勝負の年に勇躍突入 動労千葉が旗開き 改憲阻止・18春闘へ団結固め
勝負の年に勇躍突入
動労千葉が旗開き
改憲阻止・18春闘へ団結固め
動労千葉は1月6日、DC会館で2018年団結旗開きを意気高く行った。2018年は動労千葉にとっても労働者階級全体にとっても歴史の分岐点での勝負の年だ。旗開きで動労千葉は、この決戦に躍り込む決意と団結を打ち固めた。
あいさつに立った田中康宏委員長はまず、昨年末に急逝した動労千葉の中江昌夫顧問の冥福を祈るとともに、動労千葉の分離・独立の過程で動労大改革を訴え全国オルグに回った中江顧問の偉業をしのび、「この時代にこそ、中江顧問のように自分の組合、地域を超えて闘う労働組合をよみがえらせるために力を尽くすことが必要だ」と訴えた。
また、安倍政権が天皇の代替わりをも使って2020年新憲法施行の攻撃に踏み出し、朝鮮での戦争に突き進んでいるただならない情勢の中で、戦争・改憲阻止の大衆的で力ある運動をつくることが急務になっていると提起した。
さらに、改憲を最大の目標に強行された国鉄分割・民営化に30年間、立ち向かい続けてきた国鉄闘争の意義をあらためて強調し、国鉄闘争の具体的課題として次の5点を押し出した。
①ローカル線切り捨ての3月ダイヤ改定と対決し、地域で運動をつくり出すこと、②大量退職を逆手に取った組織破壊を許さず、組合員の希望に沿ったエルダー(定年退職後の再雇用)職場を確保すること、③CTS(千葉鉄道サービス)で全員の無期雇用転換をかちとるとともに、無期転換されても最低賃金という現実を打ち破るためにCTS春闘を全力で闘うこと、また、昨年上半期に全員の無期転換をかちとったCTSの闘いの教訓をもとに、今年3月にたくらまれている非正規労働者の大量解雇と立ち向かうこと、④国鉄1047名闘争をめぐっては、JR設立委員長だった斎藤英四郎(当時、経団連会長)が不採用基準の策定を命じた事実を暴いた地平の上に、「JRは団交に応じ解雇を撤回せよ」という労働委員会闘争を起こし、新たな闘いに踏み出すこと、⑤福島切り捨ての最先頭に立つJRが強行している常磐線全線開通の攻撃と全力で対決すること。
最後に田中委員長は「労働者の力、労働組合の団結こそ戦争・改憲を阻み歴史を正しい道筋に引き戻すことができる」と力説した。
連帯あいさつに立った三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんは、市東孝雄さんの農地を強奪する攻撃や成田空港の機能強化策と断固闘う決意を示した。
動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫弁護士は「連合解体状況の中で動労総連合の出番が来た」と参加者の奮起を促し、「第3の分割・民営化阻止へ、強制出向無効確認裁判での東京地裁反動判決粉砕と1047名解雇撤回の新たな労働委員会闘争を軸に、弁護団は徹底して闘う」と表明した。
田中委員長と家族会の山田佐知子会長が鏡開きを行い、OB会の永田雅章会長の音頭で乾杯した。
動労千葉を支援する会、動労水戸、動労連帯高崎、動労神奈川、動労東京をはじめ共闘労組・団体のあいさつが続いた。これに応え、動労千葉争議団、動労千葉の各支部と青年部の代表がそれぞれに組織拡大の決意を示した。本部を代表して発言した川崎昌浩書記長は、外房線の切り捨てを狙う3月ダイヤ改定への怒りをたぎらせ、「貨物とCTSを軸とした18春闘に立ち、なんとしても動労千葉―動労総連合の組織拡大を」と熱を込めて訴えた。
恒例のビンゴゲームで笑顔がはじける中、組合員と支援の団結はさらに固まった。青年部の渡辺剛史書記長のリードでインターナショナルを斉唱し、田中委員長の音頭で団結ガンバローのこぶしを突き上げた。動労千葉は決戦の2018年に明るく勇んで突入した。