更生保護委員会闘争に突入 無実なのに43年 星野さん解放を! 革共同救援対策部

週刊『前進』04頁(2883号04面01)(2017/10/09)


更生保護委員会闘争に突入
 無実なのに43年 星野さん解放を!
 革共同救援対策部


 1971年、沖縄闘争を闘った星野文昭さん(71歳)は無実なのに獄中43年です。私たちは今年7月をもって星野さんの即時解放をかけて四国地方更生保護委員会との闘いを開始しました。星野さんは、「無実なのに、無期刑が30年を超えて執行されていることは天人共に許されない、というのが再審闘争と更生保護委闘争を一体に結び、共通に貫く基本方針だ」として、「朝鮮侵略戦争阻止・改憲阻止、総非正規職化粉砕決戦を、11月闘争を軸に闘うことと一つに、星野解放の血路を開きましょう」と訴えています。斎藤いくま全学連委員長が立候補する衆議院選挙決戦を全力で闘い、星野さん奪還に向かって総決起しよう。

「30年問題」めぐり決戦に

 9月10日、全国から結集した430人が、5回目の徳島刑務所包囲デモを圧倒的に打ちぬきました。翌11日には、和久田修弁護士と「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」共同代表の戸村裕実さんが四国地方更生保護委員会を訪れ、星野さん解放を熱く訴えました。
 43年に及ぶ星野闘争は、階級的労働運動の前進を土台に、星野さんの不屈・非転向の闘い、再審闘争の前進と全国救援運動の大展開で日帝・国家権力を追い詰め、「30年問題」をめぐって最大の攻防局面に突入しています。
 「30年問題」とは、09年の法務省通達で、服役して30年経過した無期懲役刑受刑者について、「地方更生保護委員会は1年以内に仮釈放審理を開始する」としていることを言います。しかし、実際にこの手続きで仮釈放になった人は一人もいません。星野闘争の前進に追い詰められている国家権力は、星野さんへの投獄をさらに続けようと狙っています。そのようなことは断じて許さない。四国地方更生保護委員会との闘いを徹底的に強化しましょう。
 更生保護委員会に突き付ける第一は、何よりも星野さんの無実です。これこそが、星野闘争の核心中の核心です。
 「私は無実だ。私はやっていない。中村巡査への殴打をしていない。火炎びん投てき命令をしていない。これは一点の曇りのない真実だ。にもかかわらず、35年の投獄と、23年の無期刑を強いている。一体、こんな理不尽なことが許されるのか。心の底からの怒りで一杯だ」(09年の星野さんの陳述書)
 更生保護委員会は、この星野さんの叫びを真っ向から受け止めよ。
 再審闘争では、08年に最高裁に星野さん有罪の核心的証拠であるKr供述の「服の色の誤り」を認めさせました。その上に、「厳島心理学鑑定書」「三宅鑑定意見書」「十字路から見た光の映像」など、無実を示す新証拠を次々と提出しています。

無期刑の終身刑化許すな

 第二は、無期刑の終身刑化を許さないことです。
 無期受刑者の仮釈放は、90年代後半から減り続け、この10年間は連続一けたになっています。全国の刑務所は過剰収容状態に陥り、まともな医療も保障せず、受刑者に非人間的な処遇環境を強制しています。
 国家権力は90年代後半以降、治安弾圧の強化、裁判員裁判の導入などで、重罰・重刑化攻撃を強めました。04年の刑法改悪で有期の最高刑を20年から30年にすることで、無期刑の終身刑化攻撃が一挙に進みました。これは受刑者の生きる権利を奪うもので、戦後刑罰体制の転換攻撃です。
 徳島刑務所は受刑者に夏の暑さや冬の酷寒を強制し、ぬれタオルで身体をふくことも、ポケットカイロの使用も認めません。獄中医療はきわめて劣悪です。これらは受刑者の命を日々削り取る攻撃であり、終身刑化と一体の「獄死攻撃」です。
 星野さんは、こうした非人間的処遇で屈服を迫る国家権力と不屈に闘い、労働者階級との団結、人間的共同性の中で生きかつ闘いぬいています。星野さんと固く団結し、無期刑の終身刑化を打ち砕いて絶対に取り戻そう。

大坂さんの裁判と一体で

 安倍首相は危機に駆られて、解散・総選挙の絶望的な改憲攻撃にうって出ました。「戦争は絶対に許さない」という労働者人民の決意は、必ず根底からの怒りとなって噴出します。沖縄、福島、非正規職化と、社会に渦巻く怒りのマグマがこれと一体となり、資本と非和解で闘う一つのストライキが一気に全国でストライキの嵐を生み出す情勢が到来しています。
 7月に徳島でかちとった星野・青年集会で、「ゼネストで星野さん・大坂さん解放」が力強く宣言されました。「労働運動の力で星野さんを取り戻す」路線が着実に前進しています。星野闘争をバネにゼネストを組織する闘いを全力で推進しよう。
 星野再審闘争では、民間人の現場目撃者11人の供述調書の開示を突破口とする全証拠開示が決定的に重要な段階に入っています。
 大坂正明さんは無実です。大坂さんへの殺人罪デッチあげ裁判も物的証拠は一切ありません。デッチあげの権力犯罪を徹底的に暴き、大坂さんの無罪、星野さんの再審無罪をかちとろう。
 私たちは、ここでなんとしても星野さんの解放をかちとるために更生保護委員会闘争に突入しました。
 全国の労働組合、市民運動、弁護士、議員、宗教者などから更生保護委員会への星野さん即時解放の「要望書」を集めよう。
 改憲・戦争阻止と、星野さんと大坂さんの奪還をかけて、今こそストライキで闘う労働組合をよみがえらせよう。衆議院選挙闘争に総力で決起し、11・5全国労働者集会と11・26星野全国集会の大成功をかちとろう。
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