韓国全土で民衆大会 「生きさせろ!」の闘い続く
週刊『前進』04頁(2861号04面02)(2017/07/17)
韓国全土で民衆大会
「生きさせろ!」の闘い続く
(写真 「今すぐ! 最低賃金1万ウォン」の横断幕を掲げデモ【8日 ソウル】)
7月5〜8日、民主労総の呼びかけた社会的ゼネストの総括集会として、光州や大邱、釜山など全国で民衆大会が開催された。
ソウル・光化門広場では7月8日、「最低賃金1万㌆をかちとろう! サード(THAAD、高高度迎撃ミサイルシステム)配備撤回! 農民・ペクナムギ氏への国家暴力責任者処罰! 露天商パクタンスンさん(死亡事件の)真相究明と責任者処罰!」のスローガンを掲げて民衆総決起闘争本部と万ウォン行動(最低賃金1万㌆・非正規職撤廃共同行動)が主催する民衆大会が開催された。
6月19日、ソウル・江北区で露天商を営んでいた60代の女性・パクタンスンさんが区庁の露店摘発によって脳出血を起こし亡くなるという事件が起こった。国家権力がまたも人の命を奪ったのだ。この日の大会には、事件の真相究明を求める露天商の人びともパクタンスンさんの遺影を抱いて数多く駆けつけた。
登壇したアルバイト労組の委員長は「果物を食べたいときに買い、具合が悪ければ病院へ行く、こうしたことを可能にするのが1万㌆だと思います。最低賃金1万㌆は人権であり、今すぐに適用されなければなりません」と語り、6月29日の最低賃金委員会の会議で資本側の委員たちが、現在よりわずか155㌆増の「最低賃金6625㌆」案を提案したことに怒りをたたきつけた。
民主労総のチェジョンジン委員長代行は、「政権が代わって2カ月が過ぎたが、依然として私たちの生活と現場の条件は変わっていない。キャンドルの力で登場したムンジェイン政権は財閥改革と労働組合の権利を保障し、最低賃金1万㌆を今すぐ実現して労働者が生きられるようにしなければならない」と訴えた。大会には、6月に不当な職場閉鎖を打ち破った金属労組の甲乙オートテック支会長も参加した。
全国農民会総連盟の代表も発言に立ち、2015年の民衆総決起で農民のペクナムギさんが警察の放水銃に撃たれて亡くなった事件の責任者を処罰するよう求めた。
本大会に続く市内デモでは、ペクナムギさんが放水銃に撃たれた現場で追悼の儀礼が執り行われた。
光化門広場ではこの日、民主労総のハンサンギュン委員長をはじめとした良心囚の釈放を求める文化祭も開催された。