闘いは進む 青年の職場から 一人の決起が新たな決起を生むという循環 合同労組 沖縄 伊豆見健太

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週刊『前進』02頁(2842号02面06)(2017/05/11)


闘いは進む 青年の職場から
 一人の決起が新たな決起を生むという循環
 合同労組 沖縄 伊豆見健太


●解雇撤回闘争に共感
 3年前の沖縄。各ホテルから配送された1千枚以上のシーツなどを、室温40度を超える工場内でクリーニングする日々でした。
 労働組合をつくろうという話が出て、職場の仲間たちに労組結成に向けた呼びかけをしました。その過程で5月沖縄闘争に参加して、IJBS(日本IBMビジネスサービス)労組の仲宗根光洋書記長の解雇撤回の訴えに共感しました。
 当時、職場で女性労働者へのパワハラがあり、誇りをもって働いている労働者へのこの扱いを変えたいと思い、8月に組合を結成しました。しかし、その翌月にスピード解雇。解雇撤回闘争に共感した者が、次は解雇撤回闘争の旗を掲げる者になりました。
 自身の解雇撤回を貫いた約1年におよぶ労働委員会闘争では、組合側の主張をすべて棄却される命令となりましたが、私は胸を張って「勝利した!」と言えます。この解雇撤回闘争で職場の仲間が組合へ加盟し、さらに、別の職場から3年前の私と重ね合わさるように、立ち上がる一人の存在があったからです。
 立ち上がってくれた人は解体業で、私とはまったく違う職種です。当初は「会社にかなうわけがない」「解雇されて当然」と言われました。しかし交流を重ねるうちに、反骨心を抱いて闘い続ける私たちに、「あなた方が頑張っているなら、私も頑張らないとね」と言ってくれるようになりました。その人とは月1回『前進』を使って読み合わせをしたり、韓国・民主労総ゼネストの映像や、星野文昭さんのビデオの上映会をして交流を深めています。
●戦争が起きる前に止める
 「次の戦争はただの戦争じゃない。核戦争だ」。沖縄では、日増しに戦争を近く感じさせられます。それに対しての回答は〝戦争が起きる前に止める〟です。
 中東情勢、北朝鮮情勢が切迫して、それでも核戦争を止められているのは、私たち一人ひとりの決起と、「自己の延命のために戦争をもくろんでいる支配階級・資本家階級をぶっ倒そう!」という闘いの軌跡があるからです。
 冒頭の解雇撤回闘争への決起を順序よく見ると、一人の決起が新たな決起を生むという循環となっています。それは陸続と続く闘いへと発展します。これこそが「団結」なのかもしれません。この力なら戦争を止めることができます。この決起の環をさらに大きな環にするために、すべての労働者、学生、農民は「復帰」45年5・15沖縄闘争に結集しましょう!

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