団結ひろば 投稿コーナー
団結ひろば 投稿コーナー
民衆の怒り解き放った選挙
広島大学 森田寛隆
東京都議選に街宣隊として参加しました。
どの人も「安倍を監獄へ」「小池を倒せ」ののぼりと訴えに大きく反応していました。見聞きした人の顔が一瞬で変わるのがわかりました。このスローガンを真っ向から掲げることで、選挙が「何年かに一度、誰に踏みにじられるか」を選ぶものだというあきらめを根底から覆して、積もり積もった労働者としての怒りを全面的に解き放ってよいのだと示す勢力として登場することができたと思います。
いったん安倍への怒りの「受け皿」となったのは都民ファーストでしたが、誰も彼らを信頼しているわけではないので、今回の選挙戦でひるまず労働者の怒りの先頭に立ったことがこれから力に変わると確信しています。
あとは労働者階級の私たち自身に力があることを証明するだけです。民主労総は「積弊清算」「財閥解体」を言葉としてだけでなく、ゼネストでもって現実の闘いとして示したからこそ多くの人びとを巻き込み、パククネを監獄にたたき込みました。大阪で橋下徹の維新の会が既成政治を変えるかのように登場した時も、公務員労働者を先頭とした労働運動が彼らを打倒しました。
都議選で圧倒的に示された安倍への怒り、政治腐敗全体への怒りを職場・キャンパスの怒りとして組織していきたいと思います。
「人間らしく生きる権利は延期されるものではない」「歴史をつくっているのは労働者だ」と社会的ゼネストに立った民主労総に続き、ゼネストを闘う拠点として自分のキャンパスであらためて頑張ります。
既存政党にない熱意伝わる
広島大学 A
6月25日、 私は広島から北島邦彦氏の選挙運動に参加しました。
街頭演説は、かなり反応が良かったように感じます。街頭から応援の声もたくさんいただきました。「安倍を監獄へ」ののぼりも、強い共感を持って迎えられました。それだけ、人びとが強い変革を求めていることの現れでしょう。
私が最も強く感じたのは、選挙運動にかかわる人びとの主体性です。街頭から「既存政党と違って街宣に熱意を感じる」との声をいただきました。まさにその通りだと思います。運動にかかわる一人ひとりに物語があるのです。それぞれの職場や大学での戦いがあるのです。
私が北島候補を応援したのは、次の思いからです。「現代社会は、労働や学問の現場で、労働者・学生自身が誇りを持つことができず、主体的にかかわることができず、権力的なものによる強要の関係の中に収れんされている社会である。大学においても、懲戒規定などを盾にした学生の管理強化が進んでいることは明らか。私自身が強く直接的に経験したことはないが、そのような大学の在り方を放置することは、それらの権力構造を承認することであり、それは正しい行為とはいえない。ゆえに私は戦う学生を応援するし、彼らと志を同じくしている、戦う労働者とも連帯したい」
戦う労働者・学生の総体としての北島邦彦候補ということが、公衆に伝わったのではないでしょうか。さまざまな意味で、非常に意義深い都議選であったように感じます。
「民営化は悪」で共産党破る
東京 中岡 惺
晴れの七夕、都議選後のあいさつとお礼に回りました。玄関先で会話した16人の区民はそれぞれの表情で、みな親切でした。ようやく、都議選を闘ってささやかな信頼関係を築くことができました。
小池都知事の豊洲移転決定後、好意的になったUさんは、「残念だ。5千票は超えると思った」と。私は「北島候補への2496票の支持は大きな力です。継続的な支援をお願いします」と訴えました。
支持者のOさんは、小池に投票したのに党首を辞めてがっかりしていると言った人を「お前は愚か者だ。小池は駄目に決まっている」と批判したとのことでした。
私が「年をとると丸くなるのに先輩はますますとがってますね」と言うと、「当たり前だ。歳月に浸食されればとがってくるのと同じ」と笑いながら、「北島さんもいろんな会を企画し、もっと多くの区民と対話すべきだ」と真剣に語りました。
築地移転絶対反対のIさんは、「紹介されたアメリカの老人天国と老人地獄の本を読みました」と。民営化は悪、死に至る地獄であることを突き出した本です。私は小池の東京大改革や働き方改革もまったく同じだと暴き、日本共産党との党派闘争に勝って北島候補への投票に結実しました。
階級的労働組合の拠点建設の闘いを基軸にすえながら、地域回りを日常的な闘いに発展させよう。次回の衆院選と改憲阻止決戦に絶対勝利しよう。
都議選の怒り 福島と結合を
動労水戸書記 西納岳史
北島邦彦候補とともに東京都議選を闘い、票の数にとどまらない大きな手ごたえを感じています。
小池都政による原発事故避難者追い出し施策に負けることなく、今も都内には多くの避難者の方々が生活されています。都庁レストラン解雇との闘いをはじめ、今回の都議選を通して多くの方々とつながることができました。この怒りを福島現地の怒りと結び、巨大な反撃を組織しなければと思いました。オリンピック施策の破綻と、福島における復興攻撃の破綻はまさにコインの裏表であると実感しました。
訪問行動などの地道な闘いも、一朝一夕にできるものではなく、普段から自分の地区・地域や職場での取り組みが問われるものと感じました。地元に戻り、次は自分の周囲で同じような闘いを引き受けてやっていきたいと思います。
街頭での訴えは私たちの陣営が完全に圧倒していました。アジテーションの中身いかんで情勢が変わるような注目を受けていると感じました。選挙期間中、安倍が街頭からたたき出されたのも、まさに街頭の怒りが生み出した情勢にほかなりません。杉並という一つの区に収まらないような闘いと訴えを展開した地平は、これからまさに真価を発揮すると思います。
われわれの選挙闘争が大きく変わろうとしているという実感を受けました。さらに大きな怒りのうねりの結集軸となる闘いをともにつくっていきましょう。