民営化・更地化許さない 八尾北労組が第17回大会 命と団結の砦を守る

週刊『前進』04頁(2895号02面03)(2017/11/20)


民営化・更地化許さない
 八尾北労組が第17回大会
 命と団結の砦を守る


 11月1日、八尾北医療センター労働組合第17回定期大会を医療センター待合で行いました。今年度は新組合員が12人加盟しました。
 総括の軸は、「命と団結の砦(とりで)・八尾北を絶対につぶさせない! 更地化反対! 団結してみんなで生きる住民訴訟にうってでよう!」です。この観点で、八尾北夏祭りの勝利と、全職員を対象にしたDVD「映像でよみがえる西郡のあゆみ」を通して労組加入を促す実践から見えてきたことの総括を重視しました。
 とりわけ重要だったのは2月に市営住宅への指定管理者制度導入について住民説明会を開かせたことです。今までは「絶対反対」「粉砕」と主張して終わっていましたが、住民の怒りと結びつき、その先頭で闘うことに転換したのです。
 もう一つは「障がい者総合支援法反対」の3月の学習交流会の開催です。特別支援学校出身のA君が八尾北で働き出す中、「同じ給料もらってるなら自分たちと同じようにできて当然」という考えの職員の「指導」がA君を追いつめ、A君は退職せざるをえなくなりました。執行部の彼らとの討論も「能力主義でなく団結で仕事を回すべき」という抽象的な議論に終わっていました。この苦闘をそのまま学習交流会に出して、障害者との協働の前に労働者の協働、共同とは何かを議論しました。そして、「労働者の協働とはすべて補い合い助け合いお互いを知り合うことだ。A君との関係も同じ」とつかみました。この経験は、労組がどんな団結をつくり、どう地域の闘いの軸になっていくかを鮮明にしました。
 「仕事と組合は別」「組合には入らない。仕事だけはちゃんとする」。これが組合に入らない人たちに共通する意見です。「労働そのものが新自由主義との攻防とその中でつくられる団結で成り立つ」と打ち出しました。さらに、私たちは何と闘っているのか、民営化・更地化と闘っている、そして攻防はまだ終わっていないし激しい攻防がなかったら八尾北はとっくに終わっている、全国からの熱い思いがカンパとして寄せられる診療所だとはっきりさせることが重要です。
 戦争と革命の時代、八尾北労組の闘いと存在は小さくありません。私たちには韓国やアメリカ、ドイツをはじめ多くの労働組合との国際連帯があります。戦争を止め、世の中を変える力が私たちにはあります。その確信に燃えて、選出された藤木好枝委員長、灰垣美佐子書記長、新執行委員体制のもとに団結して、八尾北労組は地域ソビエト建設の先頭に立ちます。
(八尾北医療センター労働組合・東理恵)
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