動労東京ストライキ宣言 東京臨海高速鉄道 清掃労働者 ストライキ! 生きる誇りを取り戻す

週刊『前進』04頁(2887号02面02)(2017/10/23)


動労東京ストライキ宣言
 東京臨海高速鉄道 清掃労働者
 ストライキ!
 生きる誇りを取り戻す

(写真 10月13日の動労東京のスト当日、新宿のJR東日本本社前に動労総連合が結集し、抗議行動を行った)

 動労東京八潮支部は10月13日、誇りをもって生きるために24時間のストライキに決起した。以下は機関紙「動労東京」に載せられたストライキ宣言の全文です。(編集局)

 私たちは、東京臨海高速鉄道の車両を清掃している労働者です。昨年12月に労働組合を結成し、労働条件の改善を求めて会社と交渉してきました。しかし、会社は私たちの要求を受け入れようとしません。私たちは10月13日、日勤者、徹夜勤務者とも全日ストライキに立ち上がることを決意しました。
 手取り月13万円ほどの労働者が身を削ってストライキに立ち上がることは簡単ではありません。私たちは議論に議論を重ね、しかし、もう我慢ならないという思いで今回のストライキを決断しました。
 これに対し、会社は「到底理解できない」「これまで築き上げてきたお客様の信頼に背く行為」と言い放ちました。
 会社はどこまでも私たちを見下しています! これまで私たちは、「あなたたちが清掃した車両はきれいだ」と言われることに誇りをもって仕事をしてきました。しかし、その仕事を止めてまでストライキに立ち上がる労働者の思いを会社は何一つ理解しようとしていません。会社が常に関心があるのは、目先の利益と会社役員のメンツだけです。
 私たちがストライキで訴えることは、何も特別なことではなく、世の中で働く多くの労働者の気持ちと同じです。
 「6カ月」の契約期間を一方的に「3カ月」に変更したことを「就労継続意思をこまめに確認するため」などと居直る会社に「おかしい!」と声を上げることは世の中の常識とかけ離れたことでしょうか?
 車両清掃は終電後となると「汚物処理」もあります。会社には、「副所長」ポストを新設し、月に2万円(×4人、8万円)の手当を出す金があるのであれば、せめて労働者の徹夜一回の手当(現行千円)を2千円に上げて欲しいという要求はすぐに実現出来るはずではないですか?
 JRでは徹夜勤務の際、健康維持のために4時間以上の仮眠時間が保障されているのに、下請けで働く私たちには2時間40分しかないのはおかしいと声を上げるのは理解できない要求でしょうか? 私たちの健康はどうなろうがかまわないのですか?
 せめて夜中に電話で起こされることのないよう、詰所ではなく、きちんとした仮眠室の設置をという要求については、何カ月も会社の検討結果を待ってじっと我慢し続けなければならないことなのでしょうか?
 労働者が誇りをもって仕事をし、人として生きていく上で最低限の条件が奪われていることに対して抗議の声すらあげられないとすれば、私たちは奴隷以下の存在でしかありません。
 私たちは生きる誇りを取り戻すためにストライキに立ち上がります。毎日電車をきれいにし、毎日快適な列車を走らせ、社会を動かしているのは一体誰なのか、そのことをハッキリさせるためのストライキです。清掃労働者である誇りと責任において、これからもより安全に、きれいに、快適な列車を走らせるためのストライキです。
 皆さんのご支援をお願いし、職場をこえてともに闘っていただくことを心から訴えます。
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