廃道処分は違法だ 団結街道裁判 証人隠しを弾劾
週刊『前進』04頁(2853号04面02)(2017/06/19)
廃道処分は違法だ
団結街道裁判
証人隠しを弾劾
6月9日、千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で団結街道裁判の弁論が開かれた。今回は最初に、陪席裁判官交代の更新手続きとして、反対同盟顧問弁護団が意見陳述を行った。
成田市は2010年6月、天神峰の市東孝雄さんが日常的に営農で使っていた団結街道を夜陰に乗じて暴力的に封鎖・廃止し、その土地をNAAに格安で売り飛ばした。手続きも異常で、代替道路の供用開始前に市議会の議決・承認と市長の公示が強行された。
結局この廃道処分の目的は、第3誘導路を造るのに団結街道が邪魔だからということだ。空港建設のスケジュールに無理やり合わせた道路廃止処分は違法だ!
さらに弁護団は、証人申請した10人全員の採用を強く求めた。
市は廃止処分当時の土木部長・中村、その後の土木部長・今泉について、「退職して連絡が取れない」と見えすいたうそを言う。裁判長は「被告の意見を聞いて最終的に判断する」と言いつつ、中村・今泉のうち1人を出せばいいと露骨に市側に示唆した。
冗談じゃない! 弁護団は2人の採用を求めて猛抗議し、傍聴席からも怒りの声が次々上がった。次回期日は9月1日。そこで証人の採否が決められる。
閉廷後、千葉県弁護士会館で伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれた。葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団全員が発言し、市の証人隠しを弾劾した。
最後に、決戦本部長の太郎良陽一さんが6・26耕作権裁判、7・9現地闘争&天神峰樫の木まつりへの結集を強く訴え、参加者は熱い拍手で応えた。