２０１７年日誌　５月２３日～２９日
　「共謀罪」法案が衆院通過／米空母３隻目が西太平洋に

●「共謀罪」法案が衆院通過　「共謀罪」法案（組織的犯罪処罰法改定案）が、衆院本会議で自民、公明、日本維新の会などの賛成多数で可決され、衆院を通過した。民進、共産両党が反対し、自由、社民両党は本会議を欠席した。（23日）
●統幕長が自衛隊９条明記に賛意　自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長は、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し、安倍晋三首相が自衛隊を明記する９条改憲を目指すことについて「自衛隊の根拠規定が憲法に明記されることになれば、非常にありがたい」と述べた。（23日）
●規制改革推進会議が答申　政府の規制改革推進会議は、安倍首相に改革案を答申した。「働き方改革」では「限定正社員」のルール明確化や労働基準監督署の業務の一部民間委託などを求めた。政府は６月に規制改革実施計画を閣議決定する。（23日）
●大飯原発３、４号機を許可　原子力規制委員会は、関西電力大飯原発３、４号機（福井県）が新規制基準に適合すると認める審査書を正式決定した。許可された原発は６カ所計12基となった。関電は今秋以降に再稼働する計画を示している。（24日）
●米軍が南中国海に艦船　米海軍は、中国が実効支配する南中国海の南沙諸島付近で、艦船を派遣する「航行の自由」作戦を実施した。米トランプ政権発足後、航行の自由作戦の実施は初めて。（24日）
●ＮＡＴＯ、ＩＳ制圧の有志連合に　北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の首脳会議がブリュッセルで開幕し、トランプ米大統領が初めて出席。米側の求めに応じ、ＮＡＴＯは「イスラム国」（ＩＳ）制圧のための有志連合への参加や、国内総生産（ＧＤＰ）比２％以上の防衛費達成に向けた行程表を毎年策定することで合意した。（25日）
●陸自が南スーダンＰＫＯ撤収　南スーダンの国連平和維持活動（ＰＫＯ）に参加する陸上自衛隊が、首都ジュバから出国し、南スーダンから完全に撤収した。（25日）
●介護保険負担増へ　介護保険に関する負担増を盛り込んだ改定介護保険関連法が参院本会議で可決、成立した。現役世代並みの所得がある人の利用料の自己負担割合が２割から３割に上がり、40〜64歳の介護保険料は収入に応じ負担増になる。（26日）
●安倍がＧ７で「対北、対話より圧力」　主要７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）がイタリアで開かれ、安倍首相は、北朝鮮に武力行使を辞さないトランプ政権への支持を表明、「今は対話より圧力をかけるべき」と訴えた。各国は「新たな段階の脅威になっている」との認識で一致した。（26日）
●米空母３隻目が西太平洋に　米海軍が原子力空母ニミッツ艦隊を西太平洋に派遣することがわかった。カール・ビンソンとロナルド・レーガンに加えアジア・西太平洋地域に３隻目が展開するのは異例。北朝鮮への圧力強化を狙う。（26日）
●北朝鮮が弾道ミサイル発射実験　北朝鮮が弾道ミサイル１発を発射した。ミサイルは日本海に着弾。「排他的経済水域（ＥＥＺ）」内とみられる。（29日）
●「共謀罪」法案、参院審議入り　「共謀罪」法案が参院本会議で審議入りした。金田勝年法相は、環境や事件の保護を掲げる団体も「組織的犯罪集団」の対象とすることを認めた。（29日）