〝労働者の団結こそが力だ〟 動労東京八潮支部がストライキへ

週刊『前進』02頁(2884号02面02)(2017/10/12)


〝労働者の団結こそが力だ〟
 動労東京八潮支部がストライキへ

(写真 3月5日、ダイヤ改定阻止を掲げJR東本社に抗議する動労総連合)

 今、JRで労働者の新たな闘いが始まっている。動労東京八潮支部は10月13日以降にストライキを構えている。同支部の組合員は、JR東日本の2次下請けの交通機械サービスに雇われ、八潮事業所でりんかい線の車両清掃の仕事に携わっている。
 ストの要求項目は、①雇用契約期間の6カ月から3カ月への短縮の撤回、②深夜の「仮眠時間」の確保、③夜勤手当の倍増などだ。
 交通機械サービスは八潮事業所の労働者に低賃金を強い、休憩時間とされている深夜時間に臨時の作業をただ働きでやらせるなど、ほしいままに労働者を扱ってきた。労働時間管理もまともにせず、賃金の支払い基準もでたらめだった。
 この現実と「清掃労働者など代わりはいくらでもいる」という労働者を見下した会社の態度への怒りから、八潮支部は昨年12月、職場の過半数を組織して結成された。
 JRと交通機械サービスは労組つぶしに躍起となった。6月、交通機械サービスは本社から八潮事業所に4人の「副所長」を送り込み、支部を少数派に追い込もうとした。雇用契約期間を一方的に短縮し、8月には団交をあからさまに拒否する暴挙にも出た。
 だが、支部は屈せずさらに団結を固めた。資本の攻撃は逆にその破綻点となった。交通機械サービスは団交拒否の3日後には「団交再開要請書」を出さざるを得なくなり、八潮事業所に送り込まれた4人の「副所長」も10月1日には本社に引き上げた。
 労働者が団結して闘えば展望は開ける。資本主義の形成とともに生み出された労働者階級は、そもそも一切の権利を奪われた存在だった。だが、労働者は自ら労働組合を結成し、血を流して闘って権利を一つひとつ奪い返していった。マルクス主義は、この労働者階級に新たな社会をつくり出す力があることを明確にした。八潮支部は、労働者階級が歩んできた百年を超える歴史を組合結成以来の数カ月で経験し、革命の主体として登場しつつある。
 組合員は動労総連合の一員であることに強い自負を持っている。組合員のほとんどは支部結成で初めて階級的労働運動に出会った人たちだ。だが、資本に勝ちたいという強い意欲があるからこそ、組合員は、国鉄分割・民営化に30年間立ち向かってきた動労千葉―動労総連合の持つ威力を、心の底から理解した。
 労働者としての誇りに満ちた八潮支部組合員が、解放感を満開にしてストに立つ。ここに階級的労働運動をよみがえらせ、ゼネストを押し開く展望がある。
 動労東京は10月13日午前8時から交通機械サービス本社がある東京総合車両センター前でスト突入集会を開くと決めた。同日正午には動労総連合がJR東日本本社抗議行動に立つ。
 これをステップに、衆院選と11・5労働者集会の勝利へ進もう。
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