闘いは進む 青年の職場から 許せないパワハラ会社を団交で追及 民間 関西 萩尾由衣香

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週刊『前進』04頁(2899号02面06)(2017/12/04)


闘いは進む 青年の職場から
 許せないパワハラ会社を団交で追及
 民間 関西 萩尾由衣香


 私の勤務している会社は印刷関係の一般企業なのですが、パワハラ・ブラック会社です。就業規則を誰も見たことがない、産休・育休を誰も取ったことがない、固定給の(残業代がつかない)従業員がいる、有給休暇が取れない、フロア内には従業員を監視するための監視カメラ。他にもここには書き切れないほどのひどい有り様です。
 そしてパワハラ体質でもあります。パワハラで労働者を沈黙させ、服従させているんです。従業員を「末端のやつら」と呼び、低賃金で長時間働かせ、「赤字やからもっと仕事取って来い」「残業代を減らせ」「売上げなかったら人切るぞ!」と毎月毎月達成不可能な売上げ目標を立てています。で、達成できないとののしる。正社員を自分から辞めさせるために不当に異動して退職届を出させ、退職時の有休消化も認めない。正社員が3人辞めたら派遣社員を3人入れてそれも派遣切り。
 上司に改善を訴えても何も聞き入れてもらえず、逆に「お前は逆らっとる」と言われてつるし上げられ、労働基準監督署にも何度か相談に行きましたが何もしてもらえませんでした。私もほんとにもうこんな会社についていけない、なぜ自分を殺して我慢してまでこの会社で働かなければならないのか、今まで辞めていったみんなと同じように辞めよう! と思いました。
 でも、どうしても許せなかった。みんなの生き血をすすって、のうのうと好き放題にしている会社がどうしても許せない。みんなが奪われ続けてきた労働者の誇りを取り戻したい! その時、私はとても不思議な縁に導かれて関西合同労組と出会うことになりました。
 私は、こんな活動をされてる方がいてるんや! と目の覚める思いです。こんな小さな一零細企業の一従業員の怒りを労働者の怒りだと捉え、団結の力で闘えるんだと教えられました。
 今、私は会社との団交に臨んでいます。会社は組合憎しの弁護士を雇い、普段「俺が社長や! ココは俺の会社や! 俺の言うこと聞け!」と威張っている代表取締役は団交に来ないどころか、会社にすら来ませんでした。目に見えてかちとったものと目には見えないけどかちとったもの。少しずつだけれどその両方が私の周りに集まってきています。これが労組の持っている力なんだと実感しています! 逃げ回る経営と、私が取り戻しつつあるものを目の当たりにして、今まで沈黙していたみんなも変わろうとしていると感じます。
 みなさんとの団結に感謝します! 私のこの始まったばかりの団結と、これから獲得すべき職場の仲間との団結を信じて、奪われた誇りを取り戻すために闘いぬきます!
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