7・13 京大同学会が「大共謀祭」 「放学」処分策動に大反撃 改憲との闘いを訴え
週刊『前進』04頁(2863号03面01)(2017/07/24)
7・13 京大同学会が「大共謀祭」
「放学」処分策動に大反撃
改憲との闘いを訴え
(写真 笑顔で学生に訴えかける作部羊平君【7月13日 京都大学】)
京都大学同学会中央執行委員会は、7月13日に京大キャンパス集会を開催しました。名称は「大共謀祭」——共謀罪が成立する中、2015年の反戦ストへの報復として4学生にかけられた「無期停学」処分と1年間闘いぬいてきた地平をもって、安倍政権の改憲発議に対して京大生こそが先頭に立って闘っていく決意を込めたネーミングです。
集会を前にして、情勢は一変しました。被処分者4人に対し、「『放学』(ほかの大学における除籍に相当)処分検討中につき釈明書を記載せよ」との山極総長名義の文書が送付されてきたのです。
また、6月の同学会選挙で副委員長(暫定)に信任された安田淳敏君に対し、文学部は「口頭注意」なる恫喝をかけてきました。その理由は「カメラをたたいた」「職員にひどい口のきき方をした」という理由にもならないものでした。
これらの事態を受け、13日の集会は、「放学」処分を阻止し、改憲・共謀罪が先取りされる京大から全社会を変革する出発点となりました。京大当局は「告示第9号」で集会を禁止し、これまでにない数の職員を動員してきました。
集会では、阿津良典同学会書記長(暫定)の司会あいさつに続いて作部羊平同学会執行委員長(暫定)が基調報告に立ち、「共謀罪に対してもっと大きな『共謀』を」「利権と戦争のための憲法改正反対」と訴えるとともに、大量の弾圧職員を前にして、「これこそが共謀罪の現実だ」と徹底的に弾劾しました。
この場には、関西一円の労働者も結集。代表して、奈良市従業員労組、八尾北医療センター労組、兵庫弾圧と闘う関西合同労組の仲間が発言に立ちました。
集会は、終始「主催者」「聴衆」という垣根を越え、同学会執行部以外の学生がマイクを握ったり、奈良市従の労働者の発言に学生が「自分も下水道の民営化は気になっていた」と応答したりするなど、広場に集まった学生全体でつくっていくものとなりました。
集会を締めくくったのは、自身への「口頭注意」を徹底弾劾する安田君の発言です。「そもそも大学に声を上げる学生を撮影することが『正当な業務なのか』」という安田君の訴えに職員は圧倒され、各所で学生との討論が継続されているにもかかわらず、集会後はすぐさま撤収していきました。
その後の授業時間中も机やいすを用意し、大学の現状、同学会の運動の方向性についてさまざまな学生との討論が続きました。安倍政権による大学改革の中で出される「人材育成」などについて怒りの声が上がりました。
全国学生のみなさん! 8月末の全学連大会から、改憲阻止決戦に向けて攻めのぼりましょう!