動労千葉・田中委員長が6・11集会で訴え 国鉄闘争の新たな出発を
動労千葉・田中委員長が6・11集会で訴え
国鉄闘争の新たな出発を
安倍政権は共謀罪を強行しようとしていますが、悪法は絶対に法ではない。労働者を弾圧するためにしか役立たない法が法だと言えるのか。組織的な犯罪集団と化した政府を倒さなきゃいけない。
国鉄分割・民営化反対闘争とは戦争をするために労働運動を解体することを許さない闘いだった。そういう30年だった。これは新自由主義、つまり労働者の雇用、権利、団結、社会保障などすべてを破壊する攻撃に対抗する力をもつことができるのかをかけた30年だったと思います。僕らはこの攻撃に屈することなく対抗しぬいた。
僕らの闘いは、分割・民営化攻撃の根幹たる不採用基準そのものが不当労働行為であったことを最高裁で確定させ、攻撃の真実を暴き出しました。それと、分割・民営化の結果、労働者を襲った業務の全面的な外注化に17年間立ち向かい、攻撃を押しとどめ、裁判闘争でも強制出向も外注化も正当化できないところまで追い詰めました。安倍政権が「働き方改革」と称して全労働者の総非正規職化を画策する情勢の中に、国鉄分割・民営化反対闘争をもって立ち向かえる地平を開きました。
もうひとつ決定的な勝利は、今、全世界の新自由主義に立ち向かう闘いの最前線を担っている韓国の民主労総と深い信頼関係をもって結びついたことです。数百万の援軍を得たに等しい力です。この力を生かすかどうかは僕ら自身の努力、絶対に労働運動をよみがえらせてやるんだという執念にかかっています。
もう一点、訴えたいと思います。動労千葉は分割・民営化反対の2波のストライキで40名が解雇され、その後の外注化攻撃に立ち向かい、33名の仲間が解雇されました。ジェット燃料貨車輸送阻止闘争では5名が解雇されています。僕らが切り開いた地平とは、こうした大きな犠牲を受けながら団結を守りぬいたことです。これは日本の労働運動の歴史の中でなかったことです。労働者は自ら決断した闘いが正義で、この闘いのもとに多くの仲間が結集してくれることに確信をもった時、どんな攻撃の前にも、国家権力をあげた攻撃の前にも団結を崩さない。そのことを実証したのです。こういう力が生きていく時代は今これからです。
もう一度国鉄1047名解雇撤回の旗を高く掲げたい。人生かけて闘ってきた闘いを貫きとおして、戦争を止める。これは労働組合そのものの奪還闘争です。 それともうひとつ、JR東日本は今までの外注化の範囲を超えてすべての業務を丸投げ外注化し、本体にはまったく労働者を残さないという提案をしてきました。早ければ6月末にも闘いに立ち上がります。
安倍は「20年新憲法施行」と言った。20年までに、韓国の仲間たちが示したような数百万の労働者が東京中を埋め尽くし、労働者の社会をつくろうと声を上げる。そういう闘いに出発しませんか。30年間国鉄闘争を闘い続けてきた僕たちだからできると確信しています。さあ、新しい闘いの出発です!