京大・山極が新たな処分策動 全学連恐れ入構禁止、呼び出しも

週刊『前進』04頁(2885号04面01)(2017/10/16)


京大・山極が新たな処分策動
 全学連恐れ入構禁止、呼び出しも


 7月25日付の4人の同学会執行部への「放学(退学)」処分に続き、京都大学当局・山極総長は、開講直後から学内への警察導入を公然と宣言すると同時に、新たに3人の学生への処分策動に出てきた。安倍・小池の改憲攻撃と一体で、国家権力を総動員してでも京大学生運動をたたきつぶすということだ。絶対に許すことはできない!
 10月2日、京大当局は、12人の名前を挙げ、「下記の者(学外者)の京都大学構内への立ち入りを終日禁止します。職員又は警備員の立ち入り禁止通告に従わず立ち入ったときは、直ちに警察に通報します」と書いた通告を学内に張り出した。しかし通告には、なぜ立入禁止なのか、警察に通報するのかは一切書かれていない。
 12人の中には退学処分となった学生が含まれている。自ら学籍を奪っておきながら「学外者」呼ばわりとは何様のつもりなのか!
 この通告は、昨年9月に出された学外者の宣伝活動を禁止する「告示5号」に続くものだ。12人のうち被処分者のほかは、同学会中央執行委員をはじめとした全学連の活動家だ。全学連は、2012年の同学会再建から一貫して京大学生運動にかかわり、21世紀初の反戦バリケード・ストライキもともに闘った。この全学連の力を恐れた京大当局は、ついに公然たる警察導入、国家権力による「見えざる逆バリケード」に踏み切ったのだ。
 警察の導入による学生支配は、名実ともに大学の自治を投げ捨て、教育・学問を国家権力に売り渡す行為だ。徹底的に弾劾する!
 さらに京大当局は10月5日、新たに3人の学生に対して処分に向けた呼び出しを行った。1人は被処分者4人に続いて執行部に決起した安田淳敏同学会副委員長だ。彼が、8月10日のオープンキャンパスでプラカードとビデオカメラを持って同学会の宣伝活動を弾圧しに来た弾圧職員に対し、当然にも猛抗議したことが「暴行」だというのだ。
 そして、有志団体「ごりらとスコラ」の代表2人に対しても呼び出しがかけられている。クスノキ前に当局を批判する巨大看板を設置した団体だ。当局の暴力的な破壊や度重なる撤去に対して何度も看板を再設置し、一切対話に応じない山極総長体制に抗議してきた。これが「命令に従わなかった」として処分の対象にされようとしている。
 これらの処分策動を許すことはできない。しかしこれは、反戦ストライキに対して4人を見せしめに処分したにもかかわらず、学生の決起が次々と生まれていることへの恐怖の表れでしかない。このかん、数十人の弾圧職員が監視する中で集会に参加する学生や、学生自治を担う学生がどんどん増えている。今回の警察導入と新たな処分策動は、新たな学生の怒りと決起を呼び起こす。それを片っ端から処分と逮捕でつぶすことなどできない。
 新たな処分阻止、退学処分撤回、警察導入粉砕で全学的な闘いをつくり出し、改憲阻止決戦を闘おう。
(マルクス主義学生同盟中核派・京都大学支部)
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