戦争臨戦態勢下の沖縄から４・２８―５・１５闘争を訴えます
　沖縄大学学生自治会委員長 赤嶺知晃

嘉手納基地で米軍戦闘機の一斉出撃訓練

　４・28沖縄デー闘争（in東京）と５・15沖縄現地闘争に向かって、沖縄大学から訴えます！
　米トランプ政権はシリア軍への攻撃に続き、原子力空母カールビンソンを中心とする空母打撃群を朝鮮半島近海に派遣しました。朝鮮戦争が急切迫しています。
　全国の米軍基地が臨戦態勢に入り、沖縄では、４月７日から嘉手納基地に核実験監視能力を持つ空軍所属の大気観測機が待機しています。同基地内では戦闘機の一斉出撃訓練が行われ、米空軍トップのゴールドフィン参謀総長が戦闘機の整列した写真をツイッターに掲載し、「戦闘態勢だ！」と強調するという異例の事態が起きています。
　多くのメディアが「北朝鮮の核実験（の脅威）にどう対処するか」と問題を立てていますが、まったく逆立ちした議論です。北朝鮮に軍事的重圧をかけ続けてきたのは米日帝国主義の側です。米韓連合軍の「作戦計画５０１５」には、「核兵器を含むあらゆる手段で北朝鮮を先制攻撃する」という内容も含まれます。今、眼前に切迫しているのは、世界最大の核軍事力と化学兵器を保有するアメリカ帝国主義による朝鮮侵略戦争です。
　米軍基地が集中する沖縄では、「また沖縄が戦場になるのか」という不安と怒りが渦巻いています。今こそ「朝鮮侵略戦争阻止！　全基地撤去！」の声を上げて立ち上がる時です！

学生を貧困と戦争へと追い込む大学当局

　沖縄大学では、多くの学生が学費や奨学金のためにバイト漬けの日々を強いられています。沖大から昨年度は４４７人の学生が卒業しましたが、この学年は入学時には６０２人いたはずです。１５５人の学生はどうなったのか!?　年間約１００万円もの学費のために、沖大では４人に１人の学生が中退します。私のまわりにも週５〜６回のバイトをやる学生が多くいます。どれだけの学生がバイト漬けとなり、休学し、やめていったのか。
　卒業式で沖大学長・仲地博は、「全学体制で教育の質的転換に取り組む大学を文部科学省が支援する事業」に二つ採択されたと誇らしげに語りました。「オール沖縄」を支持し、「辺野古基地反対」と語りながら、安倍政権の進める大学の商業化と一切闘わず、金もうけを追求し、大学改革に率先協力しているのが仲地学長体制です。
　今月18日には、防衛省が沖大で自衛隊の学内説明会を行います。２年前の学則改悪で、学生集会や教室使用は事実上禁止される一方、自衛隊の説明は学内で開催され、学費で苦しむ沖大生に自衛隊が忍び寄っています。絶対に許せません！

仲間と団結し分断のりこえ立ち上がろう

　沖大当局の分断をうち破り、多くの新入生が沖大自治会のビラを受け取っています。入学式では、新入生４８０人に対し、保護者の分も含めて５００枚以上のビラが配布されました。開講後も、沖大当局が設置した「反社会的団体のビラまきに注意」という看板を意に介せず、新入生はにこやかにビラを受け取ります。クラス討論では、私の訴えの後に拍手が起こり、活発な討論が始まっています。ある新入生は、「安保法制成立を見て、安倍政権はおかしいと思った」と語ってくれました。高校在学中に安保法制や米軍属の女性殺害事件、オスプレイ墜落を目の当たりにする中、一人ひとりの学生が社会と大学について真剣に考えています。沖大の現実を変え、戦争を止めたい思いで、バイトの合間をぬって５月沖縄闘争に参加したいという学生も出ています。一人の学生の決起から堤防が決壊するような怒りの決起が始まろうとしています。
　闘う労働組合・学生自治会を軸に、全世界で労働者・学生のゼネストや実力闘争が展開されています。韓国ではパククネが打倒されました。
　日米支配階級は本土と沖縄で労働者民衆を分断し、沖縄を「基地の島」「非正規の島」とすることで支配を維持してきました。沖縄の青年・学生は、大学や職場で貧困に苦しみ、団結や共同性を奪われています。だからこそ、学生が仲間と団結し、大学の支配や本土―沖縄の分断をうち破って立ち上がる姿は、沖縄の青年・学生の心を揺り動かします。
　４・28東京―５・15沖縄で、全国学生の巨大なデモを実現しよう！　５月15日には沖大でキャンパス集会を行います。「オール沖縄」をのりこえる学生の怒りの決起をつくろう！　国際連帯とゼネストで安倍・トランプを打倒し、朝鮮侵略戦争を阻止しよう！

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４・２６京大集会
　４月２６日（水）正午
　京都大学吉田南１号館前 （「総人広場」）
　主催／京都大学全学自治会同学会