7・14―15 高松―徳島で星野闘争 無実だから即釈放を 全国総会 大坂さん裁判と一体で闘う
7・14―15 高松―徳島で星野闘争
無実だから即釈放を
全国総会 大坂さん裁判と一体で闘う
全証拠開示が鍵だ
7月14、15両日、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の2017年全国総会が徳島市内で開かれた。午前中、徳島刑務所を訪れ、星野文昭さんに写真集や本、切手などを差し入れた人も多い。 冒頭、高松から徳島刑務所に直行した共同代表の平良修牧師が、刑務所側が面会を許可しなかったことが報告され、会場は怒りに包まれた。 徳島救う会・元木美起子さんが開会あいさつを行い、司会が獄中の星野さんのメッセージを読み上げた。「無実だから直ちに解放せよ!という闘いとして、全証拠開示・100万人署名―再審無実・解放の闘いと、即時釈放の更生保護委員会闘争を一つに闘おう」と呼びかける星野さんに応え、全参加者が星野奪還の決意を固めた。 午前中、高松で四国地方更生保護委員会に出向いた再審弁護団が発言に立った。鈴木達夫弁護団長は、「安倍を監獄へ!」の怒りを組織して闘った都議選を振り返り「共謀罪情勢下、命がけで安倍打倒の改憲決戦に決起しよう」と呼びかけ、星野再審21年の成果の上に「再審闘争が今、大坂さんも沖縄闘争も含めて、権力との最先端で火花を散らす闘いになっている」と檄(げき)を飛ばした。
酒井健雄弁護士が、四国地方更生保護委員会では総務課長ら3人が対応したことを報告し、「即解放してくれと、再審と更生保護委員会への働きかけを両輪として頑張っていく。次回は直接委員との面会を実現したい」と決意を述べた。
大坂弁護団にも加わった藤田城治弁護士は、「6月28日に不当起訴された大坂さんの起訴状は星野さんと同じです。大坂さんの事件と一体で進めることで、星野再審が大きな山場を迎える。大坂さんの無罪と星野さんの再審無罪、両方かちとるために全力で頑張っていく」と語った。
主任弁護人の岩井信弁護士は、証拠開示が再審開始決定を導いた大崎事件では、心理学鑑定も重視されたと紹介し、『国際労働運動』の星野特集号を示しながら「証拠開示を実現することが、真実を明らかにする第一だ」と呼びかけた。
午後、徳島刑務所で星野さんと面会をした和久田修弁護士が、夕方の市内デモに合流し、文昭さんが「沖縄の反基地闘争は朝鮮戦争阻止の最高の力だ。日米韓の国際連帯の闘いだ」と力説していたと語った。
『星野新聞』拡大を
事務局の金山克巳さんが総会の基調提起を行い、「今求められているのは、労働者民衆の先頭に立って怒りを貫く闘いだ。それが不屈に闘う星野さん、大坂さんの姿だ。ここに希望や未来、自分の生きる道を見い出す。だから取り戻せるんです。大坂さん裁判と星野さん解放を一体で闘う。大坂さんの裁判費用を担うためにも『星野新聞』の1割拡大を実現しよう。この1年間が勝負だ。四国地方更生保護委員会への働きかけを強め、9・10徳島刑務所包囲デモを闘おう」と、総決起を呼びかけた。
大坂さんの裁判事務局からの特別報告、再審闘争報告、財政・監査報告が行われた。共同代表の平良さん、狩野満男さんから発言を受け、徳島駅を周回する市内デモに出発した。
夜の交流会、翌15日を通して活発な討論が行われ、全国の救援会が一丸となって星野さんを奪い返すための運動方針が確立された。共同代表の戸村裕実さんが「不屈、屈しない」をキーワードに星野闘争の本質に迫り、新潟からは、絵画展を通した会員拡大と、地域の労働組合への絵画展協力のお願いが全港湾日本海地本の署名取り組みとなったことが報告された。
療養中の星野暁子さんは参加できなかったが、兄の治男さん、弟の修三さん、いとこの誉夫さんが家族としてあいさつした。
15日午後の「星野・大坂・ハンサンギュン奪還!青年集会」は、星野闘争の展望を示す画期的な取り組みだった。徳島医療福祉労働組合の元木智之委員長が「青年の自己解放と星野さん、大坂さんの解放は同じだ。韓国・民主労総のハンサンギュン委員長のように、私はゼネスト指導部として闘う。労働者階級の革命的前進のすべてが星野さん、大坂さん即時奪還をめぐる力勝負だ。時は来た!
あとは組織・組織・組織!」と鮮明に提起した。
地元四国の青年労働者を先頭に動労総連合青年部・山田和広書記長、全学連・斎藤郁真委員長、沖縄大学の赤嶺知晃さんらが次々に発言し、星野闘争の新たな展望が示された。
最後に共同代表として平良さん、戸村さん、狩野さん、星野暁子さんの4人をあらためて選任し、星野解放へ闘いが始まった。