの発動でもある。東京オリンピックも天皇代替わりも一体的にやろうという中に、凶暴さと共に安倍の弱点、日本帝国主義のどうしようもない危機がある。
生きていけない低賃金と殺人的長時間労働、とりわけ職場での労働者の分断、地方消滅の危機など社会を破壊している連中が天皇を押し立てて憲法をも壊し、はむかう者を弾圧するなどということは絶対に破産する。必ず階級的団結の復権に転化できる。改憲・戦争・天皇制推進の「連合」にしようとしても労働者は認めない。いよいよ連合打倒の決戦に入った。
特に、福島・沖縄の怒りの圧殺を許さない闘いを3・11へ向けて高揚させよう。同時に、沖縄闘争を獄中で闘い続ける星野文昭同志・大坂正明同志を奪還する大運動を労働者階級全体の闘いにしよう。沖縄での米軍機の事故激発への怒りは、朝鮮戦争阻止の闘いに発展する。
全国から3・11反原発福島行動へ
2・11国鉄集会を国鉄闘争全国運動が呼びかけ、動労総連合が先頭に立っている。昨年11・5日比谷で「改憲阻止!1万人大行進」を開始し、一昨年11月には、韓国民主労総と国際共同行動を開催、パククネ打倒へ共に闘った日本の運動の中心である。
国鉄分割・民営化による不当解雇から31年、闘いの出発点は動労千葉の85〜86年の2波のストライキ闘争だ。87年4月の分割・民営化でのJR不採用=解雇、90年の国鉄清算事業団による再度の解雇に対して、動労千葉はストライキで反撃の突破口を開き、1047名の解雇者が国策と対決し続ける戦後最大の労働争議を牽引(けんいん)した。当時の首相・中曽根康弘が「国労、総評をつぶすことを意識してやった」「国鉄改革でお座敷をきれいにして床の間に立派な憲法を安置する」と後に言ったように、国鉄分割・民営化は国家的な不当労働行為であり、「最強の労働組合」を解体して労働運動全体をつぶし改憲へ向かおうとした攻撃だった。労働運動は後退を続けたが、国鉄闘争30年は改憲を阻止してきた。それだけでなく「働き方改革」と職場で対決して闘い、勝ちぬいている。
長時間労働、低賃金、総非正規職化や「フリーランス」などの非雇用型の導入策動、団結破壊----。実際に激しく進むこれらすべてを合法化するのが「働き方改革」一括法案だ。青年をはじめ膨大な数の労働者が分断され、学生さえ巨額の借金漬けにされる。こんな社会は絶対に倒そう。その力は労働者の闘いの中にある。これを示し続けているのが国鉄闘争だ。
3・11、7年目の福島の闘いに全国から駆けつけよう。公式発表でさえ194人の福島の子どもが小児甲状腺がん(疑いを含む。通常の約500倍)になっても、まだ放射線被曝の健康被害を認めない国家の犯罪に手を貸すことは絶対にできない。これは米帝トランプの国家安全保障戦略による核戦争実行の策動との対決に連なる。被曝と帰還の強制に反対して実力で闘う動労水戸・動労福島をはじめ動労総連合は、全面外注化・地方線切り捨て反対とともに常磐線全線開通=被曝強制反対の3月決戦を闘う。全産別で被曝労働拒否・戦争反対・働き方改革粉砕、組織と団結拡大の春闘を闘おう。
安倍が語る歴史は陳腐でご都合主義ででたらめだ。日本帝国主義の出発以来の脆弱(ぜいじゃく)性を見据えられず、第2次大戦の敗北を総括できない。
しかし労働者階級は世界的に時代を超えて闘いを蓄積して団結を拡大する。スターリン主義の裏切りも絶対に乗り越える。青年・学生は、理不尽に対して立ち上がった瞬間に、人間的共同性を求める労働者階級の先頭に立てる。3・11で「すべてがウソだった」ことが暴かれる中で育った青年たちは、必ず根底から立ち上がる。『前進』に、渦巻く怒りと熱い連帯を込めて記事を送ろう。
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国鉄1047名解雇撤回・JR採用へ! 戦争と改憲、労働法の解体を許すな! 民営化・外注化・雇用破壊と闘おう!
国鉄分割・民営化による不当解雇から31年
2・11国鉄集会
2月11日(日)午後3時30分(開場3時)
船橋市勤労市民センターホール
主催/国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動