京大でっち上げ弾圧を粉砕 完全黙秘・非転向の闘いの勝利 安倍・山極総長打倒の大学ゼネストへ
京大でっち上げ弾圧を粉砕
完全黙秘・非転向の闘いの勝利
安倍・山極総長打倒の大学ゼネストへ
11月17日、京都大・山極壽一(じゅいち)総長と京都府警による「公務執行妨害」でっち上げ弾圧を完全粉砕し、安田淳敏君(京大同学会副委員長)と阿津良典君(同書記長)の釈放をかちとりました! 10月31日の不当逮捕から18日間、闘って闘って2学生を取り戻しました。改憲・共謀罪と一体の今回の戦時型治安弾圧に対して2学生は完全黙秘・非転向で闘いぬき、京大生を先頭とした広範かつ大衆的な反撃をたたきつけた奪還闘争によって、実力でもぎりとった勝利です。多くの皆さんのご支援でこの闘いは支えられました。深く御礼申し上げます。ありがとうございました!(全学連救援対策部)
京大・京都市内を席巻した奪還闘争
11月8日の2学生の勾留理由開示公判で明らかにされたように、学生に暴力をふるったのは京大職員です。8月9日のオープンキャンパスで安田君が退学処分撤回を訴えるビラをまいていたところ、速水徹(京大職員、45歳)が安田君に「前かがみでラグビーのようなタックル」を行っていたと裁判長が明言しました。これに抗議したことが「公務執行妨害」だと言うのです。同10日に京大職員が学生の立て看板を勝手に撤去し強奪したことに対して、阿津君が抗議したことが同じく「公務執行妨害」とされました。ビラまき妨害・立て看板撤去が「公務」とされる京大当局こそ不正義であり、安田君・阿津君の闘いは正義です。
2学友が不当逮捕された10月31日以降、京大キャンパスや京都市内、さらには韓国でも奪還署名が続々と集まり、その数は700筆を超えました。カンパも2万円を出す大学教授や、2学生の友人などからも続々と寄せられました。山極総長―川添信介副学長は追いつめられていきました。
11月15日昼に京大キャンパス集会、夕方には京都市内デモを打ちぬきました。
京大集会では次々と京大生がマイクを握りました。「友人を返せ!」「立て看板撤去はおかしい!」「大学は学生のものだ!」「弾圧職員はそんな仕事を辞めてこっちに合流しろ」「速水徹こそ逮捕しろ!」。奪還署名に多くの京大生が応じ、解放的なキャンパス集会となりました。また、弾圧に来ていた京大職員は京大生の決起を前にしてうなだれ続けました。
同日夕方の京都市内デモ(三条通―四条通―円山公園)には沿道から2けたの飛び入りがあり、「安田君・阿津君を取り戻すぞ!」「安倍・山極打倒!」「自由な京大を取り戻そう」のコールが京都の繁華街に響き渡りました。
奪還日当日を含めて連日、京都地検と京都地裁、2人が留置されている川端署と下鴨署への弾劾・激励行動を行い、敵権力を圧倒していきました。
不当勾留はね返し2人と感動的合流
11月17日朝、18日間の不当勾留をはね返し、ついに安田君・阿津君釈放の一報が入りました! そして川端署と下鴨署の前で2人と感動的な合流!
夕方に京都市内で開催した報告集会では、作部羊平・京大同学会委員長が基調を提起しました。「今回の弾圧は第一に、同学会副委員長・書記長としてキャンパスから反戦運動・自治活動の先頭に立って闘ってきた安田君・阿津君をつぶすための弾圧だった。第二に、京大当局のこの間の学生弾圧への渦巻く怒りにくさびを打ち込み、実際の行動と団結に変えさせないための弾圧だった。第三に、朝鮮戦争開戦への共謀罪発動―思想弾圧のための弾圧だった」「今回の勝利と新たな決起を、さらなる京大闘争の爆発につなげキャンパスを解放しよう! 大学の戦争協力を粉砕し、巨大な自治会の団結をつくり、全国・全世界の仲間と連帯して安倍―トランプ打倒の大ゼネストへ!」
そして万雷の拍手で迎えられた安田君・阿津君がアピール。安田君は「18日間本当にありがとうございました。今回、権力の不当性を肌で感じることができたので、それを生かして頑張っていきたい」と訴え、阿津君は「取り調べの警察権力は日に日に元気がなくなっていきました」と完黙の闘いを勝利感をもって報告しました。
奪還闘争を闘った京大生もアピールしました。
学生を売り渡した日本共産党許すな
今回のでっち上げ逮捕の前に、京大当局は学生への攻撃を強めていました。山極総長は、2015年の反戦ストライキの先頭に立った4学生を、今年7月に「退学(=放学)処分」にしました。さらに10月2日に処分者を含む12人の学生に「キャンパス立ち入り禁止」の通告を行いました。しかも、立ち入った場合はただちに警察に逮捕させると宣言しています。
10月5日には、安田君を含む3学生への処分のための「呼び出し」を発し、11月14日にはキャンパス周辺の立て看板を全面的に禁止する「通知」を川添副学長名義で出しました。
これらの学生弾圧―自治破壊と今回の2学生逮捕は完全に一体です。「リベラル」を演じながら、自らの大学内では学生を権力に売り渡し、学生の権利剥奪―団結破壊を行う山極総長―川添副学長体制こそ安倍政権の戦争・改憲の先兵です。反戦バリストと京大生の闘いに敵対してきた日本共産党も同罪です。弾圧粉砕の勝利から処分撤回・京大解放・全国学生ゼネストへ! 共に闘いましょう!
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奪還へ向けて京大生が訴え
◆工学部工業化学科4年生
本当に許しがたい逮捕だと思います。山極総長は「自由」だの「対話を重視する」だのと言ってきました。しかし、京大の自由は職員を動員して言論弾圧し、学生の活動を監視・盗撮し、学生とは一切話し合いもせず処分し、その根拠も示すことができてません。総長の言ったことが無条件で正しいなんてただの独裁ではありませんか!
大学の主人公は学生です! 権威のある総長や権力者の顔色など気にせず学生らしく闘いましょう!
◆理学部生
私は同学会メンバーではない一般学生の身としてここで声を上げなければならないと思う。真剣に社会を考え、声を上げるのは我々大学生の誇りであり、ある種本分でもある。2人の逮捕、大学職員の行動、大学当局がホームページに掲げている「注意喚起」は、全ての大学生に対する威嚇である。今回の2学生逮捕事件は全学生の問題である。