11・5大結集へ闘い進む

週刊『前進』04頁(2887号02面01)(2017/10/23)


11・5大結集へ闘い進む


 11・5全国労働者集会―改憲阻止1万人行進に向けて、各地で集会が行われている。関西、九州、東京東部の集会を紹介します。(編集局)

国鉄集会が大成功
 関西 3労組が一堂に会し

(写真 動労千葉、関西生コン支部、港合同の3労組が一堂に会して集会。11・5集会への総決起を参加者全員が誓った【10月12日 大阪市】)

 10月12日に大阪市の港区民センターで、11・5労働者集会―改憲阻止1万人行進に向け、関西国鉄集会が200人を超える結集でかちとられた。戦争・改憲策動が激化し、衆院選決戦が白熱的に闘われる中で、動労千葉、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同の3労組が一堂に会して11・5の成功を誓い合った。
 集会は大阪市職の赤田由行さんの開会あいさつで始まった。基調報告を動労西日本近畿支部の原田隆司支部長が提起した。「総選挙によって、戦争か革命かが私たち労働者一人ひとりに問われ、労働者が生き方をかけて闘う時代に突入した」と明らかにし、国鉄闘争をもってJR体制と闘いぬき、分社化、出向・転籍攻撃と闘い、労働運動をよみがえらせ、連合を揺さぶっていることを確認し、勝利の展望を示した。
 続いて、動労千葉の中村仁執行委員が動労千葉と動労総連合の闘いとして、10月13日に動労東京八潮支部がストライキを打ちぬくこと、結成された動労総連合1047協議会がJR東日本攻めに入ることを宣言。JRの職場をはじめ国鉄闘争全国運動に結集する仲間の職場から闘いを起こそうと呼びかけた。
 国鉄闘争全国運動・関西に参加する労働組合の先頭に関西合同労組の黒瀬博匡委員長と阪神支部の許用皓(ホヨンホ)支部長が登壇し、かねひろ弾圧を完全黙秘・非転向の闘いで打ち破り、裁判闘争を勝利的に闘いぬいていることを報告した。八尾北医療センター労組、奈良市従業員労組の発言に続いて、関西生コン支部の武谷新吾書記次長が和歌山や堺で労働組合の組織拡大が前進していることを明らかにした。
 港合同の中村吉政委員長は、橋下徹から激化した民営化攻撃に対して、赤田さんを先頭にした闘いが官民共闘を守りぬいてきた力だとし、国鉄闘争がその土台になっていると指摘した。最後に、全学連が京都大学での激しい学内攻防を勝利的に打ちぬき、斎藤全学連委員長が総選挙に立候補していることを報告、満場の拍手で確認した。
 「団結がんばろう」で11・5の組織化に総決起することを誓い合った。
(関西 猫田博美)

動労千葉の神髄学ぶ
 東京東部 八潮支部も参加し

 10月13日、東京・亀戸のカメリアプラザで「改憲と戦争、絶対とめる 労働法制改悪やめろ!東部集会」が40人の参加で行われた。
 集会前に戦後革命期の労働運動のビデオが上映された。日本共産党の裏切りで中止に追い込まれた1947年の2・1ゼネストへとのぼりつめる荒々しい労働者の姿が新鮮だ。
 司会は国鉄闘争全国運動・東京東部の会共同代表の米山良江さん。米山さんは当日の朝から闘いぬかれた動労東京八潮支部の大井工場前のスト突入集会に参加した感動を述べ、この場に参加している八潮支部の組合員を紹介した。八潮支部組合員による24時間ストライキの報告と闘いへの決意は圧巻だった。
 続いて、東交(東京交通労組)の労働者が「主催者からの提起」を行った。「安倍が『国難突破解散』と称して、北朝鮮に対する戦争のために衆議院を解散した。これに対して斎藤いくま全学連委員長が東京8区から衆院選に立候補した。10月15日の阿佐谷デモに総決起し、11月5日の改憲・戦争絶対反対の労働者集会と1万人デモに立とう」と訴えた。
 集会のメインは動労総連合書記の片峯潤一さんの講演だ(写真)。片峯さんは、北朝鮮に対する戦争を止めるのは労働者のストライキであること、イラク戦争の時にアメリカの国際港湾倉庫労組(ILWU)が港湾を封鎖するストライキに決起したことを明らかにした。動労千葉労働運動について「組合が鮮明な方針を打ち出し、団結さえ崩されなければ必ず展望は生まれる」と話した。故中野洋・動労千葉顧問と会って話したことがない世代の32歳の青年が、動労千葉の闘いの歴史と神髄に精通していることに感動した。
 最後に「東部の会」共同代表がまとめと行動方針を提起し、選挙戦への決起と11・5への組織化を一体的に実現する決意を固めた。
(国鉄闘争全国運動・東京東部の会 A)

改憲は絶対阻止だ
 九州 福岡市内をデモ行進

(写真 集会後、福岡市内をデモ行進。「安倍を監獄へ」の大のぼりに共感が集まる【10月15日 福岡市】)

 10月15日、福岡市で「改憲絶対阻止!安倍を倒そう!10・15九州集会」が50人の結集で開かれました。主催は動労総連合・九州と合同労組レイバーユニオン福岡です。
 「映像でよみがえるロシア革命」のDVD上映で集会が始まり、NAZENナガサキの城臺美彌子(じょうだいみやこ)さん、佐賀空港へのオスプレイ配備に反対する百万人署名運動の青年、星野文昭さんを取り戻す会の若い労働者、狭山闘争を闘う部落の青年が連帯あいさつを述べました。城臺さんが、「朝鮮半島で始まろうとしている戦争は核戦争です。被爆者として絶対に許せません」と怒りをあらわにし、「安倍を監獄へ」「12・2玄界原発再稼働阻止闘争をともに闘おう」と呼びかけると、集会は一気に盛り上がりました。
 特別報告は廃園攻撃と闘う虹ケ丘学園労組の野下英二委員長、合同労組レイバーユニオン福岡の吉田理委員長、動労総連合・九州の羽廣憲委員長です。羽廣委員長は、「1047名解雇撤回の闘いを貫くものとして動労総連合・九州を立ち上げた」と経緯を語り、その力を土台に「戦争と改憲に絶対反対で闘いぬく」と訴えました。吉田委員長は「組合員が2018年問題のただ中にある。団交を含め闘う」と表明しました。
 基調報告は動労総連合・九州の石﨑義徳さん。「衆議院選挙下で11・5全国集会への結集がますます重要になっている。安倍・トランプの戦争会談を許すな。『働き方改革』粉砕!労働法制大改悪反対!改憲絶対阻止で闘おう」「連合が崩壊的危機を迎えている。国鉄闘争を貫いてきたからこそ改憲は絶対阻止だ。私たちの息子を戦場に送らない。労働者が安心して暮らせる社会をめざし11・5集会に結集しよう」と熱烈に呼びかけました。
 集会後、直ちに天神・警固公園までデモ行進。雨をものともしない熱気が充満し、「安倍を監獄へ」の大のぼりがひときわ共感を呼びました。
(九州 B)

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