万国の労働者、団結せよ! 韓国 民主労総 現場の怒り集め前夜祭
万国の労働者、団結せよ!
韓国 民主労総
現場の怒り集め前夜祭
11月12日にソウルで開催された韓国・民主労総の全国労働者大会に先立ち、11日にソウル市内で、民主労総の闘争事業場決意大会と1987年の労働者大闘争30年を記念する前夜祭「文化ハンマダン」が開催された。また、この日の午後には全国から公務員労組の組合員たちがソウルに結集し、「公務員総決起大会」もかちとられた。動労千葉訪韓団はこれらの行動に参加し、ともに闘った。
11日の午後6時からはヨイド公園で、民主労総に加盟してさまざまな現場で闘う組合員が結集し、闘争事業場決意大会が行われた。ステージの脇に掲げられたスローガンは「万国の労働者、団結せよ!」だ。
大会あいさつに立った民主労総のチョンヘギョン副委員長は、ハンサンギュン委員長の釈放を要求し資本と権力を弾劾。チョンテイル烈士の決起から47年を迎えた今、労組活動をする権利、人間らしく生きる権利をかちとること、そして日本軍軍隊慰安婦問題での「日韓合意」やソンジュへのサード(高高度迎撃ミサイルシステム)配備などの撤回を実現することこそが、われわれが継承すべき烈士精神だと力強く述べた。
さらに、代理運転労組やアルバイト労組など、労働者保護規定の枠外におかれている「特殊雇用労働者」(いわゆる個人事業主)、整理解雇に反対して籠城(ろうじょう)闘争を闘ったことに対する巨額の損害賠償仮差し押さえ攻撃と闘うサンヨン自動車労組の委員長、発電労組委員長の発言が続いた。
午後7時からは、労働者大闘争30周年の文化ハンマダンが始まった。30年間の韓国労働者階級の闘いを振り返る映像を背景に、力強い労働歌で会場がひとつになった。
圧巻は、太鼓隊と横断幕を吊り下げたパワーショベルの入場だ。横断幕のスローガンは「御用労組をたたき出して民主労組をかちとろう」「労働者も人間だ 人間らしく扱え」など、87年当時の労働者たちが掲げて立ち上がったものだ。
パフォーマンスのクライマックスでは「労働者に国境はない」「資本主義を超えて労働解放を」の訴えが響き渡り、会場は大きな拍手に包まれた。
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公務員労組が総決起大会
11日の午後、ソウル駅前は「政府は公務員労組を認めろ!」「解雇者を原職に戻せ!」の叫び声で埋め尽くされた。ムンジェイン政権の発足から半年、今も労組の設立が認められず「法外労組」とされている公務員労働者が、闘いの先頭に立って労働者が主人の社会を実現しようという決意に満ちた集会となった。
大会は、昨年来の闘いを振り返る映像で幕を開けた。光化門広場を埋めるキャンドルの波が映し出され「われわれは1700万ろうそくの先頭に立った」とテロップが流れると、組合員は万雷の拍手で応えた。 大会あいさつに立ったキムジュオプ公務員労組委員長とチェジョンジン民主労総委員長代行はそれぞれ、「ろうそく政府」を自認するムンジェインが約束をほごにし、公務員労組を依然として「不法」な存在としていることを弾劾。とりわけチェジョンジン委員長代行は「チョンテイル烈士の焼身から47年がたった今も労働三権は保障されていない」と強調し、公務員のみならずすべての労働者の労組活動をする権利をかちとろうと結んだ。
闘争決議文では、いまだに成果給制が公務員に対して強制されていることなどを弾劾し、「大統領が約束した解雇者原職復帰、設立申告履行、政治基本権保障、成果給制廃止を先送りしたり拒否したりした場合、強力な対政府闘争に突入する」と宣言。市内中心部へのデモに打って出た。
デモの先頭には労組のシンボルである赤い傘をさした部隊が立ち、大きな注目を集めながら大統領府へと進んだ。