団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2849号04面06)(2017/06/05)


団結ひろば 投稿コーナー

高浜原発再稼働弾劾し集会
 京都 朝霧広巳

 5月26日、京都府職員労働組合舞鶴支部が呼びかけた高浜原発再稼働絶対反対集会が、JR東舞鶴駅東公園で関西各地から駆けつけた労働者を中心に70人でかちとられた。
 この集会は17日に強行された関西電力・高浜原発4号機の再稼働に対する弾劾闘争であると同時に、原発そのものをなくしていく永続的な闘いの開始でもある。体制内勢力はひとたび再稼働が強行されれば、あきらめを組織していくが、われわれは違う。今こそ、朝鮮侵略戦争へとかじを切る安倍政権を打倒する闘いに転化していく。
 集会に先立って地元のスーパー前で街宣をやり、「再稼働と朝鮮侵略戦争に反対しよう!」と訴え、多くの労働者の注目を集めた。福島の帰還強制反対署名は短時間で100筆余り集まった。原発関連労働者の家族がビラを受け取りに来たり、海上自衛隊の若い自衛隊員も注目していた。
 何よりも集会を実現する過程で、舞鶴支部の組合的団結が一層強固となり、自治体労働者の被曝労働拒否の闘いが地元住民の命を守り、拠点労組が結集軸となることが明らかになった。
 集会に参加した神戸の自治体労働者からは、この間のかねひろ弾圧粉砕の闘いを報告した。八尾北医療センター労働組合は福島の甲状腺がんが多発している現実を怒りをもって報告した。
 舞鶴支部の仲間は、「安倍政権と関西電力は地域住民の声を無視して高浜原発の再稼働を強行したが、地元自治体の労働組合が先頭に立って労働者の力で原発廃炉まで徹底的に闘っていこう」と提起した。
 集会後は市内をデモした。2・26集会に参加した地元の住民も飛び入りで参加して、再稼働を徹底的に弾劾した。

「一般人」など存在しない
 東京 園生朱美

 国会での「共謀罪」論議が、ますます怪しい。
 「組織的犯罪集団」をめぐって、金田法相がついに「対外的には環境保護や人権保護を標榜(ひょうぼう)していても、それが隠れみので、結びつきの基本的な目的が重大な犯罪を実行することにある団体と認められる場合は処罰されうる」と認め、そういう団体の人たちは「一般の方々とは言えないことは当然だ」と断言した。
 「組織的犯罪集団だと確実に認められなくても、その嫌疑(けんぎ)が客観的にある場合、捜査を開始できる」とも。(5月29日、参院本会議)
 これが共謀罪だ。
 金田法相が言う「一般の方々」とは、戦争が始まっても反対せずにおとなしく動員される人を指すのだろうか。
 「一般人」など存在しない。今がみんなの怒りをひとつに行動する時だ。

東峰開拓組合道路の草刈り
 東京 田宮龍一

 5月21日に行われた「天神峰カフェ」に私も東京から参加した。
 午前は「農業体験コース」として、まず東峰開拓組合道路の草刈りだ。5月にしては強烈な直射日光が照りつけるもとで太郎良(たろうら)陽一さんの指揮下、草刈機のエンジン音が響き大人の背丈ほどにも伸びていた草が刈り倒されて、作業は順調に進んだ。
 開拓組合道路はB滑走路の横腹に突き刺さる形で位置する反対闘争の拠点である。目の前を巨大なジェット機が走行する(写真)。父祖の代からの農民の開拓魂が、空港を阻止している象徴だ。
 次に、市東孝雄さんの天神峰の畑で草取りだ。雑草の恐るべき繁殖力と対決しながら、できるだけ根っこから取っていく。作業効率を上げたいが、作物を傷つけることは厳禁で、慎重さも失ってはならない。
 農地に触れるのは久しぶりだ。学生時代に何度も援農に入ったことを思い出す。農作業も大変だったが、あの頃もっと大変だったのは反対同盟が話す千葉弁が強烈で、なかなか理解できなかったことだ。何か聞かれても、よく分からないまま「はい、はい......」などと応じていた。
 休憩時間に離れに戻ると、おや、そんな懐かしい濃い千葉弁を話す見慣れない年輩の男性がカフェのテーブルにいる。聞けば、芝山町で開かれた映画「襤褸(らんる)の旗」上映会に参加した方で、今日初めて自分で車を運転して天神峰に来たという。「安倍の言うことなどハナから信用ならねえ」などと話が弾んでいた。
 三里塚闘争は、今も根を深め、背丈を伸ばしつつある大樹だと実感した。

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