〝今こそ解雇撤回貫く〟 動労総連合1047協議会 結成を報告

週刊『前進』02頁(2878号02面02)(2017/09/21)


〝今こそ解雇撤回貫く〟
 動労総連合1047協議会 結成を報告

(写真 左から成田さん、小玉さん、羽廣さんが登壇し、1047協議会の結成を決断した思いを述べた【9月15日 東京都北区】)

(写真 解雇当該を先頭に会場は熱を帯びた)

元国労闘争団が新たな闘い宣言

 「私たちは労働運動の変革をかけて立ち上がり、安倍政権が狙う改憲と朝鮮侵略戦争参戦を阻止し、青年とともに未来を切り開くべく、ここに動労総連合1047協議会の結成を宣言します」(動労総連合1047協議会結成宣言)
 9月15日、東京・赤羽会館で動労総連合1047協議会結成報告集会が開かれた。180人が結集し、新たな国鉄1047名解雇撤回闘争の歴史的出発点となった。
 国労本部らによる2010年4・9政治和解を拒否し解雇撤回を闘い続けてきた北海道、九州、秋田の元国労闘争団の仲間が解雇撤回を貫くために動労総連合に結集し新たな闘いを始めた。動労総連合1047協議会結成にあたっての決意を小玉忠憲さん(秋田)、成田昭雄さん(北海道)、羽廣憲さん(九州)が述べた。小玉さんは「国労本部は、4・9政治和解を拒否した闘争団も和解した闘争団も全員の組合員資格を奪いJR資本との和解路線を選択した。何のために闘ってきたのか、労働組合とは何なのか。本当に考え、苦しんだ。動労総連合の旗の中に私たちの未来と展望があると確信し、動労総連合への結集を決断した」と宣言した。そして「改憲を阻止しJR労働運動の主流派に登場する。この時代に1047名解雇撤回を貫くとは、中曽根や安倍を監獄にぶち込む組織と運動をつくることだ」と述べた。
 成田さんは7月に動労総連合・北海道の結成をかちとったことを報告し、「交通弱者をこれ以上出してはならない。線路はもうけるためにあるんじゃない。30年間積み上げてきた闘いを基礎に、北海道で闘いを展開する」と熱く語った。
 羽廣さんは「分割・民営化はあくまでも反対だし、解雇されたのなら元に戻せという当たり前の要求を貫徹する。闘う組合がないなら自分たちでつくる」と揺るぎない決意を述べ「闘う労働組合を九州の地に見える形で登場させたい。これからが本当の闘いです」と闘志をみなぎらせた。

改憲絶対阻止の先頭に旗立てる

 続けて動労千葉争議団の中村仁さんは「彼らと一緒にJRに解雇撤回させる闘いをしていく」と述べた。動労千葉争議団の高石正博さんは「ローカル線切り捨て反対の闘争を北海道、九州でもつくりあげるときがきた」と訴えた。
 動労総連合の田中康宏委員長は、1047協議会を今結成することの意味を、次のように提起した。「北海道、九州、秋田の仲間たちは、国労をなんとか闘う労働組合に変えたいと人生をかけてきた仲間たちです。にもかかわらず、解雇された後、国労本部は『国鉄改革法を承認する』と機関決定し『解雇の法的責任はJRにはない』と臨時大会で決定した。それに反対したら組合幹部が警察に電話して逮捕された。首を切った政府や中曽根と闘うためには組合幹部と闘わなければならなかった。だからまだ何も解決は着いていない。こういう思いで来てくれた仲間たちと、最後の最後までともに闘いたい」
 さらに「JRで第3の分割・民営化が始まっている。すべての労働者の権利を打ち砕く『働き方改革』関連法案、改憲を粉砕する先頭に、国鉄1047名解雇撤回の旗を高く掲げたい」と提起し11・5労働者集会への大結集を訴えた。
 動労総連合の各単組と、東京の闘う労働者が1047協議会の決意をともにして闘う決意を表明した。動労東京の吉野元久委員長が「この闘いを全国に広げ、動労総連合をつくる水路にしよう」と訴え、最後に結成宣言が読み上げられた。

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