豊洲移転、東京都丸ごと民営化、改憲を推進する小池都政打倒を 日本共産党は小池与党に転落
豊洲移転、東京都丸ごと民営化、改憲を推進する小池都政打倒を
日本共産党は小池与党に転落
安倍を監獄へ! 小池を倒せ! 労働者人民の怒りは火を噴き、闘いはまったく新しい段階に突入している。都議選決戦は1千万人の怒りを糾合し、労組拠点建設を進める革命的選挙闘争だ。6月28日、大坂正明同志への「殺人罪」デッチあげ起訴を徹底弾劾し、無実の大坂同志・星野文昭同志の奪還へ大反撃が宣言された。韓国・民主労総は6・30社会的ゼネストをぶち抜き、革命の第2段階をさらに突き進んでいる。日本でも都議選をもって、改憲・戦争を阻止しゼネスト―革命に向かって進撃する闘いが始まった。小池与党に転落した日本共産党の裏切りを許さず、新しい労働者の政党をつくり出す時が来た。
「安倍を監獄へ」怒り爆発
北島くにひこ候補は「安倍は首相の権力を使って国政と人民の血税を私物化した。加計学園に流れた血税は440億円に上る。これで自分の『腹心の友』に大もうけさせた。今の社会全体が根底から腐り切っています。築地市場の豊洲移転を打ち出した小池も安倍と同じで、労働者のことなど何も考えていない。政府は朝鮮半島での戦争をやるために新たな治安弾圧法を必要としている。それが共謀罪です。ストライキで闘う労働組合をよみがえらせ、1%が支配するこの社会を終わらせる革命をやりぬく新しい労働者の政党をつくり出そう」と訴えた。
街頭演説を聞いた女子高校生は「私は共謀罪、豊洲、加計問題で投票を決めたい」と真剣に語った。「学校で『前進』をもらった」「署名します」という高校生や「『前進チャンネル』見ている。今日は生(なま)中核に会えた。感激だ」と話しかけてくる若者が次々と現れた。「公安警察解体を言えるのは北島さんだけだ。投票するよ」と話になり、沖縄出身の労働者は安倍や連合への怒りを語った。食品関係で働いていた労働者は「豊洲なんてとんでもない」と怒り、自らのストライキの経験を話してくれた。福島で除染作業をしていた労働者は涙ながらに思いを語った。
これまで日本共産党に入れていた人は「福島の避難者住宅予算を打ち切った小池知事の予算案に共産党が賛成したのは許せない」と言い、自民党支持者だった人は「安倍はあまりにひどい。小池も同じだと分かった。中核派ぐらい激しくやらないとダメだ」と語って北島支持を表明した。選挙戦をとおして、労働者人民の怒りが堰(せき)を切ってあふれ出した。既成政党の支持者が心の底から怒って革命の隊列へ合流し始めている。
弁護士の高山俊吉さんは本紙前号で「戦争に反対した小林多喜二。その精神を今、受け継ぐのは日本共産党ではない。唯一、北島くにひこ候補だ」と訴えた。安倍・自民党や、その別働隊として豊洲移転と東京都丸ごと民営化、「働き方改革」を進める小池百合子・都知事の「都民ファーストの会」、そして小池与党に転落した共産党のまやかしを打ち破って、ゼネスト―革命の扉を開く時が来た。
その最先端の攻防こそ、国家権力・公安警察による「殺人罪」デッチあげを絶対に許さず、無実の大坂同志・星野同志を取り戻す闘いである。共謀罪弾圧粉砕・公安警察解体を掲げ、国鉄分割・民営化反対の闘いで6年半にわたって投獄されても信念を曲げずに闘い続けている北島くにひこ候補を先頭に、革命的選挙闘争の本領がいかんなく発揮されている。
改憲めぐる歴史的決戦に
世論調査で、安倍と安倍の別働隊=小池都知事の支持率がともに急落、不支持が急増している。安倍は労働者の怒りを恐れて、加計疑獄での「総理のご意向」文書をめぐる臨時国会開催要求をも無視し、都議選の応援演説もできずに逃げ回り続けた。そして安倍は6月24日、卑劣にも神戸で極右雑誌『正論』の懇話会を「お仲間」だけで開いた。そこで安倍は秋の臨時国会中に自民党改憲案を提案し、2018年の通常国会で改憲を発議し、国民投票に持ち込んで20年改憲の前倒しを行うと表明した。
何か余裕があってのことではない。安倍は自らが打倒される危機の中で、改憲をめぐる絶望的な「一か八かの一発勝負」に引きずり出されてきたのだ。
安倍は街頭に出ることができず、なんとか形を作るためだけに26日、自民党都議候補の支持者だけを集めた文京区内の体育館で居直り演説を行った。しかしそこでも「印象操作じゃないでしょ」と厳しくやじが飛んだ。それほどまでに怒りが広がっているのだ。
追いつめられた安倍政権の稲田朋美防衛相は27日、板橋区で行った自民党都議候補の応援演説で、「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と発言した。憲法違反、法律違反を承知で自衛隊員に自民党候補者への投票を求めたのだ。5月23日には自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長が、安倍が改憲で憲法9条に自衛隊の存在を明記すると宣言したことを「ありがたい」と発言し、大問題となっていた。
安倍や小池、森友学園の籠池泰典、加計学園の加計孝太郎もみな極右の日本会議だ。共謀罪制定と森友事件、加計事件で暴かれたことは、今や政権中枢が腐り切った日本会議と公安警察、自衛隊幕僚によって構成されるに至ったということだ。安倍は新自由主義崩壊の危機の中で、国家権力機構を私物化して自らの利益のために使う一方、朝鮮侵略戦争と改憲への突進、共謀罪弾圧など国家暴力による労組破壊で反乱を必死に抑え込もうとしている。
しかし戦争と改憲が現実の問題となる時、労働者の党と労働組合の団結、国際連帯が存在する限り、労働者人民は必ず絶対反対で決起する。改憲阻止決戦の爆発はプロレタリア革命に直結する。社会を実際に動かしている6千万人の労働者・労働組合が軸になってゼネストに決起する。何百万人ものデモで首相官邸に迫り、制圧していく。韓国労働者階級が実現したパククネの打倒と監獄送りを日本においても実現し、世界革命の扉を開くのだ。
『前進』武器に拠点建設へ
改憲と労組破壊のための国鉄分割・民営化攻撃に対し、30年にわたって国鉄闘争が闘われ、これを阻止し続けてきた。6・11国鉄闘争全国運動集会は、動労総連合青年部と動労総連合・北海道、動労総連合1047協議会の結成の上に、戦争と民営化に反対する新たな闘いの開始を宣言した。今やこの国鉄決戦を基軸に、安倍と経団連の下僕としての本性をさらけ出す連合を打倒し、体制内労働運動をぶっ飛ばす階級的労働運動の躍進が始まった。
都議選決戦で、動労東京八潮支部の闘い、都庁ふくしま署名解雇弾劾、東交・都労連の東京都丸ごと民営化絶対反対の闘いがひとつになって進んでいる。小池知事による都庁レストランのシングルマザー労働者の解雇に対し、不当労働行為を許さず団交に引きずり出す闘いが始まった。小池都政と対決し、首都東京の労働運動を塗り替えてゼネストをかちとる労組拠点建設が大前進している。
北島くにひこ候補を先頭に全国から駆けつけた労働者学生による街頭宣伝と杉並区内の全駅制圧、全高校と職場・地域での『前進』・ビラ配布、労組オルグ、訪問行動、電話闘争をはじめあらゆる闘いが結び付き、労働者人民が決起するかつてない地平をつくり出している。『前進』の変革と飛躍が画然と始まった。2ページ号は5万部が手渡され、まったく新しい情勢を切り開いていった。
労働者階級の巨大な歴史選択・党派選択の時代が始まり、「中核派」が再び歴史の前面に躍り出る時が来た。何の証拠もないまま大坂同志への起訴を不当にも強行した公安警察・検察への怒りを爆発させて、大坂同志・星野同志の即時奪還へ闘いぬこう。7・9三里塚闘争と関西空港反対闘争の成功をかちとろう。