安倍の先兵=連合指導部打倒を 「残業代ゼロ」法案提出阻止を 「第3の分割・民営化」打ち砕け 日韓米連帯の力で朝鮮戦争とめよう
安倍の先兵=連合指導部打倒を
「残業代ゼロ」法案提出阻止を
「第3の分割・民営化」打ち砕け
日韓米連帯の力で朝鮮戦争とめよう
労働者人民の「安倍を監獄へ!」の怒りの声に追いつめられた安倍は、都議選で自民党が惨敗した翌日に「改憲」を叫びました。続いて7月8日には、連合が安倍・自民党と一体となって「残業代ゼロ」法案の推進を宣言しました。支配階級は、プロレタリア革命を鎮圧するために改憲と戦争に走るしかなくなり、連合がその最先兵として登場したのです。労働法制大改悪と闘う階級的労働運動の拠点建設をやりぬき、連合指導部を打倒する闘いは、改憲阻止闘争そのものです。7〜8月を全力で闘い、安倍打倒へ攻め上ろう。
連合の大裏切りを許すな
安倍政権の支持率は、時事通信の調査での29・9%に続き、ANNの電話調査では29・2%となり、堤防決壊情勢に入りました。しかし、街頭であふれている怒りの声が、職場ではまだ抑え込まれています。資本家階級は、連合などの腐敗した労組の幹部に給与や活動費など大企業の重役クラスの待遇を与え、職場を支配させています。
連合会長の神津里季生(こうづりきお)は、東大―新日鉄―外務省在タイ日本大使館1等書記官という経歴が示すように、労働運動破壊のために首相官邸から送り込まれた人物です。今秋の連合大会で次期会長の座を狙う逢見(おうみ)直人事務局長は、一橋大の体育会からゼンセン同盟書記局に入り、1980年代後半に同千葉県支部長として総評を破壊し、動労千葉に敵対した「実績」で連合中枢に座った人物です。
この連合指導部が「月100時間」の過労死残業を容認し、「残業代ゼロ」法案の推進に回ったことは絶対に許せません。労働者階級への歴史的大裏切りであり、危機に立つ安倍政権を支える最先兵として連合が登場したことを意味します。安倍の側も連合を丸ごと改憲推進勢力に変えない限り、改憲攻撃には進めません。改憲阻止決戦の勝利をかけて、連合指導部打倒の闘いに突入しましょう。
JR東日本による「第3の分割・民営化」攻撃を打ち破る闘いはその最先端です。6月9日、JR東は「エルダー社員の会社における業務範囲拡大」を各労組に提案しました。この提案は、鉄道業務のすべてを別会社化し、労働者を転籍と非正規に追い込む大攻撃です。だがそれは労働組合が屈服して現場労働者を署名に応じさせなければ実現できません。東労組カクマルはその役割を担うことで生き残ろうとしています。
現場から直ちに猛反撃を組織し、動労総連合の組織拡大で、この「第3の分割・民営化」攻撃を東労組カクマルもろとも粉砕しつくす闘いに立とう。それは安倍の労働法制大改悪と連合・全労連支配を打ち破ります。それは労働者にとって人生選択そのものです。
組織拡大は、主義主張を隠さず真正面から討論し団結することで実現します。都議選で北島邦彦陣営は、真っ向から中核派として登場し闘いぬきました。この地平から日本の労働運動を階級的によみがえらせる闘いに突入しましょう。
労組拠点作りゼネストへ
7月9日付の琉球新報朝刊に「台風と労働組合」と題する沖縄県浦添市の男性からの投書が載りました。辺野古での座り込みで「台風でも来てくれないかな」と言ったら、友人から「台風で破壊するのと労働組合で阻止するのではどちらが簡単ですかね」と返され、「ハッとさせられ、恥じずにはいられなかった」「台風は人力で創造することもコントロールすることもできない。労働組合とその運動は、労働者自身が結成し創造する。自身の目覚め高まりとともに革命的力を発揮する。新基地建設を阻止することなど簡単なのだ」と述べています。今年初めには「ゼネストで辺野古新基地建設阻止を」という新聞投書がありました。闘う労働組合とゼネストの時代が到来したのです。
都議選はそのための本格的な挑戦を開始しました。「労働組合に団結して闘えば最強なんだと伝えたい」「拠点労組をつくり、労組や集会で大討論をし、確信を持った労働者が次々と周りの労働者を組織するということでしか勝利はかちとれない」(石井真一動労水戸委員長。本紙2861号2面)
その闘いは、動労東京、東交・都労連、都庁議事堂レストラン解雇撤回闘争をはじめ、保育・郵政・医療・福祉など、全産別で具体的に始まりました。地域での『前進』読者会の組織化も開始されています。ある県では、都議選の挑戦に学んで県内全高校の生徒会に『前進』と手紙を送るや、高校の生徒会が訪ねてきて交流と討論が始まっています。こうした闘いを通して職場と地域に無数の拠点を建設し、ゼネストへの準備を進めましょう。
改憲阻止の大決戦突入を
7月7〜8日のG20(主要20カ国・地域)首脳会議は、帝国主義・大国間の激突と戦争の危機を浮き彫りにしました。日本の危機は最も深刻で、「禁じ手」の日銀による国債買い入れは427兆円を超え、日銀の総資産は日本のGDP(国内総生産)1年分に達しています。にもかかわらず7月12日、日銀は臨時の国債買い入れ(指し値オペレーション)を発動しました。
米トランプ政権は、大統領就任6カ月の支持率が戦後最低の36%となり、その危機の中で安倍とともに朝鮮侵略戦争への衝動をますます強めています。現在、原子力空母「ニミッツ」を西太平洋に派遣し、「ロナルド・レーガン」との空母2隻態勢を維持・継続しています。
北朝鮮による「大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験」の3日後の7月8日、米軍はグアムから超音速爆撃機B1Bを朝鮮半島上空に展開、韓国空軍と模擬爆弾投下訓練をしました。B1Bは九州周辺で航空自衛隊機F2が「護衛」する名目の共同訓練も行いました。稲田朋美防衛相は17日、このF2に搭載する射程百数十㌔の超音速空対艦ミサイルを量産、配備すると発表しました。
航空自衛隊の地上配備型迎撃ミサイルPAC3を展開する日米共同訓練が東京の米軍横田基地で8月に初めて実施されます。これは8月下旬―9月に準備されている米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」と一体で、日本帝国主義の朝鮮戦争参戦に向けた策動です。
9月下旬には、この真っただ中で、労働法制改悪と改憲をめぐる臨時国会決戦に突入します。職場での一つひとつの攻防がそのまま共謀罪弾圧を打ち破り、改憲・戦争と対決する闘いとなり、自国政府打倒のゼネスト―革命情勢を決定的に引き寄せるのです。
世界の労働者階級はすでに各地で新たな闘いに立ち上がっています。ドイツのハンブルクではG20に反対して数万人が3日間にわたり実力デモを展開しました。トルコの労働者はエルドアン政権による大弾圧をのりこえて9日、イスタンブールで100万人のデモを実現しました。何より、パククネを監獄にたたきこんだ韓国では、民主労総の6・30社会的ゼネストが戦争の脅しを打ち破り、非正規職撤廃の歴史的ゼネストとして爆発しました。
世界革命勝利へ向けた国際連帯の大飛躍をかけて、7月30日、東京・大田区民センターで開かれる「国際連帯共同行動研究所」設立集会に結集しましょう。8・6ヒロシマ―8・9ナガサキを7・1秋葉原以上の「安倍を監獄へ」の怒りの声で埋め尽くそう。改憲戦争絶対に許さない8・15集会を熱く闘おう。
勝利の土台は『前進』読者網を軸とする拠点建設と財政決戦にあります。夏期カンパ闘争に立とう。7〜8月から今秋臨時国会決戦を闘い、戦争・改憲と民営化阻止の11月労働者集会に総決起しましょう。すべてのみなさん、中核派に結集してともに闘いましょう。