闘いは進む 青年の職場から 解雇撤回へユニオンで団結し闘う 合同労組 いわき 亀井渉

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週刊『前進』04頁(2839号02面03)(2017/04/24)


闘いは進む 青年の職場から
 解雇撤回へユニオンで団結し闘う
 合同労組 いわき 亀井渉


 いわき合同ユニオンが取り組む私の解雇撤回裁判が福島地裁いわき支部で開かれ、次回は私の証人尋問が行われます。
 私は新卒採用の後、試用期間を2回延長されてから入社7カ月で解雇されました。いわき合同ユニオンで解雇直前から、この2年半の間に2回の団体交渉や、工場門前と東京本社前の抗議行動を闘いぬいてきました。
 追い込まれた会社は「解雇は正当と認めろ」と私を提訴しましたが、その攻撃をはね返して「いわき合同ユニオン支援共闘会議」の設立と一昨年の冒頭意見陳述などの勝利を積み重ねてきました。
 この闘いはすべての青年労働者の未来がかかった闘いです。青年労働者は解雇されなくとも低賃金・非正規職で心身をボロボロにされながら働かざるをえません。安倍政権が進める「働き方改革」と一体の問題です。
 青年労働者が技術的にも人間的にも成長し、自らの労働で社会の役に立つんだという希望を取り戻すことが必要です。そのためには、労働組合で青年自らが声を上げることが重要だと訴えてきました。この闘いの中で、いわき合同ユニオンは新たな労働者の加入も生み出しました。
 会社側は証人尋問に先立って裁判所に大量の陳述書を提出し、現場労働者も含めた7人を証人申請してきました。これは現場労働者を「業務命令」で法廷に立たせることで、職場全体の労働者に会社への服従を迫る攻撃です。会社側の陳述書には、密告による従業員と私の会話が書かれていて、仕事の能力だけでなく人間的にも問題があると主張しています。会社側は大量の書面を何度も出してきましたが、その攻撃は裏目に出ています。会社が労働者にいかにひどいことを考えているかを、ビラにして工場の門前でまいています。
 解雇直後から続けてきた街宣では、ここ最近の社会に対する怒りが一気に高まってきているのを感じます。いわきには炭鉱、港湾、工業地帯と労働者の街という土地の記憶があります。工場近くに住む人や従業員の知り合いが、地元の企業で起きている事実に怒って署名をしてくれます。いわきは原発事故の避難者も多く、署名とカンパを寄せてくれました。故郷、家族、生業を奪われて高線量地帯に帰還させられることへの怒りと一体の情勢だと思いました。
 法律関係の仕事に就いている青年は、会社と裁判で闘うにしても経済面で泣き寝入りする人が多いことから、支援共闘会議に共感していました。
 いわき合同ユニオンがより多くの労働者とつながるために、全国の皆さんに職場復帰まで支援をお願いします。
 資金・情報は会社が圧倒的に持っていますが、会社側には誰一人として命がけで闘っている人はいません。命がけで闘う私と、心底から団結したいわき合同ユニオン、そして私たちの闘いを見守ってくださった皆さんとともにこれからも闘いぬきます。
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