「日韓合意」粉砕へ川崎でデモ 〝国際連帯で朝鮮戦争とめる〟

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週刊『前進』02頁(2904号01面02)(2017/12/21)


「日韓合意」粉砕へ川崎でデモ
 〝国際連帯で朝鮮戦争とめる〟

(写真 「日韓合意」2周年を弾劾し、朝鮮戦争絶対反対を掲げて川崎市桜本をデモ。中学生やお年寄りが手を振って、熱い応援を寄せた【12月16日】)

(写真 婦民全国協が呼びかけて開かれた川崎反戦集会。いすが足りなくなるほど結集。川添望さんの基調提起に聴き入る【川崎市教育文化会館】)


 12月16日、川崎市教育文化会館(神奈川県)で「『日韓合意』2周年弾劾! 朝鮮侵略戦争阻止! ハルモニとともに川崎反戦集会」が婦人民主クラブ全国協議会の呼びかけで開催されました。集会には会場あふれる136人が結集しました。
 集会後のデモは在日の集住地域である川崎市南部の桜本地域を通って行いました。「民族・国籍・国境を越えて団結して戦争とめよう」「ハルモニ・オモニの決起とつながろう」というデモコールに、沿道から子どもたちからお年寄りまで熱い支持、連帯の声が上がりました。
 年配の在日の方が自転車で「戦争反対!」と叫んでデモ隊を追いかけてきました。しかし、許しがたいことに神奈川県警がデモへの合流を妨害しました。デモ隊は「警察は弾圧をやめろ!」と弾劾し、怒りがひとつになり彼女はデモに合流しました。
 集会は、11・5労働者集会と訪韓闘争のビデオ上映から始まり、写真家の安世鴻(アンセホン)さんがスライドを使って「重重―消せない痕跡 アジアの日本軍性奴隷被害者たち」と題して講演しました。安さんは自らの社会問題への目覚めが全泰壱(チョンテイル)さんのことを知ったことからであり、その後の韓国労働運動の取材を経て、慰安婦とされた女性たちの記録を残さなければと活動してきたと話しました。アジアに置き去りにされてきた女性たち、そこに残された戦争の痕跡。そこから「性奴隷制の問題は戦争・人権の問題と強く思う」と訴えました。
 講演後、会場から「岩国では巨大な基地が造られている。二度と戦争させないために広島から立ち上がる」という決意も語られました。
 基調を婦人民主クラブ全国協議会の川添望さんが行いました。「この集会は、今にも始まろうとしている朝鮮侵略戦争を前に、労働者の国際連帯で絶対とめる!という決意と姿を川崎・桜本の地で示していこうという思いで開催した」「国会では全会一致で『北朝鮮弾劾』の戦争決議を上げている時に私たち労働者はどうするかが問われている。動労千葉と韓国・民主労総ソウル地域本部の国際連帯は『労働者は一つだ!』と教えてくれている。パククネは打倒され『日韓合意』の一方は倒れた。あとは日本の労働者民衆が安倍を倒すこと。その力はある! 職場・地域に拠点をつくり合同労組や婦民をつくろう! 在日や滞日外国人労働者の仲間とともに生きて闘おう」と呼びかけました。
 「朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会」の許用皓(ホヨンホ)代表のメッセージを婦民全国協関西ブロック代表の山本美知子さんが読み上げました。
 動労千葉、神奈川労組交流センターの仲間が決意表明し、最後に地元川崎の労働者が「この地で働いてきた労働者としての思いをこめて今こそ立ち上がる時だ」と決意を語りました。
 最後に、婦民全国協の鶴田ひさ子事務局長が「体制内勢力と反動の動きもある中で討論を重ね集会を開催することができた。今日ここから2020年へ闘おう。地域に闘いを返し運動をつくっていく。明日の日比谷野音での集会に結集し、戦争を革命へ!」とまとめと行動方針を提起し、デモに出発しました。

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