トランプ・安倍を直撃 朝鮮戦争反対!国境越えて団結 11・5東京 日韓米独の労働者先頭に4800人決起

週刊『前進』02頁(2892号01面01)(2017/11/09)


トランプ・安倍を直撃
 朝鮮戦争反対!国境越えて団結
 11・5東京 日韓米独の労働者先頭に4800人決起

(写真 日米戦争会談を弾劾し、呼びかけ労組を先頭に「改憲阻止!1万人大行進」。朝鮮戦争阻止の訴えが都心に響いた【内幸町】)

(写真 全国・海外の参加団体の旗が勢ぞろい 20回目の労働者総決起集会は入場行進から始まり、各労組・団体の旗がステージ上を埋め尽くした【日比谷野音】)


 訪日した米大統領トランプと安倍を直撃し、11月5日、「闘う労働組合をよみがえらせよう! 国鉄闘争勝利! 戦争と民営化・労働法制解体に反対する1万人大行動」が東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、4800人が集まった(関連記事2面、続報次号)。前半を「全国労働者総決起集会」、後半を「改憲阻止!1万人大行進」として開催し、改憲阻止へ歴史的アピールを発した(別掲)。集会後、銀座デモを闘った。

階級的労働運動の再生へ

 トランプ・安倍の日米首脳会談は朝鮮侵略戦争発動に向けた戦争会談だ。9条改憲と労働法制改悪攻撃、連合の崩壊・打倒情勢の真っただ中で11月労働者集会が開かれた。「闘う労働組合の全国ネットワークを」を掲げて始まった11月集会は今年で20回目を迎えた。日本の労働者階級が自らの力で階級的労働運動の再生を切り開き、戦争を阻止する闘いにうって出る歴史的出発点を築いた。パククネを打倒し新自由主義の社会の大変革へ進撃する韓国・民主労総を始め、アメリカ、ドイツの闘う労組も結集し、労働者国際連帯こそ戦争阻止の力だと示した。
 正午からの労働者総決起集会は、呼びかけ4団体(全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部、全国金属機械労働組合港合同、国鉄千葉動力車労働組合、国鉄闘争全国運動)と参加団体の旗の入場行進で幕を開けた。関生支部の西山直洋執行委員と広島県安芸太田町議会議員の大江厚子さんが司会を務めた。闘いの中で亡くなった同志たちの精神の継承を誓い黙禱(もくとう)を捧げた。
 関生支部の大原明執行委員が開会あいさつで、「労働組合が労働現場で闘争を展開し成果を出すことで、労働者の結集をつくり出すことができる」と提起し、生コン価格を引き下げ競争を持ち込む企業に対する関生支部の闘いを報告した。
 呼びかけ団体からの訴えとして、動労千葉顧問弁護団長・国鉄闘争全国運動呼びかけ人の葉山岳夫さんが日米首脳会談を弾劾し「改憲阻止の大闘争に労働運動の命運がかかっている」と述べた。動労千葉の田中康宏委員長が「戦争を止める力は労働者自身の力だ。労働運動の再編は戦争への動きと一体だ。闘う労働運動をよみがえらせ戦争を止めよう」と熱く訴えた。
 海外からの訪日団が全員登壇した。韓国・民主労総ソウル地域本部指導委員のイジェウンさんが、世界の労働者がともに新自由主義に立ち向かうことを呼びかけた。アメリカの運輸労働者連帯委員会のスティーブ・ゼルツァーさんが民営化と労組破壊、戦争と闘う国際連帯を訴え、ドイツ機関士労組ベルリン都市鉄道支部長のクルト・シュナイダーさんは反資本主義の明確な選択肢を示すことを訴えた。在日・滞日外国人労働者も大勢結集した。

解雇撤回、民営化阻もう

 「動労総連合を全国へ」として、動労千葉の関道利副委員長が動労総連合出向無効確認訴訟での10・10東京地裁反動判決を徹底弾劾しJRの第3の分割・民営化粉砕へ現場から闘う決意を表明した。同訴訟弁護団長の森川文人さんが判決を鋭く批判した。動労水戸の石井真一委員長は10月21日の富岡での常磐線延伸阻止闘争の勝利を報告。動労東京八潮支部の金子浩書記長は10月13日の24時間ストで契約社員の正社員化をかちとったと勝利感いっぱいで報告した。「国鉄1047名解雇撤回」として、動労千葉の中村仁執行委員(動労千葉争議団)、動労総連合・九州の羽廣憲委員長(1047協議会)が「必ずJRに戻る」「新たな1047名闘争をつくり上げる」と決意表明した。
 「『働き方改革』・民営化との闘い」として、港合同の中村吉政委員長が「官民連帯で大阪都構想粉砕を闘う」と述べた。都庁ふくしま署名解雇を許さない会の柿沼庸子さんの訴えに続き、都営地下鉄で働く労働者が東京都丸ごと民営化阻止へ闘う決意を述べた。
 労組つぶしと闘い連日のストを打ち抜いて闘っている連帯ユニオン近畿地区トラック支部MK運輸分会、非正規の教育労働者、一陽会労働組合の坪井静委員長、動労総連合青年部の照沼靖功副部長(動労水戸)が報告と決意を述べ、自交総連SKさくら交通労組の河野晃興委員長がカンパアピールを行った。

改憲絶対阻止の決意新た

 午後2時から改憲阻止!1万人大行進が始まった。シンガーソングライターの川口真由美さんの歌や青年労働者の律動や寸劇で熱気と一体感が高まった。
 全学連の斎藤郁真委員長が改憲阻止!1万人大行進アピールを読み上げた。とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局長の西川重則さんが「憲法改悪絶対反対の大運動を」と呼びかけた。三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんと市東孝雄さんが「第3滑走路阻止、農地強奪を許さない」と訴え、福島診療所建設委員会の佐藤幸子さん、希望の牧場・ふくしまの吉沢正巳さんは福島の怒りを訴えた。
 国際連帯・共同行動沖縄の代表呼びかけ人・元全駐労マリン支部副委員長の水島満久さんがゼネスト・国際連帯を熱く訴えた。星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表の戸村裕実さんのアピールに続き、愛媛県職員労働組合の宇都宮理委員長が、労働組合として反戦を闘う決意を語った。憲法と人権の日弁連をめざす会の武内更一代表が「改憲・戦争を阻止する運動のど真ん中に立つ」と表明した。閉会あいさつを全金本山労働組合の長谷武志副委員長が行った。集会後のデモには厳戒警備を突き破りトランプや安倍に怒る人びとが合流した。
 11・5集会が切り開いた偉大な地平から11・11~12訪韓闘争を闘い、機関紙拡大を猛然とかちとろう。

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