貨物機オーバーランを弾劾 誘導路裁判 B滑走路供用とめろ
週刊『前進』04頁(2891号03面04)(2017/11/06)
貨物機オーバーランを弾劾
誘導路裁判 B滑走路供用とめろ
10月24日、千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で第3誘導路裁判が開かれた。弁護団は最初に、成田市東峰で発生したジャンボ貨物機オーバーランを怒りを込めて弾劾した。
7月15日午前、B滑走路から離陸しようとした米貨物航空会社のボーイング747―8Fは、通常の離陸地点からはみ出し、滑走路南端手前わずか85㍍地点まで滑走した後に離陸。超低空飛行で東峰神社上を通過し、空港フェンスの警報機が風圧で切れ警報機が作動した。国土交通省は事故に準ずる「重大インシデント」と認めた。一歩間違えば燃料満載機が東峰の民家や神社に激突する大惨事だ。NAAは実質上なんの対策も行っていない。B滑走路供用を差し止めよ!
続いて弁護団は、B滑走路と第3誘導路建設の変更許可処分の担当者の氏名を明かすことを被告の国とNAAに命じるよう、あらためて裁判長に要求した。裁判長はこの要求をはねつけた。被告と結託し当事者の証人喚問をさせないということだ! 即座に弁護団が猛抗議し、傍聴席からも怒りがたたきつけられた。
次回期日を1月30日としてこの日は閉廷した。
千葉県弁護士会館で報告集会が開かれた。弁護団のあいさつに続き、千葉県原発訴訟を支援するAさんが、9月22日に国の責任を否定する不当判決を下した阪本裁判長を批判し、三里塚への連帯を表明した。
最後に太郎良陽一さんが、11・6請求異議裁判・デモと強制執行反対署名への取り組みを熱く訴えた。