2017年日誌 7月4日~10日 米日韓が北朝鮮に「最大限の圧力」/安倍内閣支持が過去最低

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週刊『前進』04頁(2861号03面06)(2017/07/17)


2017年日誌 7月4日~10日
 米日韓が北朝鮮に「最大限の圧力」/安倍内閣支持が過去最低


北朝鮮「ICBM成功」 北朝鮮は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」の発射に成功したと発表した。日韓両政府によれば、ミサイルは朝鮮半島西側の平安北道クソン(亀城)付近から発射され、日本の「排他的経済水域(EEZ)」内の日本海に落下した模様。(4日)
米、ICBMと断定 北朝鮮が4日に発射した弾道ミサイルについてティラーソン米国務長官は同日に声明を出し、このミサイルがICBMだったことを認めた。(4日)
米韓、ミサイル発射演習 米韓両軍は、北朝鮮の挑発に対抗するとして、韓国東岸で日本海に向け弾道ミサイルの同時射撃演習を行った。弾道ミサイルを使った対抗演習の実施は初めて。韓国軍合同参謀本部が発表した。キムジョンウン朝鮮労働党委員長ら北朝鮮指導部を攻撃するためのミサイルだとしている。(5日)
ムン大統領、南北会談呼びかけ 韓国のムンジェイン大統領は、訪問先のベルリンで南北関係を主題にした包括的な演説を行い、「いつでもどこでも北のキムジョンウン朝鮮労働党委員長と会う用意がある」と首脳会談を呼びかけた。(6日)
日欧EPAが大枠合意発表 安倍晋三首相は、ベルギー・ブリュッセルで欧州連合(EU)との首脳会談に臨み、日本とEUの経済連携協定(EPA)の大枠合意を宣言した。(6日)
北朝鮮に米日韓「最大限の圧力」 主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にあわせて6日に日米韓首脳会談が開かれた。3カ国は翌日に、「北朝鮮に最大限の圧力をかけるための協力を約束した」とする共同声明を発表した。(7日)
核兵器禁止条約、採択 核兵器の使用や保有などを法的に禁ずる核兵器禁止条約が国連本部で開かれている条約交渉会議で採択された。日本政府は、5核保有国などと歩調を合わせてボイコットした。(7日)
朝鮮半島に米戦略爆撃機 韓国空軍は、米空軍の戦略爆撃機B1Bが2機、朝鮮半島に飛来したと明らかにした。韓国空軍によればB1B2機はグアムの米軍基地を発進。朝鮮半島上空で、米空軍のF16、韓国空軍のF15両戦闘機と合同軍事演習を実施した。B1Bが弾道ミサイル発射台を爆撃した後、戦闘機が地下施設を攻撃する想定で行ったという。(8日)
米ぬきパリ協定で結束 ドイツのハンブルクで開かれていたG20サミットは首脳宣言を採択して閉幕した。米国以外の19カ国が結束して地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」に取り組むことが明記され、米国の孤立が鮮明になった。(8日)
内閣支持が過去最低の33% 朝日新聞社は8、9日、全国世論調査(電話)をした。安倍内閣の支持率は33%で、前回調査(1、2日)の38%からさらに下落し、第2次安倍内閣の発足以降、最低。(10日)
モスル解放、勝利宣言 イラクのアバディ首相は、「イスラム国」(IS)の最大拠点だった北部モスルでの完全勝利を発表した。次の焦点は、ISが首都と称するシリア北部ラッカ。米国が支援する少数民族クルド人の武装組織を中心とする部隊が包囲しているが、ISは激しく抵抗している。(10日)

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