都議選で新しい労働者党の登場を 北島邦彦さんとともに闘う

週刊『前進』02頁(2854号02面01)(2017/06/22)


都議選で新しい労働者党の登場を
 北島邦彦さんとともに闘う

怒りの炎の芯となれ 弁護士 鈴木達夫

 共謀罪「だまし討ち」と「モリ・カケ」に怒りが燃えている。北島さんこそ、その炎の芯となれ! 人民の誇りに仇(あだ)なす連中を、力を合わせてぶちのめそう!
 先日の『朝日新聞』に興味深い記事が載っていた。----小池都知事と安倍首相は、互いの批判を「寸止め」しあう状態が続いている。「うまく立ち回ろう」。首相は最近、小池氏への対応を話し合った会合で、菅官房長官にそう伝えた----言うまでもなく、改憲推進の最先頭に立つ「日本会議」の盟友どうしの連携である。
 背後に、4月はじめのトランプ・習近平会談で合意した「100日期限」が迫っている事実がある。両国の貿易不均衡の削減とともに、中国の対北朝鮮制裁強化など具体的行動の「猶予期間」である。米側は、中国の取り組みが不十分と判断すれば、「単独行動」に踏み切ると通告している。この合意ゆえに、トランプは「習近平はよくやっている」「北朝鮮のミサイル発射は中国に対し無礼だ」などと、異例だが見え透いた発言を繰り返している。6月下旬にはワシントンで、両国の国防・外務の高官会合が開かれる。
 7月2日投票の北島勝利は、朝鮮半島における戦争を日韓米人民の国際連帯で阻む、現下の最も有効な闘いだ。
 安倍の「働き方改革」の先頭に立つのも小池都知事だ。女性労働者が育児・家事と両立できるとして「テレワーク」なるものを喧伝(けんでん)している。
 「労働者たちの抵抗能力は彼らの分散に伴って減っていき、多くの盗人的寄生者が雇い主と労働者の間に押し入り、......就業の不規則性は増大し、そして最後に、......労働者どうしの間の競争が必然的に最高度に達する」
 ほかならぬマルクスは『資本論』で、いわゆる「家内労働」を、工場制手工業(マニュファクチャー)よりもこうして搾取はもっと露骨になるものと断じている。
 その150年後の今日、それは「テレワーク」と称して襲いかかっている。新自由主義とはよく言ったものだ。訳の分からないカタカナ語に惑わされず、本質を見抜こう。
 人びとの苦しみ、そして希望を体現する、力ある政治勢力が求められている。その力とは、社会の本来の主人公である労働者に深く根をおろし、正規・非正規が団結して今日の「都庁レストラン解雇」を許さない闘いのように敢然と取り組める労働運動だ。
 私は、14年2月の都知事選と12月の衆院選、そして16年7月の参院選を闘って、「新しい労働者人民の政党」への希求の切実さを学ぶことができた。「戦争と改憲に絶対反対、フクシマと沖縄の圧殺を許さない、オリンピック返上」を高く掲げる党派として躍り出よう。

(写真 共謀罪制定強行に対し国会前で抗議行動に立った【6月15日】)

労働者こそが主人公 郵政労働者 星野勝紀

 私たちは、無期転換制度の1年半前倒しに対して、その根幹であるスキル評価制度撤廃の労働委員会闘争を開始しました。私たちは、無期転換制度、スキル評価制度そのものが職場の団結を破壊する不当労働行為であると訴えました。
 無期転換制度は安倍政権のいう「働き方改革」そのものです。安倍首相は「非正規という言葉をなくす」と言っています。郵政で導入されたアソシエイト社員の労働契約には「業務の縮小、事業所の廃止で雇止め」と明記されており、低賃金で退職金もなしという労働条件です。さらにスキル評価を無期転換の条件にしています。安倍政権は、この無期転換制度を利用して、これが未来の「正社員のあり方」だと言っています。こうしたことがエスカレートすると、これまでの年功賃金や終身雇用、退職金制度、年金制度までが破壊され、社会そのものが崩壊していきます。
 スキル評価について誰もが感じていることは、「スキルアップで賃金が増えた」という実感がないことです。逆に「こんなに頑張っているのになんでスキルダウンなんだ」という怒りです。さらに「仕事を知らない管理者に評価されたくない」も職場の声です。圧倒的な人員不足の中で、毎日仕事をまわしているのは現場の私たちです。その仕事に対して評価すること自体が間違っているのです。
 会社は私たちの訴えに対して、「正社員のあなたが、なんで非正規のことに口を出すのか」「組合は認めているのだから、一組合員がとやかく言うことではない」というスタンスです。私たちは、「正規・非正規」という世の中の分断に対して、血の通った労働者として、労働者の未来のために現在を闘うものとして訴えているのです。労働組合で言えば、職場の一組合員こそが主人公なのだと訴えているのです。「一人はみんなのために、みんなは一人のために」これが労働組合の原点です。そもそも、労働者階級と資本家階級の利害は相いれないのです。労働者こそが世の中をまわしている主人公です。
 7月の都議選はそういうことが問われています。北島くにひこさんは、荻窪局で働く非正規労働者と一緒になってスキル評価制度と闘っています。北島さんを都議会に送り込み、労働者の未来のために現在を闘う政党をつくりだそう。階級的に団結した労働者の闘いで、共謀罪を粉砕しよう!

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