鈴木哲也同志、圧巻の陳述 大阪地裁 犯人蔵匿デッチあげ初公判
鈴木哲也同志、圧巻の陳述
大阪地裁 犯人蔵匿デッチあげ初公判
9月15日、「犯人蔵匿」デッチあげ弾圧裁判の初公判が大阪地裁第2刑事部(伊藤寿裁判長)で行われた。鈴木哲也さんは5月18日、広島で逮捕され、その容疑で不起訴になったにもかかわらず、1971年渋谷暴動闘争で「殺人罪」をデッチあげられ指名手配されていた大坂正明さんをかくまったとして不当にも再逮捕・起訴されたのだ。
裁判は傍聴席が100席近い201号大法廷で行われた。入室に際し身体・持物検査を行い、多数の廷吏を配置するなど、大阪地裁では異例の警備だった。近畿救援会をはじめとする傍聴者が法廷を埋め、「すべては戦争・改憲にむけた弾圧だ。完全黙秘・非転向で闘う鈴木さんと団結し闘おう!」と裁判に臨んだ。
圧巻は鈴木さんの冒頭意見陳述だった。鈴木さんは、始めに今回の一連の警察・裁判所・検察の行動について怒りを込めて弾劾した。次に渋谷闘争に決起した星野文昭さん、大坂正明さんたちの闘いは、現在の沖縄を見るとき、その正しさが明らかであるとし、国家権力による両人への弾圧との闘いと一つになって闘う決意を述べた。
そして最後に、「国家権力の不当弾圧に対し人間的共同性をかけて対決することは、誇り高い解放的な事業である」「支配階級の暴虐は、法の名のもとに行われてきた。労働者には法を超えて自らの正義と利害を貫くことが必要な時がある。私にかけられた不当弾圧に対し、心底から怒りを燃やし、本裁判を徹底的な階級対階級の非和解の戦場として設定し、最後まで闘い抜くことを断固として宣言する」と結んだ。法廷は感動の拍手に包まれた。
その後、裁判は証拠調べに入ったが、検察の提出した証拠には物証がなく捜査報告書のみで裁判官も驚く内容だった。
傍聴者が「異常な警備をやめろ!」と怒りを込めて弾劾した。
近畿救援会は、裁判に先立ち、大阪地裁・高裁前で「朝鮮侵略戦争・改憲・労働法制改悪絶対反対」「戦争・改憲・共謀罪に反撃を」と呼びかけるビラを配布し、公判闘争への結集を呼びかけた。(写真)
次回公判の11月17日(午後1時30分開廷)に結集しよう。
(近畿救援会・A)