基地撤去・非正規職撤廃へ号砲 5・13〜15 国際連帯の力示した沖縄闘争
週刊『前進』04頁(2845号01面02)(2017/05/22)
基地撤去・非正規職撤廃へ号砲
5・13〜15 国際連帯の力示した沖縄闘争
(写真 民主労総を先頭に国際通りをデモ【5月13日 那覇市・久茂地交差点】)
「復帰45年」を迎えた沖縄は、新たな戦争前夜、いや、すでに戦時下だった。5月10日には嘉手納基地で米軍のパラシュート降下訓練が実施され、恩納村のキャンプ・ハンセン内の安富祖ダム工事現場で銃弾を受けて破損した工事車両や水タンクが発見された。辺野古新基地をめぐり海上工事に着手した安倍政権は、憲法9条に自衛隊を明記する改憲原案作りを指示し(12日)、共謀罪の衆院通過に躍起となっている。侵略戦争に突進する安倍政権の改憲・共謀罪、団結破壊・労組破壊と非正規職化、この一切を根底から吹っ飛ばす5・13~15沖縄闘争がたたきつけられた。
それは、韓国でパククネを打倒した民主労総のゼネストに続き、「戦争の最前線基地とされている沖縄から『新たなインターナショナル』建設の号砲を鳴らし、世界を私たちの手に取り戻そう!」という歴史的闘いの開始だった。
その闘いは5月13日、全国から集まった青年労働者・学生を先頭に「非正規職撤廃・基地撤去! 辺野古新基地建設阻止! 国際連帯の力で朝鮮侵略戦争を止めよう!」の沖縄労組交流センターの横断幕を押し立てた那覇・国際通りデモと沖縄集会から始まった。ジャンベの音とコールを響かせながらデモが進むと、あふれる怒りと共鳴し、この人たちと一緒に闘えばやれるんじゃないかという共感となり、デモに飛び込む青年たちも現れ、街全体が輝き出す。「やれる!」の実感がデモ参加者もぐんぐん変える。
来日した民主労総ソウル地域本部の2同志が「沖縄米軍基地反対」「非正規職撤廃」のスローガンをもって参加し、「87年労働者大闘争から30年、民主労総は6・30社会的ゼネストを闘う」と宣言。3・19国際連帯・共同行動沖縄の結成が5・15沖縄闘争を日韓労働者の共同行動に押し上げたのだ。
民主労総のゼネストを軸に1700万人が決起しかちとったパククネ打倒。元全軍労牧港支部青年部の水島満久さんは「沖縄には全島ゼネストの経験がある。民主労総ゼネストに続く!」と自信をもって宣言、IJBS(日本IBM・ビジネスサービス)労組の青年労働者たちも「闘う労働組合の力でゼネストを闘い、戦争を止めよう!」と呼びかけた。
翌14日、名護市瀬嵩(せだけ)で開かれた沖縄県民大会に参加し、集まった労働者ら2200人に「基地労働者先頭にゼネストへ」と呼びかける『前進』など2千部を配布し、次々と受け取られた。求められているのはゼネストだ! 大会後、ゼネストを呼びかけて進むデモは大きな共感に包まれた。
15日朝、動労総連合の青年労働者を先頭にIJBS労組支援の門前闘争が取り組まれ、全学連は沖縄大学に登場し、那覇市内デモにうって出た。(記事3面)