被曝強制・ダイヤ改定と闘う 動労水戸定期大会で団結強化
週刊『前進』04頁(2909号01面02)(2018/01/22)
被曝強制・ダイヤ改定と闘う
動労水戸定期大会で団結強化
(写真 職場全体獲得する労組へ飛躍誓う 動労水戸が第36回定期大会と旗開きで、常磐線全線開通、ダイヤ改定・合理化と闘う方針を確立。組合の団結強化、組織拡大を誓った【1月14日 水戸市】)
動労水戸は1月14日、水戸市内で第36回定期大会を開催し、続いて新年旗開きで団結を打ち固めた。
大会は17年の激闘を総括し、改憲・戦争、常磐線全線開通、「第3の分割・民営化」攻撃と対決し動労水戸の団結強化・組織拡大をめざす闘いの方針を確立した。JR東日本は安倍政権の手先となり避難区域内での常磐線運転再開を強行し、東京五輪を口実として20年3月までに帰還困難区域での運転再開を狙っている。被曝と帰還を強制し住民と労働者の命と安全を脅かす攻撃に動労水戸は絶対反対し、動労千葉、動労福島、動労東京と共に新たな署名運動を開始する。
あいさつに立った石井真一委員長は、動労総連合が先頭になり署名運動を展開して常磐線全線開通を阻むと提起した。さらに昨年12月11日の山陽新幹線の台車亀裂事故を始めとしたJRの安全崩壊に怒りを爆発させ、外注化絶対反対、3月ダイ改・合理化阻止の闘いを提起した。エルダー制度を悪用した辻川慎一副委員長への解雇は「エルダーを迎えるすべての人の問題であり、闘いはこれからだ」と訴えた。そして東労組支配を打ち破り、仲間を大事にする動労水戸の団結の強化と組織拡大を訴えた。
来賓あいさつでは茨城県内の労組や福島診療所建設委員会、全学連に続き、動労水戸支援共闘呼びかけ人代表の小玉忠憲さんが発言した。「3月17日に楢葉町で福島県平和フォーラムが県民集会を開催することは労組が安倍の福島圧殺に協力する大裏切りだ」と怒りを込め、「新署名をすべての労組に持ち込み、労働組合とは何なのかと真っ向から議論しよう」と訴えた。
動労千葉の繁沢敬一副委員長が内房に続き外房でのローカル線切り捨てに対して地域からの反乱を組織すると報告し、動労東京の吉野元久委員長、動労福島の橋本光一委員長が闘う決意を表明した。
闘いの経過と総括を提起した辻川副委員長は「合理化も外注化も常磐線延伸もやられたら終わりではなく敵の危機と破綻の始まりだ。動労水戸は団結して闘争する中から本当の人間関係、本当の仲間をつかみ取っていく」「被曝の問題は福島だけではなく全国の問題だ。全国でその闘いをやるために動労総連合をつくってきた」と強調した。さらに「被曝強制と殺人的な労働強化は命と安全の軽視として一体であり、二つにして一つの闘いだ」「一人への攻撃に対し職場全体の労働者の利益のために闘いぬく」と提起した。
団体交渉報告を高野安雄副委員長、裁判報告を国分勝之副委員長が行った。木村郁夫書記長が情勢と闘いの方針を提起した。討論では積極的な活動にうって出た家族会の報告や、安全を担う意識がまったくないMTS(水戸鉄道サービス)の実態などが組合員から生々しく報告された。照沼靖功組合員(動労総連合青年部副部長)は、労働者が会社と闘うことを抑えつけているJRの昇進制度のあくどさを裁判で暴き、自分の提訴で若手の怒りを代表すると述べた。
運動方針、星野文昭さんを取り戻すために全力で闘う決議、大会宣言を満場の拍手で採択し、役員を選出した。その後の旗開きでは三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんがあいさつし、組合員と家族、支援は一層強く団結を固めた。