連帯こそ労働者の生きる道 民主労総ソウル地域本部公共運輸労組ユシン支部長 イヘジョンさん

発行日:

週刊『前進』04頁(2841号03面04)(2017/05/01)


連帯こそ労働者の生きる道
 民主労総ソウル地域本部公共運輸労組ユシン支部長 イヘジョンさん

(写真 成果年俸制反対の闘いを報告したユシン支部のイヘジョン支部長。右はともに来日したファンヒジュン組織局長)

 公共運輸労組は、公共機関に勤める労働者、運輸分野に従事する労働者、そして社会サービス業務を行う労働者が集まる17万人の、民主労総傘下の最大産業別労組です。私は社会サービス業務に該当する社会間接資本の道路・鉄道・空港・港湾などを設計・監理する土木エンジニアリング会社で活動しています。
 2016年、韓国ソウルでは、労働と資本の大きな攻防がありました。公共機関への成果年俸制導入は、この間幹部クラスにだけ適用してきた成果年俸制範囲を一般職員に拡大し、賃金差別をより一層拡大するものです。成果年俸制が全職員に導入されれば、単に公共機関労働者の福祉が後退し、賃金が少し削られるレベルの問題で終わりません。公共機関労働者が無限の競争に追いやられ、協業が破壊され、共同体は崩れます。賃金決定において団体交渉が無力化され、労働組合の根幹である団結力が破壊されるでしょう。
 資本との力強い闘いを進めていった昨年10月頃、パククネ・チェスンシルゲートが知られるようになりました。すべての民衆が真冬にずっとロウソクを手に街頭に出てきました。その結果は、大統領の弾劾と拘束、そして積弊を清算して新しい時代を開こうという希望でした。
 私たちの成果年俸制廃止闘争は終わっていません。労働者の要求に対する結果は、資本と政権がそのまま与えるのではなく、労働者の団結と共闘で得られるという明確な事実を知っています。
 海を越え、韓日両国の労働者は〝全世界どこにいても労働者はひとつ〟という真理の前に、ともに連帯して力強く闘っていけたらと思います。それが労働者が生きる道です。労働者が追求する世の中です。遠くにいても、つねに皆さんに連帯して支持します。
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