築地市場をつぶすな 豊洲移転の狙いは民営化 小池知事の暴挙に反撃を

週刊『前進』02頁(2870号01面02)(2017/08/24)


築地市場をつぶすな
 豊洲移転の狙いは民営化 小池知事の暴挙に反撃を

「オリンピック」を口実に更地化

 築地更地化・豊洲移転を阻止する闘いは、東京都丸ごと民営化に突き進む小池を打倒する闘いだ。8・24築地デモに立ち上がろう。
 小池知事は豊洲市場の土壌汚染について地下空間の換気をはじめ形だけの追加対策工事などの経費として、8月28日開会の臨時議会で補正予算案の強行を狙っている。「無害化できない」と認めつつ、豊洲に移転するしかないと開き直っているのだ。
 他方、築地再開発について7月25日の会見で、「(具体案は)民間の知恵を入れてやりたいので、そこは煮詰まった上で(考える)。豊洲移転を最優先に考える」「築地は五輪で輸送拠点の役割を担う。むしろ、いったん更地にすることで再開発の余地が大きくなる」と説明した。公設市場解体・民営化の意図をむき出しにするとともに、オリンピックのために更地化しろと絶叫している。
 豊洲移転の狙いは、全中央卸売市場(東京11、全国64)の民営化だ。
 安倍は「卸売市場法という時代遅れの規制は廃止する」「中間流通(卸売市場・米卸業者など)は......整理統合する」(昨年10月の規制改革推進会議と未来投資会議の合同会議)として、卸売市場法の改悪・廃止に踏み切ろうとしている。東京都の市場問題プロジェクトチーム(PT)も、「(豊洲市場の将来には)競り(せり)......仲買(仲卸)の姿はない。ITと物流センターの結合で......卸売市場法に言う卸売市場ではない」と報告した。安倍と小池は結託して卸売市場を解体し、大手物流資本や大手スーパーのための物流センターに変えてしまおうとしている。
 小池の手先として仲卸業者の切り崩しに動いているのがPT座長の小島敏郎だ。小島は「(卸売市場法改悪で)早晩、仲卸の仕事はなくなる」と恫喝するとともに、築地市場の民営化プランを示し、「生き残りたければ移転に応じろ」などと触れ回っている。
 「命よりカネ」の民営化と、築地が守ってきた食の文化、食の安全は根本的に相いれない。公設市場の解体・民営化は、農業・漁業の破壊と併せて「食」という命の営みそのものを破壊する。「更地化は恥」「立ち退かない」という仲卸の声は、すべての人民の利害をかけた正義の声だ。

絶対反対の闘い貫けば勝てる!

 「豊洲移転・築地再開発」方針が、庁内に設置された会議とは別に、記録に残らない外部ブレーンとの密室協議で決められたことも明らかになった。表向き「情報公開」を演じ、労働者や都民の目を欺きながら、水面下では民営化(公的資産の強奪)や跡地再開発、オリンピックのすべてが絡む莫大(ばくだい)な利権争いをしているのだ。
 改憲で安倍と共闘する「日本ファーストの会」の結成など、小池知事の安倍の別動隊としての正体が日々明らかになっている。小池は一日も早く来年5月豊洲開場のレールを敷こうと焦っているが、追いつめられているのは小池だ。移転反対のすべての思いと場内・場外の力をひとつにすれば築地更地化・豊洲移転を阻止することは必ずできる。「築地再開発」=民営化への幻想をあおる日本共産党の敵対を許さず、絶対反対で闘おう。

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命を奪う豊洲移転絶対反対
8・24築地デモ
 8月24日(木)正午デモ出発
 (午前11時30分集合)
 明石町区民館(東京都中央区明石町14―2)
 主催 東京労働組合交流センター

【最寄り駅】
東京メトロ日比谷線「築地駅」
都営大江戸線「勝どき駅」「築地市場駅」

9・4都庁レストラン解雇
都労委闘争突入集会
 9月4日(月)午後7時 (資料代500円)
 杉並区立 産業商工会館(阿佐谷南3--2--19)
 主催/都庁ふくしま署名解雇を許さない会

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