〝小池知事は出てこい〟 福島署名解雇 団交で都の責任追及
週刊『前進』02頁(2862号02面04)(2017/07/20)
〝小池知事は出てこい〟
福島署名解雇 団交で都の責任追及
(写真 はなまると小池に怒りをたたきつけた抗議行動に、多くの人が共感を寄せた【7月13日 東京都庁前】)
7月13日、東京西部ユニオンと「都庁ふくしま署名解雇を許さない会」の仲間11人で、都庁議事堂レストランを運営する株式会社はなまるとの3回目の団交を行った。
都議選を闘って安倍を断崖絶壁に追いつめ、小池百合子東京都知事の正体もここで暴くぞという意欲と確信にあふれて闘った。組合は責任逃れに終始する小池に対して今回の団交に出席するよう申し入れを行っていたが、小池は逃亡した。
冒頭に、この間、支援共闘組織の「都庁ふくしま署名解雇を許さない会」を結成し、その仲間が出席していることを告げて団交を開始した。
団交の核心として、東京都との関係を追及した。あらかじめ「議事堂レストラン業務は『東京都から委託された』とこれまではなまるは言ってきたが、契約の内容と相手を明らかにせよ」と申し入れていたが、はなまるは回答を拒否していた。回答を今回の団交の中で直接要求したが、団交議題と違うとして拒否した。署名やビラを問題にしているのがはなまるとともに東京都・小池であることが逆に浮き彫りになった。この間の労働委員会申し立てと都・小池への団交要求が鋭く突き刺さっているのだ。
しかし、まったくの不誠実団交であり、認めがたい。〝首切りの張本人は小池都知事だ、絶対に引きずり出して打倒してやる!〟という全員の怒りがさらに燃え盛る中で団交を終えた。
そのほか団交では、雇用契約書の会社控えと本人控えの「雇用契約期間」がまったく違うことに対し、3度目の追及を行った。
被解雇者の柿沼庸子さんは働き始めた当初から一貫して4月末までの契約などという説明を受けたことはなく、手元にあった契約書に明記されていた10月末を過ぎても、更新について言われたこともない。当然のこととして自動更新されていると考えていた。
ところが1回目の団交で、会社控えと本人控えの雇用期間の記載が違っていることが判明し、2回目の団交では、それはシステム上のエラーなどというとんでもない回答をし、今度は「柿沼さんだけではなく、同時期全国で起きていたが、総務にその報告が来ていなかった」などと回答。あまりにも悪辣(あくらつ)な作り話である。
矛盾を指摘されたり、証拠を突きつけられたりすると、前回明確に否定していたことでも平然と新たな作り話を出してくるし、団交中にも主張を変えて恥じない。われわれは資本を徹底的に弾劾し、継続団交を確認して終えた。
団交後に都庁前に移動すると、すでにのぼりが林立し抗議行動が始まっていた。合流して30人ほどで抗議行動が始まり、はなまると小池への怒りがたたきつけられた。
「都庁ふくしま署名解雇を許さない会」の呼びかけ人の根津公子さんも駆けつけ、アピールをしてくださった。多くの人が足を止め署名やカンパに応じてくれた。避難者の運動をよく知る人も足を止め、深い理解を示してくれた。
当該の柿沼庸子組合員、北島邦彦副委員長も、終始団交・行動の先頭に立った。抗議行動と同時に、東京都の財務局と議会局に対して、契約に関する根拠を示す規則などの公文書の開示請求を行った。
9月冒頭の都労働委員会の審査も決定した。都労連をはじめ、全都の労働者にこの闘いを伝えたい。
(東京西部ユニオン・O)