都議選決戦 杉並に革命の火柱 北島くにひこ陣営奮戦記

週刊『前進』02頁(2860号02面01)(2017/07/13)


都議選決戦
 杉並に革命の火柱
 北島くにひこ陣営奮戦記

(写真 北島氏を先頭に街宣隊が西荻の街を練り歩く【7月1日】)


絵・お結びみか子


 安倍・自民党を惨敗へと追い込み、杉並の地から革命の火柱を上げた都議選決戦。北島くにひこ陣営で闘った全国の仲間の奮戦記を紹介します。(編集局)

中核派として登場した選挙
 医療福祉 大空 茜

 私は宣伝カーから「北島への1票は革命への1票です。北島とともに闘う決意の1票です」と訴えました。杉並区に革命を目指す人が2496人もいることに何より感動しています!! そしてこの情勢の中で前回の区議会議員選挙の時より498人も多くの方が「北島邦彦」と書いてくれた。涙が出るほどうれしいです。
 私はこの選挙に四つの目標を持って臨みました。①医療福祉職場での拠点建設が前進すること、②職場闘争が活性化すること、③今後につながる出会いをつくること、④中核派として登場することです。そのいずれもに到達できた選挙でした!!
 特に堂々と「私は中核派です」と言えたことは本当に大きかったです。街頭で『インターナショナル』を吹いていたら、60年安保を闘った人から「懐かしいな。もっとやれよ」と言われたり、「俺は昔、練馬区に住んでいたから昔の前進社知っているよ」と握手を求められたり......。60年代、70年代を闘い抜いてきた方たちの中にある〝誇り〟と完全に結合した選挙だったと思います。
 私は「もっと選挙期間が長かったらよかった」という総括は大嫌いです。なぜならそれは日本共産党の言い訳だからです。私たちは選挙の時だけ活動しているのではありません。都民ファーストと安倍は一体。2496人の杉並区民をはじめ、北島邦彦と書かずにいられなかった都民、そして全国の仲間たちと改憲・戦争を止めるための運動を始めましょう!! 革命は目の前だ!!

本当に大事なのはこれから
 東京・青年労働者 照見モモ

 みなさんお疲れさまでした。私は選挙活動は2回目でしたが、今回楽しかったです。熱気が感じられました!! みなさんの熱気が自分も頑張ろうというエネルギーになりました。新しい出会いもありました。
 今まで選挙のテレビを見てもつまらなかったですが、選挙活動に参加して意識しだしました。みなさんに教わることが多くて勉強になりました。ドロドロの人脈でつながってるドラマより面白いと思いました。
 私たち、全国に仲間がいますが、まだまだ自己紹介していない人がたくさんいますので、その垣根やお初な人を少なくできたらいいなと思います。そうせな団結は強くできないと思ってます。自分から話しかければいいのですが、頑張りますね。
 選挙の時、「何党ですか?」と聞かれることが多く、「中核派です」と答えればいいと言われた時は少しびっくりしましたし、ビラを受け取った人に「私たちは中核派です」と答えた時は、自分って中核派なんだと実感しました。どうして中核派って隠してたんだろうと思いました。私たちの掲げているスローガン、正当なこと言ってるのに。もっと中核派を広めていきましょう!!
 街宣してからのデモも良かったです。デモが中核派らしいと思うので。
 今回当選しなかったのは本当に本当に悔しい悔しいです! が、皆さんも分かってる通り、これからが大事ですよね! 2496票の人たちが、ダメだったかぁと離れかけないよう、訴えかけないとダメですよね! 杉並区は中核派の存在を知ったんですから、すごいことですよね。選挙は終わりましたが「安倍を監獄へ」の気持ちが変わることはないので、「大きく闘うぞ!」とアピールをしないとダメだと思うんです。
 選挙が終わった後も、北島さんや私たちが荻窪や阿佐ケ谷、街宣した所で変わらず訴えればいいと思います。都民ファーストの会に入れた人を後悔させるくらいに! 会議で「これをやっていこう」という提案が少なかったのが残念です。
 今回はスローガンが反対ばっかりなので、私たちがどういう未来のある社会にしたいのかをスローガンにしてほしいと思いました。派手にしていきましょう!!

『前進』読者会で拠点建設へ
 杉並 茅原まり

 ささやかな前進読者会を月1回行っている。今回は選挙の感想を出し合った。「自民党の惨敗はすっきりしたが、なんで都民ファーストがあんなに取るんだ」「小池はナチスの感じがする。都民ファシストなんじゃないの」「自民が2議席取ったのが信じられない」「結局中間的な民進やネットは吹き飛ばされたんだね」「田中区長の民進応援演説は応援になっていなかった。彼は小池にくっつくんだね」「テレビは内容抜きで小池を宣伝していた。それに乗せられたのか。具体的な都政については何もしゃべっていなかった」......と。
 では北島陣営はどのように主張し、どう闘ったか、『前進』2856号のすべての記事をキャプションも含めて声を出して読んだ。「これが全部杉並の街頭で話されたのはすごい。いいこと言ってるよね」「北島さんでなく北島同志の方がいいのでは」「今回やっぱり共産党批判ですか? 高山さんの話わかりやすい」「小池知事を団交に引き出すなんて、考えられないけどおもしろい」「田中委員長が先頭でデモしてる!」「結局小池は何をしたいの?」については『国際労働運動』19巻で確認。「私物化と破壊ですね」など。
 秋葉原の安倍街宣が「帰れ!」コールに圧倒される映像にも釘付け。「面白い!」「安倍の目の前でやるのがすごい」。6・30韓国の非正規職ゼネストの映像も重なる思いで見た。
 選挙で何千部という『前進』が区民・労働者の手に渡された。さまざまな意見を聞いた。「えっ! 前進こんなに配って、『自分たち中核です』なんて言っていいの?」(元同僚)、「『新自由主義』という言葉は敵の側の言葉でしょ。『新』って何か良いことのように思われる。『グローバリズム経済』と言った方が良い」、「本当に読んでほしい非正規や若者には難しすぎるのでは」など、自分のこととして『前進』を考えている。
 無数の読者会こそ拠点建設の一歩とあらためて感じた。意見を言った人は「誘ってください」と言っていた。

動労東京が先陣切って立つ
 東京南部 岡島 進

 今回の選挙は、中核派として全面的に登場し「ゼネスト―革命」を本格的に組織する革命的選挙闘争の新たな地平を切り開いた。杉並区内の全駅を完全に制圧し、連日「安倍・小池を倒せ」「安倍を監獄へ」「前進チャンネル」の旗を翻させ街宣行動が闘い抜かれた。「『前進』ですか。懐かしいですね」「ナマ中核派と会えて感激です」と話が進み、実際に『前進』購読がかちとられた。実に楽しく、すがすがしい選挙闘争となった。
 全国全党が団結し、杉並はもとより首都・東京の労働運動を階級的労働運動に塗り替えていく革命的選挙闘争として闘い抜き、2496の階級的決起を生み出した。そして何よりも「都庁レストラン、東交、動労東京の3本柱」の拠点政策が圧倒的に進んだ。
 今回の選挙闘争の最大の獲得は、全党の団結と労働者階級の階級的決起を実現し、韓国・民主労総が実現した「パククネを打倒し監獄へ」の闘いと同じ可能性と現実性を日本階級闘争の中に切り開いたことだ。そして、日帝・安倍政権に「修復なき打倒情勢」を強制したことだ。また今回の選挙戦は、新たな労働者党建設を掲げ実践した選挙闘争だった。
 その先陣を切って、動労東京は「北島選挙勝利支持」と「都庁レストラン解雇絶対反対」の二つの決議をかちとり、組合員が駅街宣の先頭に立って闘い抜く選挙闘争を実現した。この中に、労働者階級の闘う労働者党への「根源的欲求と自己解放性」が激しく、豊かに現れている。ある組合員は「今まで、選挙はうるさいものだと思っていた。今回は身内の選挙だ。力が入った」「安倍や小池は職場の管理職と同じだ」と言った。ここには階級的労働運動の最も核心的な決起がある。この選挙闘争は、職場生産点の決起が日帝・安倍政権打倒に直結し、労働者自己解放があふれ出す階級的決起として実現していくことを証明した。
 闘いはこれからだ。首都・東京に階級的労働運動を組織し、「ゼネスト―革命」に突き進もう。

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