安倍と菅を監獄へ叩き込め 加計学園事件は国家犯罪だ

週刊『前進』02頁(2854号01面02)(2017/06/22)


安倍と菅を監獄へ叩き込め
 加計学園事件は国家犯罪だ

(写真 「安倍と菅を今すぐ監獄へぶち込め!」。永田町一帯に怒りの声がとどろいた【6月15日】)

 加計学園疑獄や共謀罪強行に対する労働者民衆の怒りは頂点に達しています。断崖絶壁の安倍は、加計疑獄で「総理のご意向」などと書かれた文部科学省の内部文書をめぐって、文科省と内閣府の調査で幕引きを図っています。安倍は「対応に時間がかかったことについて反省したい」と言い逃れ、菅は「怪文書」と言い張ったことについて「現在の認識ではない」と謝罪もせず居直り、国会閉会後の審議も拒否しています。しかし、こんな形ばかりの調査や不正・腐敗の居直りをどうして許せるでしょうか。

安倍政権こそが組織犯罪集団だ

 加計疑獄は安倍の政権ぐるみの国家犯罪です。国家戦略特区を使って、安倍の「腹心の友」加計孝太郎が経営する加計学園に、獣医師が過剰であるにもかかわらず、獣医学部新設を推し進めてきました。この加計も改憲・戦争推進の日本会議系の人物です。安倍と日本会議が癒着し、労働者民衆の血税を私物化し利権をむさぼっていたのです。
 獣医学部新設は初めから「加計ありき」で、安倍―菅官房長官を中心とする内閣官房(総理大臣のスタッフ機関)主導で進められていました。しかもそれが、加計学園と関係の深い木曽功元内閣官房参与(学園理事、系列の千葉科学大学長)や萩生田光一官房副長官(千葉科学大名誉客員教授)らによって不正な圧力がかけられていました。
 さらに加計事件が明るみにでると、警察官僚出身の北村滋内閣情報官や杉田和博内閣官房副長官が国家暴力で恫喝し、もみ消しを図ってきました。
 安倍政権と国家権力中枢こそが国家を私物化し腐敗にまみれた組織的犯罪者集団です。安倍・菅ら全員を監獄にたたきこまなければなりません!

国家戦略特区の腐敗・破綻は明白

 加計疑獄が示したことは、国家戦略特区そのものの腐りきった姿です。
 安倍政権は国家戦略特区を「成長戦略」の「第三の矢」と位置づけ、アベノミクスの柱にしてきました。それは「世界で一番ビジネスがしやすい環境に」「岩盤規制にドリルで風穴を」と称して、医療、介護、保育、教育、農業、雇用などの規制を撤廃し、憲法や労働基準法などに縛られない区域をつくって全国に押し広げるというものです。
 しかしこれは、労働組合を絶滅させ、資本の無制限の搾取をもたらします。1%の資本家のために99%の労働者民衆は犠牲になれ、というものにほかなりません。8時間労働制の解体や総非正規職化で労働者を過労死・貧困にたたき込む。これまで現場が団結して回してきた保育、医療、介護、教育などを金もうけの道具に変え、地域・社会を根底から破壊する。すでに安倍と加計学園は、千葉科学大学設置で自治体財政を食い物にし、銚子市立病院を破綻させてきました。
 国家戦略特区とは、資本主義の危機の中で、憲法をも踏みにじり、民営化・規制緩和と労働者の団結破壊で、1%の延命のために戦争のできる国につくり変える攻撃です。その支配の危機の深さゆえに、文科省の「反乱」のような支配層の分裂が起きています。今必要なことは、1%が支配する腐りきった社会そのものを労働者の団結で根本的に変革することです。

小池都知事も安倍政権と一体

 小池都知事も安倍と完全に一体です。小池都知事は「国家戦略特区による東京大改革」を叫び、オリンピック利権や土地開発利権に群がりながら、東京都丸ごと民営化につき進んでいます。共謀罪制定についても「五輪・パラリンピックは安全が大前提。国ともしっかり連携をとる」と安倍とまったく同じ主張です。
 北島くにひこさんを先頭に安倍・小池打倒を訴え、都議選を労働者革命の出発点にしましょう!
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