杉並集会 北島邦彦さんの訴え 戦争と民営化に絶対反対!都議選で新しい労働者党を

週刊『前進』02頁(2840号02面01)(2017/04/27)


杉並集会 北島邦彦さんの訴え
 戦争と民営化に絶対反対!都議選で新しい労働者党を

(写真 きたじま・くにひこ 東京西部ユニオン副委員長。元杉並区議。都政を革新する会事務局長。1959年山口県岩国市生まれ。)

朝鮮戦争許さない

 今回の都議選は、安倍政権と小池都政による戦争と民営化を阻止する大決戦です。
 米日の朝鮮侵略戦争が切迫しています。安倍は米のシリア爆撃を真っ先に支持しました。朝鮮半島での戦争を日米共同で行う意思の表明です。パククネの打倒・逮捕まで追い詰めた韓国の労働者民衆の闘いをつぶすことが狙いです。
 安倍政権は労働組合を中心とした戦争反対の運動をなんとしてもつぶそうと共謀罪の攻撃をしかけてきています。安倍政権の支配構造はきわめて脆弱(ぜいじゃく)です。森友学園、加計学園のように戦争推進勢力は金にまみれています。その安倍と同じで戦争と核武装を推進しているのが小池知事です。
 小池知事は安倍の戦争体制への突入や共謀罪新設に全面的に賛同し、都の現場の労働者を戦争に動員しようとしています。都道府県が策定する国民保護計画の一環として、北朝鮮がミサイルを発射し着弾したときには都営地下鉄を直ちに停車させろという指令が下りています。
 だが、労働者が戦争動員を拒否しストライキに立ったとき、戦争は止められます。戦争絶対反対でストライキのできる労働組合をつくることが求められているということです。

「民営化は悪」訴え

 小池知事は東京という地域丸ごと民営化し、規制撤廃の中にたたき込もうとしています。労働組合のストライキで「民営化は悪だ」ということを労働者民衆の共通認識にした韓国・民主労総と同じ闘いを、都議選でつくり出しましょう。
 国鉄分割・民営化から30年は、動労千葉・動労水戸のように民営化絶対反対、解雇撤回でストライキを闘う労働組合が団結を崩さず存在し続けてきたことで破産しました。動労東京が結成され、職場の多数を獲得する闘いが始まっています。
 国鉄分割・民営化は膨大な労働者の首を切り、労働組合を解体する攻撃でした。一握りの大資本が国鉄資産を独り占めしました。森友学園への国有地払い下げ問題の原点がここにあります。外注化・分社化で労働者と労働そのものを分断し、安全が崩壊しています。JRは金もうけがすべてで、地域の共同性を壊しています。民営化は絶対に許せないものです。

労働組合の闘いで

 築地市場の豊洲移転は、公設市場としてある全11カ所の中央卸売市場を民営化することが狙いです。都労連・都庁職の市場労働者の解雇と労組解体の攻撃です。豊洲ではセリ取引はなくなり、中小業者は淘汰(とうた)されます。食の安全は崩壊します。豊洲移転撤回、市場民営化反対の労働組合の決起が求められています。
 小池知事は保育事業に民間資本を大規模に参入させようとしています。1400億円近くの保育関連予算は民間資本が保育所をつくる際に補助金を出して参入を促進するものです。保育士1人あたり2万1千円の給与補助上乗せとは、賃金体系を成果主義で分断するものです。子どもを預けなければ働けないという保護者の思いを逆手にとり、保育の民営化・規制緩和を進める。行き着く先は、姫路市の認定こども園「わんずまざー保育園」のように保育労働者を奴隷のように働かせ、定員の2倍の子どもを預かってもうける実態です。
 小池都政は都営交通の民営化へ向かっています。東京交通労組の現場から民営化絶対反対の闘いをつくり出すならば、絶対に民営化は阻止できます。
 東京オリンピックはやめるべきです。安倍の大うそで呼びこんだオリンピックは、福島原発事故を隠蔽(いんぺい)し、福島を圧殺することが狙いです。
 小池知事の掲げる「国際金融都市・東京」は、国家戦略特区を使って外資企業を誘致するための規制緩和を東京を先頭に進めるということです。羽田発着枠の拡大と都心低空飛行、都営地下鉄24時間化とも一体です。

安倍・小池倒そう

 あらゆる政治勢力が小池与党と化しています。都議会は17年度の都の予算案を44年ぶりに全会一致で可決しました。日本共産党を含め、小池知事の政策にすべて賛成したのです。既成の全政党は倒さなければなりません。都議会議員選挙で、新しい労働者の政党をつくりましょう。闘う労働組合を杉並、東京各地につくり出し、高齢者をはじめあらゆる労働者民衆の団結体を地域につくりましょう。
 「戦争と民営化とめよう! 安倍と小池都政を倒そう!」を掲げ、都議選まであと2カ月、全力でともに闘いましょう。

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