団結ひろば 投稿コーナー

発行日:

週刊『前進』04頁(2877号04面03)(2017/09/18)


団結ひろば 投稿コーナー

星野デモと職場闘争結んで
 徳島医療福祉労組 原 祥吾

 5回目となる9・10徳島刑務所包囲デモは、全国の闘う労組や星野救援会をはじめ大結集で闘いぬかれました。今年は、大坂正明さんの不当弾圧粉砕の闘いと星野文昭さん奪還の闘いが一体的に闘われました。
 今年、徳島刑務所のある入田町では、刑務所長名で「何かあったらすぐに刑務所へ連絡するように」という旨の回覧板が回っていたそうです。われわれが積み重ねてきた闘争は、着実に刑務所当局を追いつめています。しかしその分断をうち破り、入田町では星野署名が拡大しています。
 鮎喰川の川原での集会に先立って、7月の星野全国総会に続き、青年が前段の企画を考えて実践し本集会と一体で成功しました。
 さらに、今年は警視庁から徳島へ公安警察が何人か派遣されていました。星野さん・大坂さん奪還は単なる救援運動ではなく、朝鮮侵略戦争切迫下において戦争か革命かを決する位置にあることを示していると思います。
 10日の朝には、昨年に続き私の職場の「昭誠館」で2回目の門前闘争を行いました。「私に対する評価制度によるボーナス70%カット」などを弾劾し、職員にともに闘おうと訴えました(写真)。われわれがアピールを始めると、当局は脚立を使って施設の屋根に上って監視をし、職員を動員してビデオカメラで撮影するという許せない行動をしてきました。有誠会資本は、全国の仲間との団結に震えあがっています。
 職場闘争と星野闘争の一体化はゼネストへの道です。労組拠点建設、11・5労働者集会1万人結集へともに闘います。

暴かれた核基地・沖縄の実態
 東京 Y・K

 9月10日夜、NHKスペシャル「スクープドキュメント 沖縄と核」を見た。そこには驚くべき歴史が描かれていた。アメリカの統治下にあった沖縄に配備されていた核兵器。機密資料と新証言から明らかになってきたのは世界最大級の核拠点、沖縄の実態だった。
 第2次大戦後、沖縄はアメリカの核兵器配備基地とされた。日本政府はそれを容認した。1960年の日米安保条約改定時に岸内閣がアメリカと結んだ密約は「日本に核を持ち込む時は事前協議を。ただし沖縄を含まない」というもの。その結果、沖縄に1300発の核兵器が配備された。
 その核兵器が、62年のキューバ危機に際し、当時ソ連と同盟関係にあった中国本土に向けられ発射寸前にまで至っていたというのだ。当時、沖縄から韓国の米軍基地にプルトニウムを運んだという元米兵は、沖縄から発射された核兵器に対抗するであろうソ連の核兵器で沖縄が「消滅する」と思ったという。60年代、沖縄に配備された核を巡り、東アジアが核戦争の戦場になる----このリアルな現実が沖縄を舞台に繰り広げられていたのだ。
 伊江島での模擬核兵器の投下訓練で島民が殺された事実。さらに那覇に隣接した基地に配備された核ミサイルの誤射まであった! 巻き込まれた兵士1人が即死し、ミサイルは海に落ちた。誤射現場にいた元米兵は、「もし爆発していたら那覇はなくなっていただろう」と証言している。
 NHKが現在の核兵器の有無を問いただしたが、アメリカは「回答しない」。米日帝の核戦争策動を絶対に許すわけにいかない。

関東大震災時 虐殺許さない
 杉並・元教員 伊藤登美子

 本紙2872号2面の二つの記事は朝鮮半島のすべての労働者への私の思いに火をつけた。小池都知事が関東大震災の朝鮮人犠牲者への追悼を拒否した。絶対に許されない。
 朝鮮半島では、ロシア革命の影響で日本の植民地支配に対して1919年3・1独立運動が起こる中、コミンテルンの指導もあり、マルクス主義・レーニン主義が急速に普及していく。20年代には労働組合が結成され、ストライキは3年間で163件、8863人が参加。各地でストが起き、小作人を中心とした農民運動も高揚し、ゼネスト的状況になっていく。
 日本国内では23年第4回メーデー(芝公園)に1万人が結集した。4月8日にスローガンの一つとして「植民地の解放」を採択するが、警視庁はスローガンを不許可にした。社会主義者、思想団体の参加を禁じた上、30日夜〜1日朝までに日本人社会主義者70人、朝鮮人労働者50人、日本人労働者150人の計三百余人を検束。当日の会場でも退場・検束が続く。
 会場からは「朝鮮の解放」の声が上がり、自由論壇で「自国の独立、プロレタリアの反抗」と叫んだ孫(ソン)さんは突き落とされ暴行される。「昨日のメーデー、実は検束メーデー/その数、実に百九十、殊に哀れをとどめた鮮人(ママ)孫君」と翌日の東京日日新聞に見出しが出るほどの大弾圧だった。
 9・1関東大震災は、こういう日本における階級闘争の黎明(れいめい)期ともいうべき時に起きた。火災が広がったとはいえ、死者10万5千人のうち6600人の大虐殺は尋常ではない。警察・軍隊がデマを流し、朝鮮人は殺しても構わないとあおって虐殺したのだ。絶対に座視できない。

このエントリーをはてなブックマークに追加