2017年日誌 4月25日~5月8日 海自が初の米艦防護/安倍「9条に自衛隊明記」
2017年日誌 4月25日~5月8日
海自が初の米艦防護/安倍「9条に自衛隊明記」
●辺野古で埋め立て工事を開始 政府は辺野古新基地建設に向けて辺野古沿岸部を埋め立てる護岸工事を始め、海中に砕石が投下された。県は、岩礁破砕行為が確認されれば工事差し止め訴訟を起こす。(25日)
●空自が米爆撃機と共同訓練 航空自衛隊の戦闘機部隊と米空軍のB1B戦略爆撃機が九州周辺の空域で共同訓練を行い、北朝鮮を強く牽制(けんせい)した。(25日)
●今村復興相が辞任 今村雅弘復興相は自民党・二階派パーティーで東日本大震災について「(発生したのが)まだ東北でよかった。もっと首都圏に近かったりすると莫大(ばくだい)な甚大な被害があった」などと発言した責任をとり、安倍晋三首相に辞表を提出した。(26日)
●米が対北朝鮮政策で声明 米政権は対北朝鮮政策を抜本的に見直したとする声明を発表し、経済制裁強化と外交手段で圧力を強めることを優先しつつ、「米国や同盟国を防衛する準備は引き続き行う」と軍事力行使を排除しない考えを示した。(26日)
●小中教諭、11時間超勤務 公立小中学校の教員の勤務時間が10年前からさらに増え、小学校教諭は平日1日あたり11時間15分(43分増)、中学校教諭は同11時間32分(32分増)であることが文部科学省の調査でわかった。小学校教諭の約3割、中学校教諭の約6割が「過労死ライン」に達していた。(28日)
●北朝鮮がミサイル発射 北朝鮮は弾道ミサイル1発を発射したが、失敗したとの見方を韓国軍合同参謀本部が発表した。発射報道を受け、東京メトロなど一部の鉄道会社が運転を見合わせた。(29日)
●韓国でTHAAD稼働 韓国国防省は、在韓米軍が配備を進めるTHAAD(高高度迎撃ミサイルシステム=サード)の稼働を確認した。在韓米軍は4月26日から発射台2基などの装備をソンジュ(星州)に搬入。最終的に発射台6基、迎撃用のミサイル48発などを配備する。(5月2日)
●海自、安保法制新任務で初の米艦防護 安全保障関連法に基づいて、平時から自衛隊が米軍の艦船などを守る「武器等防護」が初めて実施された。海上自衛隊の護衛艦「いずも」は1日、横須賀基地(神奈川県)を出港し、房総半島沖周辺で米海軍の補給艦と合流。2日には海自護衛艦「さざなみ」が呉基地(広島県)を出港し、3日に四国沖で合流。2隻は補給艦を護衛しながら航行し、初任務を終えた。(3日)
●安倍、9条改憲2020年施行に意欲 安倍首相は、日本会議が主導する「美しい日本の憲法をつくる国民の会」などの集会にビデオメッセージを寄せ、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と明言した。改憲項目として、9条に自衛隊の存在を明記することと、高等教育無償化の条文新設を挙げた。(3日)
●仏大統領にマクロン フランス大統領選の決選投票で、親EU(欧州連合)のエマニュエル・マクロン前経済相が当選した。反EU、反移民の右翼・国民戦線のマリーヌ・ルペンを退けた。(7日)
●安倍が改憲議論加速を指示 安倍首相は自民党役員会で「本年いよいよ憲法改正への歴史的な一歩を踏み出したい決意だ」と述べ、改憲へ向けて、党内や国会での議論を加速させるよう指示した。(8日)