朝鮮戦争阻止!8・6広島―8・9長崎へ

週刊『前進』04頁(2859号03面01)(2017/07/10)


朝鮮戦争阻止!8・6広島―8・9長崎へ

 被爆72周年の8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ闘争に向けて、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の訴えと、NAZENナガサキによる呼びかけを紹介します。(編集局)

8・6ヒロシマ
 国際連帯で核戦争止める
 ゼネストで安倍を倒そう

(写真 韓国の仲間も参加した昨年の8・6ヒロシマ大行動)

朝鮮戦争・核戦争絶対阻止の8・6ヒロシマ大行動へ

 今年の8・6ヒロシマ大行動の第一の柱は、何よりも切迫する朝鮮戦争を絶対に阻止する闘いにすることです。この戦争を止める力は、労働者民衆の団結と国際連帯の闘いにのみあります。
 トランプや安倍は、北朝鮮を追い詰めながら、新自由主義の延命と韓国から始まった労働者の革命を圧殺するためにこそ戦争を始めようとしています。それはいったん火がつけば、東アジア、全世界をまきこむ核戦争にまでなる戦争です。被爆者を先頭とする「ヒロシマ・ナガサキを繰り返させない!」の誓いと行動は、朝鮮戦争・核戦争を始まる前にとめる闘いとして、貫かれなければなりません。
 8・6ヒロシマ大行動を通して、テグの城西工団労組との団結がつくられ、反原発運動やソンジュのサード配備阻止闘争との連帯も生まれています。8・6ヒロシマから「労働者民衆の国際連帯で、トランプ・安倍の朝鮮戦争・核戦争を始まる前に阻止しよう!」と全世界に呼びかけましょう。

沖縄の怒り、福島の怒りとつながり戦争と被曝強制の安倍たおせ!

 今年の8・6ヒロシマ大行動の第二の柱は、福島の怒り、沖縄の怒りとますます深く結びつき、戦争と原発再稼働・被曝強制・核武装の安倍政権を打倒することです。
 朝鮮半島―東アジアにおける戦争突入情勢の中で、安倍政権は、辺野古の海の埋め立てを開始しました。沖縄の基地と戦争への怒りは、非正規化と貧困への怒りと一体となり、全島ゼネストの闘いを求めています。この沖縄の怒りと闘いとひとつになり、8・6ヒロシマ大行動をかちとりましょう。
 福島の怒りは、動労水戸を先頭とした被曝労働拒否の闘い、常磐線延伸と被曝・帰還強制に反対する闘いとして、安倍政権とJR資本を直撃し、再稼働阻止を闘う舞鶴や愛媛の自治体労組の闘いへ、都庁のふくしま署名解雇撤回闘争へと広がっています。ふくしま共同診療所の命を守る闘い、全国各地の避難者を先頭とした被曝と帰還強制に反対する闘いと固く結合し、福島とヒロシマの怒りをひとつに安倍を倒しましょう。

青年先頭にゼネストで改憲・戦争阻止する労働運動を!

 第三の柱は、改憲阻止と戦争絶対反対を貫く労働運動の再生を大きく前進させることです。
 森友・加計学園疑獄、安倍政権の国家私物化こそ、国鉄から始まった民営化と新自由主義30年の行き着いた先です。高まる労働者民衆の怒りを共謀罪で弾圧し、改憲を強行しようとした安倍政権は、都議選で「安倍を監獄へ!」の怒りに包まれ、歴史的惨敗に追い込まれました。国鉄分割・民営化絶対反対を貫いてきた動労千葉・動労水戸―動労総連合を先頭に、改憲・戦争と被曝強制への怒り、民営化と非正規化への怒り、地方切り捨てと社会崩壊への怒りを結集し、ゼネストで安倍政権を打ち倒す時です。8・6ヒロシマをこの闘いの出発点としましょう。
 改憲で再び戦争への道を開こうとする安倍を、ヒロシマ・ナガサキの被爆者・二世を先頭とする労働者民衆は絶対に許しません。8月6日、原爆ドーム前を「安倍を監獄へ!」の怒りの声で埋め尽くし、安倍を倒しましょう! 

2017年7月3日
被爆72周年8・6ヒロシマ大行動実行委員会
共同代表/下田禮子(反戦被爆者の会)、中島健(被爆二世)、大江厚子(セイブ・ザ・イラクチルドレン広島代表、安芸太田町議)、大江照己(国鉄西日本動力車労働組合委員長)、室本けい子(NPO法人よもぎのアトリエ)、吉原美玲子(被爆者、キリスト者)

8・9ナガサキ
 被爆者の想いを行動に
 改憲と戦争への道断とう

(写真 昨年の8・9ナガサキ闘争で青年を先頭にデモ)

 安倍政権は、一昨年の「戦争法」の制定に続いて、「共謀罪法」を今年6月15日に参院での採決を強行しました。朝鮮半島では戦争の危機が続いており、米、韓、日の合同演習が年初より連続的に続き、一方で北朝鮮のミサイル発射も行われ、戦争(核戦争)の危機が深まっています。
 安倍政権は「共謀罪法」の制定に続いて、2020年には憲法改悪を狙っています。憲法第九条に自衛隊という軍隊の保有を明記することで、日本が軍隊を所有する国、すなわち戦争をする国であることを明らかにしようとしています。これは第九条を解体し、「平和主義」という憲法そのものの性格を一変させる大攻撃です。
 朝鮮半島を見れば明らかなように、現代の戦争は、核戦争として発展します。核戦争の危機が迫っています。安倍首相も稲田防衛相も核武装論者であり、原発再稼働を契機にして、日本の核武装政策も進んでいこうとしているのです。
 2020年の改憲は、東京オリンピックとともに強行されようとしていますが、東京オリンピックこそ、福島第一原発事故が「収束」したとして現在も進む放射能汚染とその被害を隠蔽(いんぺい)し、原発政策の推進、ひいては核武装のためです。「共謀罪法」の制定が、オリンピックを口実に行われたように、東京オリンピックと戦争(核戦争)は一体です。
 「長崎を最後の被爆地に」という長崎の被爆者の想いを、今こそ行動で示し、改憲と戦争への道を断っていかなければなりません。国際連帯にこそ、その核心があります。
 被爆地であるヒロシマ、ナガサキの想いと怒りを今こそ爆発させ、フクシマと結びついて闘っていきましょう。特に今、政府が進めている「帰還と被曝の強制」に対して、絶対に許さない運動を全国で労働組合を中心にしてつくっていくことです。この「帰還と被曝の強制」に反対する運動は、同時に「共同性の奪還」の闘いそのものであり、労働者民衆の力で、安倍政権とこの腐りきった社会を根底からひっくり返していく闘いそのものです。
 今年の長崎集会は、鈴木達夫さん(弁護士、許すな改憲!大行動呼びかけ人)と石井真一さん(動労水戸委員長)をお招きして、このような集会として勝ち取られます。多くの皆さんに、ご参加、ご賛同をお願いします。
   2017年7月1日NAZENナガサキ事務局長 橋里耕悟

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8・6ヒロシマ大行動
国際連帯で、トランプ・安倍の朝鮮戦争・核戦争を阻止しよう!
ヒロシマ・福島・沖縄の怒りで、改憲・戦争・核武装の安倍たおせ!
被曝労働拒否! ゼネストで、原発・基地・戦争をなくそう!
被爆72周年8・6ヒロシマ大行動
■8月5日(土)広島市東区民文化センター(東区東蟹屋町10―31)
産別労働者集会 午後0時30分開場
被曝労働拒否!福島連帯集会 3時30分~5時 大ホール
全国青年労働者交流集会 5時30分~7時 大ホール
◎全国学生交流集会 4時30分 広島大学大学会館集会室4(東広島市鏡山1―3―2、広大西条キャンパス)
■8月6日(日)
8・6アピール集会
 午前7時15分 原爆ドーム前
 8時20分 安倍首相弾劾デモ(中国電力前解散)
8・6ヒロシマ大集会
 午後0時30分 広島県立総合体育館小アリーナ(中区基町4―1)
改憲・戦争の安倍たおせ!8・6ヒロシマ大行進
 午後3時(原爆資料館前解散)
主催 被爆72周年8・6ヒロシマ大行動実行委員会


8・9長崎闘争
■8月8日(火)
改憲と戦争反対!核と原発をなくせ!長崎市内デモ
 午後4時30分 湊公園(路面電車・筑町駅下車、中華街よこ)
■8月9日(水)
被爆72周年 核と戦争に反対する爆心地デモ
 午前9時30分 城栄公園(路面電車・大橋駅下車)
被爆72周年 改憲と戦争を止めよう! すべての核と原発をなくそう!
共謀罪法は廃止に! 玄海原発再稼働絶対反対!
8・9労働者、民衆は団結しよう!長崎集会
 午後1時30分 長崎勤労福祉会館講堂(長崎市桜町6―9)
主催 NAZENナガサキ

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