戦争・改憲阻止! 11・5へ 「この国に革命を」に2931票 団結の力で安倍倒すゼネストへ

週刊『前進』02頁(2888号01面01)(2017/10/26)


戦争・改憲阻止! 11・5へ
 「この国に革命を」に2931票
 団結の力で安倍倒すゼネストへ

衆院選最終日 斎藤いくま候補が大演説

 衆院選挙闘争最終日の10月21日、斎藤いくま候補は杉並区内の各駅頭で街頭演説に立ち、夕方、JR荻窪駅北口ルミネ前で最後の訴えに立った。台風が迫る中、斎藤候補の訴えに多くの杉並区民が足を止めて聴き入った。選挙戦を闘いぬいた仲間たちが総結集し、駅前を埋めつくす熱気の大集会となった。
 この日、常磐線富岡延伸阻止を闘った動労水戸や、動労千葉などの闘う労働組合、労働者とともに闘う弁護士、京都大学同学会の仲間が斎藤支持を熱烈に訴えた。
 「戦争を止めるために国境を越えて労働者が団結する大ストライキをやりましょう。誰がこの社会を回しているのか示してやろう。労働者のために闘う政党を一緒につくりましょう!」----斎藤候補は労働者の団結と誇りを最後まで訴え(別掲)、その力で安倍政権を倒そうと呼びかけた。


 衆院選において、斎藤いくま候補は東京8区・杉並で「この国に革命を」を真っ向から掲げて2931票をかちとりました。この1票1票はまぎれもない「革命」への固い支持です。青年の代表として斎藤いくま全学連委員長に未来と希望をたくし、社会の根本的な変革を求める決起です。安倍による解散・総選挙というクーデターに対し、29歳の斎藤候補が、石原伸晃の「保守の牙城」であり党派的激突のるつぼである杉並で敢然と立ち、「革命」をすがすがしく、力強く訴えたことそのものが革命でした。安倍への怒りは衆院選直後から激しく爆発します。これから始まる1千万人の決起への歴史的な出発点がかちとられたのです。

青年・学生の心つかんだ

 斎藤いくま候補は「この国に革命を。生きる誇り、とりもどそう」と訴えて青年・学生、労働者の心をわしづかみにしました。朝鮮戦争切迫下で、戦争・改憲に絶対反対し団結の力を取り戻す革命的選挙闘争となりました。日本におけるゼネストと革命への巨大な一歩がかちとられたのです。
 安倍・自民党は、公明党と合わせ衆議院の3分の2を維持しました。しかしこれは「圧勝」でも「信任」でもありません。安倍・自民党はこの結果に自信を持てず、労働者人民の怒りに震え上がっています。選挙期間中の世論調査でも安倍政権不支持が支持を上回り、安倍続投に半数以上が反対しました。投票率は前回に次ぐ最低レベルでした。ブルジョア議会のあらゆる幻想が打ち砕かれようとしています。
 朝鮮侵略戦争の切迫と戦争か革命かを問う歴史的な情勢が、民進党を一夜にして崩壊させ、新たに生まれた小池・希望の党をも一挙に没落させました。立憲民主党もただちに崩壊を開始します。このすさまじい激動の中心に連合の分裂・崩壊情勢があります。改憲・戦争を絶対に許さない労働者人民の怒りが一切を規定しています。そしてその根幹に、動労千葉・動労水戸―動労総連合を先頭とする国鉄闘争と階級的労働運動の前進があります。
 戦後革命期以来の激動の過程が始まりました。安倍への怒りは激しく爆発していきます。闘う労働組合を中心に真の労働者政党がつくり出されるなら、労働者は必ずや決起します。
 11月5日の米大統領トランプ来日、6日の日米首脳会談は朝鮮戦争開戦合意の場となろうとしています。それは核戦争・世界戦争の口火を切るものです。13日、街頭宣伝で沖縄・高江での米軍ヘリ炎上事故が伝えられると、通り過ぎた人も戻ってきてビラを受け取りました。朝鮮戦争が切迫する中での重大事故です。戦争とそのための9条改憲であることが明らかになり、これまで蓄積されてきた労働者の戦争絶対反対の強固な意思が一気に噴き出そうとしています。
 安倍は衆院選でアベノミクスを自賛しました。しかしアベノミクスがもたらしたのは資本家への富の集中と東芝や日産、神戸製鋼に示された基幹産業企業の不正・腐敗の極みであり、非正規職と貧困、過労死の拡大です。NHKの31歳の女性記者が過労死した問題で、遺族は管理職から「記者の働き方は個人事業主のようなもの」と何度も言われたと弾劾しました。これがアベノミクスと「働き方改革」の正体です。怒りは限りなく爆発します。

労働者政党への第一歩

 衆院選を闘いぬくことで労働者が自ら新しい政党をつくり出す歴史的な一歩が記されました。労働者が団結して闘う機運が一気に燃え上がっています。
 革命は何より青年が先頭に立つ闘いです。革命的共産主義運動と階級的労働運動、日本学生運動と国鉄闘争の歴史的地平の上に、斎藤委員長というすばらしい青年革命家が登場しました。青年・学生、女性がもっとも鋭くこれに応え、続々と決起を始めました。青年・学生から60年・70年安保世代まで全世代が動き出しています。
 「ともに闘おう」と訴える斎藤委員長の存在と闘いは万人の希望となりました。労働の誇りと団結、共同性を取り戻すことは改憲と戦争に対する根底的な批判であり反撃となります。何度も演説を聴きに来た若い女性や「前進チャンネル」を見て来たという学生が何人もいます。同僚が過労自殺に追い込まれた青年が安倍への怒りを語り、ビラまきでもなんでもやると言ってくれました。
 選挙の時だけいい顔をして労働者をだまし、政治を議席の数合わせに切り縮める既成政党の手口が暴かれました。改憲私案を出していた枝野幸男が代表の立憲民主党や、「連立政権に入ったら自衛隊は合憲でいい」と述べた日本共産党のまやかしに怒りが巻き起こりました。新しい労働者の政党をつくり出すことがいよいよ求められています。
 衆院選決戦は全学連と全国の労働者の団結した力でかちとられました。12日間で『前進』とビラが二十数万枚配られました。「前進チャンネル」が毎日更新され、躍動感あふれる革命の訴えが全国にとどろきわたりました。九州の高校生からも応援メッセージが寄せられました(本紙2886号に掲載)。『前進』の紙面改革の格闘が続けられています。1千万人を獲得する闘いです。

労働運動塗り替えよう

 衆院選と一体で拠点建設が進められ、労働運動を塗り替える闘いが繰り広げられました。13日、動労東京八潮支部は「生きる誇りを取り戻す」感動的な24時間ストに立ちました。12日に都庁レストラン労働委員会闘争と都庁前行動、15日には杉並・阿佐谷で600人のデモが闘われました。21日、JR常磐線の富岡延伸に反対し被曝労働拒否のストで反撃に立った動労水戸は、選挙街宣に組合旗を林立させて登場。連合崩壊下で動労東京、東交・都労連を先頭に階級的労働運動が躍り出ようとしています。
 闘いはこれからです。衆院選の巨大な地平の上に、11・5改憲阻止1万人大行進をかちとり、朝鮮戦争を絶対に阻止しましょう。

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国境越えた団結で戦争とめよう
 斎藤候補最後の訴え

 朝鮮戦争を始めるとトランプが言っています。これに安倍政権は参加するという話をしています。今、アメリカで軍需産業の株が上がっているそうです。「1%」の連中の利益のために僕らの命が使われる。そんなことに協力せず、他の国の労働者とも団結して、国境を越えて戦争に反対する大ストライキをやりましょう!
 この社会を回してきた労働者の力でこの社会を変えましょう。朝鮮戦争を止めるために、11月5日に日比谷野外音楽堂で国際的な集会を開きます。国と国が争い合い、奪い合い、僕らが殺され合う世界とは別の世界をつくるために労働者が国境を越えて団結します。銃を向け合うのではない、別の選択肢を一緒につくっていきましょう。選挙の時の1票で終わる人生を終わりにしましょう。私を、私の仲間たちを、世界中で反戦ストライキに立ち上がる労働者を選んで下さい。安倍政権を倒す力をつけましょう。ゼネストをやりましょう。共に闘う労働者の政党をつくりましょう。

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