機能強化案撤回を 住民の怒りと結び一斉行動

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週刊『前進』04頁(2897号03面04)(2017/11/27)


機能強化案撤回を
 住民の怒りと結び一斉行動


 11月19日、晴れわたる青空の下、反対同盟の第55回周辺一斉行動が闘われた。
 朝に市東さん宅離れの決戦本部に反対同盟・支援連の仲間ら20人が集まり打ち合わせを行った。(写真
 反対同盟事務局の萩原富夫さんが、この1年、市東さんの農地を守りきった勝利性を確認。「4年以上にわたる宣伝活動で住民との信頼関係が強まっている。先日、『芝山町の将来を考える会』を名乗って反対同盟を誹謗(ひぼう)中傷するビラが新聞折り込みで配布された。推進派の危機感の表れであり悲鳴だ」と呼びかけた。
 市東孝雄さんは、「一年を振り返ったときにやりきったと言える闘いをやろう」と一同を激励し、決戦本部の伊藤信晴さんは「〝芝山廃村化〟と同盟が言っていた通りだという声が説明会で上がっている。ますます攻勢的に闘おう」と奮起をうながした。
 今回配布の反対同盟ニュース第50号は、機能強化見直し案に関する住民説明会で噴出した怒りの声を紹介している。「住めない所にして何が迷惑料の増額だ」「ほかの空港では8時間から10時間の飛行制限が行われているのに、なぜ成田だけ4時間なのか」「貴重な意見を受け止めると言うが、こっちは生きるか死ぬかの問題だ。生活できるんだったら反対なんかしない!」などだ。
 反対同盟の主張と地域住民の声が響き合い一つになろうとしている。強化案白紙撤回を住民と共にかちとる決意も固く、芝山町、横芝光町へと飛び出した。京大生奪還闘争に勝利して戻ってきた全学連現地行動隊も参加した。
 市東さん農地取り上げ反対署名に協力してくれた住民は「NAAのいう騒音対策は意味がない」と話し、第3滑走路予定地を見学した住民は「ずさんな空港計画に改めて怒りがわいてきた」と語った。「空港ができてからこれまでのような野菜ができなくなった」という怒りの声も聞かれた。
 中傷ビラは、「白紙撤回の何が問題なのか」「姿も現さず卑怯(ひきょう)だ」「どこからか金をもらっているのか」と逆に住民の怒りを買っている。他方で反対同盟は「騒音の問題などしっかり取り組み、まじめにがんばっている」と激励を受けた。

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