京大4学生に放学処分 大学の戦争協力 断じて許すな
週刊『前進』04頁(2867号02面03)(2017/08/14)
京大4学生に放学処分
大学の戦争協力 断じて許すな
7月25日付けで京都大学当局は、1年前の「無期停学」処分に続き、ついに私を含む4人の学生に「放学(退学)」処分を下しました。理由は「バリケード封鎖に関与し」たことへの「反省の情が認められない」からだとしています。
2015年10月の京大反戦バリケード・ストライキは、安保関連法の強行成立と大学の軍事研究に反対すると同時に、討論拒否を続ける山極総長体制を打倒する実力闘争でした。京大は米軍マネーを受けて軍事研究をしていたことが判明しています。朝鮮侵略戦争が迫る中、それに協力する大学に対してストライキで闘うことの何が悪いのか!
今回の退学処分は、大学から政治討論を奪い、学生を授業や課題に縛りつけて屈服させる攻撃です。「停学中の学生は構内立入禁止」というルールを破ったことが「学生の本分を守らない行為」とされています。今の大学で学生は「大学に従う者」であり、「国や企業の役に立つための人材(=材料)」であり、支配の対象でしかないのです。ふざけるな! 学生は一人ひとりが自分の頭で考え、仲間と討論し、行動するかけがえのない人間だ!
京大当局は熊野寮に住む被処分者3人を名指しし、「退舎せよ」と迫っています。寮自治会を飛び越えて個人を攻撃し、熊野寮が歴史的な闘いで築き上げてきた自治と団結を分断・解体して京大学生運動を壊滅させようとしています。断じて許せません。
しかし、追い詰められているのは京大当局の方です。被処分者に続いて闘う同学会の新執行部が生まれています。8月9日のオープンキャンパスでは1300枚のビラが受け取られ、多くの京大生が次の方針を楽しみにしています。熊野寮自治会も8月10日に要求書を提出しました。
人間が決意を固めて現場から行動を起こし、その決起を支える団結があった時、敵の攻撃は墓穴に転じ、さらなる団結の拡大をつくります。全国大学に学生自治会を建設して、改憲・戦争も大学の現実も全部吹っ飛ばそう!
(京都大学・作部羊平)