都議選決戦をともに闘って 労働組合に団結して闘えば最強なんだと伝えたい 動労水戸 石井真一委員長

週刊『前進』04頁(2861号02面03)(2017/07/17)


都議選決戦をともに闘って
 労働組合に団結して闘えば最強なんだと伝えたい
 動労水戸 石井真一委員長

(写真 都議選の告示日に、北島候補の応援に駆けつけ檄布を広げて持つ石井委員長【6月23日 杉並区荻窪】)

安倍への怒り充満

 今回の歴史的な都議選に立候補する北島邦彦さんを応援するために、私も選挙戦に行きました。東京都は異様な雰囲気で、安倍政権に対する怒りが充満していました。森友問題、加計問題、豊洲問題、稲田防衛大臣問題、豊田議員問題など、安倍政権は崩壊の危機にひんしていました。これは決定的なチャンスだと思いました。
 自民党以外のどの党を選択すべきなのか、都民ファーストの小池百合子なのか、日本共産党なのか、それ以外なのかという選択です。「安倍を監獄へ」という訴えは、確かに有権者の足を止める訴えでした。しかし「新しい労働者の政党をつくろう」という訴えは、労働者階級にどういうことなのかをわかってもらうには、通りすがりではあまりにも時間が足りません。安倍政権を打倒するには職場に闘う労働組合をつくり、その労働組合がストライキを打てるまでに成熟し、そういう労働組合が無数にできて、その力で韓国のように安倍政権を打倒するということです。
 お年寄りとは会えましたが、私たちの主張を訴えたくても、労働者とりわけ青年・学生はいないという現実でした。それをどう突破するのか。それが課題です。
 街頭宣伝にも立ちました。民進党が私たちに、「国会議員の先生が来るから、どいてくれ」と言ってきましたが、そんなふざけた申し出は粉砕しました。他の政党は北島陣営が陣取ると、ほとんど逃げ出しました。私たちの主張が他の政党を圧倒し、正論を語るからです。

拠点労組で討論を

 その中で労働組合はあてにならないというイメージが結構強く、「動労なんですか。私は昔、動労が嫌いでして」という話もされました。「私たちは動労の国鉄分割・民営化賛成への路線転換に反対して、動労から分離独立した組合なんです」と言いましたが、なかなかわかってもらえませんでした。60代の男性は、「自民党は本当に悪い。許せない」と言っていましたが、「安倍はだめだが、昔の自民党はそうではなかった」という結論になって、政治と労働組合が結びつきませんでした。
 労働組合とは本来すばらしいもので、団結して闘えば最強なんだということをわかってもらう必要があります。拠点労組をつくり、労組や集会で大討論をし、確信を持った労働者が次々と周りの労働者を組織するということでしか勝利はかちとれないんじゃないかと、今都議選を闘って思いました。職場で働く労働者は、同じ仕事で苦楽をともにし、強いつながりを築けるからです。そういう積み重ねがわれわれに問われています。

常磐線開通阻止へ

 4月に東京都庁議事堂レストランの女性労働者が、ふくしま署名に取り組んだことを理由に解雇された問題は、常磐線全線開通問題と直結しています。私は、都が福島から避難している人たちへの住宅提供を打ち切ったことについて、都議会で誰一人反対しなかったことに心の底から怒りを持っています。そういう都議会に北島さんを送り込みたいと思い選挙戦に立ち上がりました。福島第一原発事故は何ひとつ終わっていないのに、放射能が降り注ぐ福島に帰れと、小池百合子を先頭にした都議会に言われた気がしました。
 JRが発足して30年目の4月1日、JR東日本は常磐線を小高駅から浪江駅(福島第一原発から北西に9㌔)に延伸しました。安倍首相が福島原発の汚染水はコントロールされているとウソをついて招致した2020年東京オリンピックまでに、常磐線を全線開通させようとしています。原発事故そのものを消したい、常磐線が止まっている事象を消したい、ということであろうと思います。「福島切り捨てのオリンピック反対」というスローガンは、東京に避難している福島県民に共感を呼び起こしたと聞きました。
 都議選を取り組んだ経験を基盤にして、次のステップに進んでいきたいと思います。
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