7・30国際連帯集会へ 労働者の団結で世界戦争阻む新たなインターナショナル建設を
7・30国際連帯集会へ
労働者の団結で世界戦争阻む新たなインターナショナル建設を
「万国の労働者、団結せよ!」----マルクスとエンゲルスが『共産党宣言』で発したこの叫びが、21世紀の労働者人民の欲求となってきている。資本主義は終わった。団結した労働者の力で資本の支配を終わらせ、戦争も搾取も抑圧も差別もない社会主義―共産主義社会の建設に踏み出そう。動労千葉と韓国・民主労総ソウル地域本部を中心に発展してきた国際的団結を、「新しいインターナショナル」建設へ前進させる挑戦として、7月30日に開催される国際連帯集会への結集を呼びかけます。パククネ打倒の次は安倍だ! 「戦争と貧困」の資本主義を終わらせよう!
韓国民主労総に続こう
6月30日、民主労総は「最低賃金1万ウォン」などを掲げて、初の「非正規職ゼネスト」を打ち抜いた。公共部門の非正規職労働者を中心に5万7千人がストライキに立った。パククネ打倒のキャンドルのうねりは、韓国での真の革命としての「財閥解体」「帝国主義打倒と南北分断体制打破」へ力強く前進し始めた。
「世界を変え、歴史をつくる、私たちは労働者だ! すべての労働者が民主労総と一緒に、社会的ゼネストで、自分の人生と現場、世界を変えよう!」(ゼネスト大会宣言より)----ここには社会の主人公としての労働者階級の誇りが満ちあふれている。財閥との「社会的大妥協」を掲げ、資本主義・新自由主義の根本的変革の道を拒否するムンジェイン政権をのりこえる展望が示されている。
米日帝国主義は、北朝鮮のミサイル・核開発を絶好の餌食に朝鮮侵略戦争突入を狙っているが、民主労総と韓国労働者人民の決起は「戦争を始まる前にとめる」のみならず、戦争でしか生きていけない帝国主義体制を打ち倒すものとなる。
安倍もトランプも倒せ
7月2日の東京都議選で、日本の労働者人民は自民党・安倍政権に鉄槌(てっつい)を下した。危機に立つ安倍は、「2018年改憲」を宣言し、戦争と排外主義で生き延びようとしている。韓国に続き、日本でも安倍を倒そう。
アメリカ労働者階級はトランプ打倒闘争を不屈に継続している。フランス労働者階級も、新自由主義者・マクロンが大統領に就任した翌日に「ゼネストへ」を掲げて巨万のデモに決起した。
7月7〜8日、ドイツ・ハンブルクで開催された主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にも大反撃がたたきつけられた。「GAME OVER CAPITALISM(資本主義は終わった)」「G20を葬れ!」などの大横断幕が翻り、10万人がデモに立った。警察官2万人が放水銃や催涙ガスで襲いかかったが、デモ隊に手痛い反撃を食らった。あるマスコミは「ハンブルクの通りは戦場と化した」と表現した。
資本主義・新自由主義への反乱を世界革命へのうねりに束ね上げよう。そのカギを握るのが、朝鮮侵略戦争と対決する日韓労働者の団結だ。
昨年、動労千葉など日本の3労組と民主労総ソウル地域本部は、「資本家権力の無慈悲な労働運動に対する弾圧と、中東に続き東北アジアで高まっていく帝国主義戦争の危機に対して、これを粉砕するための労働者国際連帯行動」を呼びかけ、「人類の生存を脅かす初の危機に対して、世界を守る力は今や、労働者階級の国際連帯から生まれる以外にありません。全世界の労働者が団結して闘争し、労働者階級の国際連帯の旗を共に掲げ、猛然と立ち上がらなければなりません」と訴えた。その上にかちとられた東京とソウルを結ぶ11月国際共同行動は、パククネの打倒とそれに続く世界革命情勢を生み出す土台となった。この闘いを引き継ぎ、今こそ人類の生存をかけて資本主義を打ち倒す時だ。
世界革命へ前進しよう
「インターナショナル」は、民族・国籍・国境の違いを越えてさまざまな国の労働者を結びあわせ、世界革命をめざす単一の階級として強固に団結するために不可欠の組織として、1864年に創設された。結成にはマルクスがかかわり、創立宣言および「労働者階級の解放は、労働者自身の手でたたかいとられなければならない」で始まる規約を起草した。
だが、このインターナショナルは苦難の歴史をたどってきた。第1インターナショナルはパリコミューン(1871年)の総括などをめぐって分裂し1876年に解散した。1889年に設立された第2インターナショナルも1914年の第1次世界大戦開戦と同時に、レーニンなどごく一部を除くほとんどの社会主義者が「愛国主義」「自国防衛主義」へ転落し、崩壊した。1917年ロシア革命の勝利を受けて設立された第3インターナショナルも、スターリン主義(一国社会主義)への反革命的変質を経て、第2次世界大戦へのソ連参戦後の1943年に解散した。トロツキーの呼びかけで1938年に結成された第4インターナショナルも四分五裂し、国際労働者階級の結集軸たりえなかった。
今こそ、帝国主義とスターリン主義を打倒する、労働者階級の自己解放性に立ちきった「新しいインターナショナル」をつくり出す闘いに挑戦しよう。そのための本格的準備の開始として、「国際連帯共同行動研究所」の設立を、7・30集会をもってかちとろう。
「国際連帯共同行動研究所」設立趣意書は訴える。「あらゆる国の政府・資本家どもの『愛国主義的』排外主義の横行に対して、階級的団結と国際主義を守り広めるという労働者階級の義務は緊急の課題です」「労働者は、民族・国籍・国境を越えた単一の存在です。国際的に団結をした力こそが、戦争を阻み、世界史の新しい扉を開くことができます。日々職場で闘われる階級的労働運動と一体で、世界労働者階級の共同行動の実現が急務です」。
そして具体的な事業として次の四つを提案している。「①世界の労働者階級の戦争反対と社会変革の闘いの情報を収集し、『月報』を発行、②パリコミューン・ロシア革命以来の国際連帯闘争の研究・発掘とその成果の交換、③現実の国際階級闘争の経験の人民的交流、④情勢に対応した国際共同行動の提案」。
プロレタリア世界革命勝利に向かう国際連帯の飛躍的強化へ、7・30集会に結集しよう!