大坂同志は無実 71年渋谷暴動は正義の闘いだ デッチあげ弾圧に大反撃を! 革命的共産主義者同盟
大坂同志は無実
71年渋谷暴動は正義の闘いだ
デッチあげ弾圧に大反撃を!
革命的共産主義者同盟
星野同志は無実で42年
大阪府警は5月18日、広島で、1人の同志をホテルの宿泊名義を口実とした「有印私文書偽造・同行使」なる容疑をデッチあげて襲撃的に逮捕し、もう1人の同志を「公務執行妨害」をデッチあげて逮捕した。「公務執行妨害」など事実として一切ない。はじめから逮捕を目的としたデッチあげだ。
その上で、国家権力は逮捕された1人の同志を、1971年11月14日の渋谷暴動闘争での警察官の死亡事件を口実として警視庁が指名手配した大坂正明同志であるとして、「殺人罪」での逮捕を狙っている。
この間、大坂正明同志にかけられた、権力・マスコミの許しがたいキャンペーンに対し、革共同としてはっきりと声明する。大坂同志への指名手配攻撃はすべてがデッチあげである。
大坂正明同志は無実だ。
46年にもわたる指名手配攻撃は、71年11月14日の渋谷闘争を頂点とする沖縄返還協定批准阻止闘争の大きさに対する、階級的な報復弾圧にほかならない。「46年」とは当時の時効15年を3回以上も上回る。こんなことは絶対に許されない!
同じく11・14渋谷闘争に決起し、「殺人罪」をデッチあげられた星野文昭同志は、無実であるにもかかわらず無期懲役刑を受け、獄中42年を強いられている。星野同志は再審を求め、徳島刑務所で不屈に闘いぬいている。大坂同志への指名手配は、星野同志と同様の、国家権力によるデッチあげである。
これまでの星野再審闘争の中で、星野同志の無実が徹底的に明らかにされてきた。この地平は同時に大坂同志の無実を示すものだ。「証拠」は、当時、半数が少年であった6人の学生たちの、警察官・検察官による拷問的な取り調べで強制されたうその「供述」しかない。6人のうち5人はその後、法廷で「供述は記憶と違う。強制されたもの」と証言(1人は証言拒否)し、供述自体が権力によってつくり上げられたものであることを暴いた。物証など何もない。検察官は星野同志の無実の証拠をいまだ隠し続けている。なぜ全証拠開示に応じないのか! そのこと自体がデッチあげであることを示して余りある。
無実であるにもかかわらず逮捕令状を出していること自体が不当の極みであり、大坂同志は一切それに屈せず国家権力と闘い続けた。星野同志と大坂同志の闘いは、二つにして一つの、71年11月をめぐる日帝中枢との闘いである。
沖縄ゼネストに連帯し
71年11・14渋谷暴動闘争は、当時の沖縄100万県民の怒りに満ちた「沖縄返還協定批准阻止」の叫びに応え、首都東京に巨万の民衆を結集して闘われた、階級的正義の闘いである。
米日政府の沖縄返還協定は、沖縄人民の「基地のない平和な沖縄」への願いと要求、「本土復帰・基地撤去」の闘いを踏みにじり、逆に返還を利用して米軍基地機能を強化し、永久基地化しようとするものであった。
この悪辣(あくらつ)なペテン的「返還」への怒りが爆発し、11・10沖縄ゼネストが闘われた。日本政府は沖縄・本土の徹底的な分断を狙い、警視庁が全学連委員長に破壊活動防止法を適用、首都を戒厳体制において一切の集会・デモを禁圧した。
11月14日には1万2千人の機動隊が渋谷を制圧する中で、本土の青年労働者・学生は、機動隊の暴力と圧政に屈して永久基地化を認めることを断固拒否し立ち上がった。人生をかけ、沖縄との連帯をかけて「沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」の渋谷暴動闘争に決起したのだ。
この闘いの正義性は「復帰」から45年の沖縄の現状が証明しているではないか! 在日米軍の70%が駐留する戦争のための軍事基地であり、さらに辺野古新基地を建設しようとしている。米日帝国主義の朝鮮侵略戦争の最前線として臨戦態勢が強まり、米軍基地あるがゆえの事件が繰り返されている。「基地の島」「戦争の島」は同時に「非正規の島」として労働者を抑圧し未来を奪っている。ついに、沖縄ではこの現実をゼネストで根底から覆し、日本革命・世界革命へ向かう闘いが始まっている。その姿の中に71年に根底的変革をかけて決起した渋谷闘争の正義性が示されている。
だからこそ日帝は自らの歴史的犯罪と不正義を塗り隠そうと、大坂同志への攻撃をかけているのだ。大坂同志の闘いは、日帝の戦争政策と沖縄の永久基地化に真っ向から立ち向かった71年11・14闘争の地平そのものである。
共謀罪の先取り許すな
いまひとつ重要な確認は、5・18弾圧が日帝の焦りにかられた共謀罪攻撃とひとつのものとしてあるということである。
日帝・安倍政権は労働者人民の怒りに包囲される中、5月19日衆院法務委員会での「共謀罪」法案(組織的犯罪処罰法改定案)強行採決、23日衆院本会議での強行採決を行った。この強行採決情勢をにらんで、5・18不当逮捕とマスコミでの大々的なキャンペーン(本会議採決と同日の23日)が日帝中枢によって仕組まれたことは明白である。「テロ対策のために」「組織的犯罪集団に適用」と、労働者人民を分断する安倍の反動的キャンペーンと一体で革共同へのデッチあげ攻撃をしかけたのだ。
だが、追い詰められているのは安倍政権だ。森友学園事件に続き、巨大な疑獄、国家犯罪が加計(かけ)学園事件として明るみに出た。安倍政権は自らと支配階級の犯罪の隠蔽(いんぺい)を図る一方で、その国家を批判し闘う人民には国家暴力で襲いかかり、団結そのものを取り締まろうとしている。こんな国家は今すぐに打ち倒さなければならない!
共謀罪の核心は、戦争と革命情勢の現実化に対し、労働組合・革命党をはじめ労働者階級のあらゆる団結形態を破壊・壊滅させることで革命を撃破し、支配階級の延命を図ることである。2同志へのデッチあげは共謀罪の制定を待たずに、共謀罪を先取りした、革命党の壊滅を狙う攻撃である。絶対に粉砕しなければならない。
大坂同志は72年2月21日に指名手配を受けて以降、46年にわたり一貫して国家権力と最前線で闘いぬいてきた。獄中42年の星野同志と並ぶ、革共同と労働者階級の誇るべき不屈の革命家である。
その背後には、「国鉄決戦でプロレタリア革命を!」をめざす労働者階級の無数の、深く、厚い階級的力がある。大坂同志の46年間の権力との闘いの勝利は、党の非公然体制の勝利であり、労働者階級の勝利である。全国に張り巡らされた指名手配写真は労働者階級の勝利と国家権力の敗北を、日々はっきりわかる形で示し続けた。それは新自由主義と闘う労働者階級の奥深い階級的な底力とその勝利性を示し続けた。だからこそ、権力は恥多き懸賞金にまで走らざるをえなかったのである。
今、韓国ではパククネを打倒し、民主労総を先頭に6・30社会的ゼネストへ闘いが進んでいる。逮捕されたハンサンギュン民主労総委員長は、獄中から熱烈な檄(げき)を発している。日本の労働者階級人民はこれに連帯し、日本でのゼネストを準備すべきときを迎えている。同時にそれは革命運動にとって非公然活動が決定的位置をもっていることをも示している。
すべての労働者・人民のみなさん! デッチあげ弾圧にともに怒りを爆発させ、2同志を必ず取り戻そう。この6月、労働者階級の総決起で共謀罪・戦争・改憲粉砕を闘い、国鉄決戦、都議選決戦に勝利しよう。その力が弾圧の狙いを打ち砕く。国家権力の弾圧に絶対に負けない新しい労働者政党をともにつくろう。デッチあげを労働者階級の力で粉砕しよう!